通信と放送を融合させた家電“ロケフリ”視聴場所を問わない「プレースシフト」を実現
ロケフリはテレビ局がコントロールしてきた番組コンテンツをオープンにし、テレビ局のコントロールから解き放つことを可能にする。HDレコーダーは番組を見る時間帯をオープンにし、「タイムシフト」と呼ばれる視聴スタイルを確立した。ロケフリはこれに加えて、番組を見る場所さえもオープンにしてしまう。だからソニーはロケフリを「プレースシフト」という言葉で呼んでいる。
日経ビジネス オンライン、フリージャーナリストの佐々木 俊尚さんの「TV2.0への道のり」というシリーズコラムにソニーのロケフリが取り上げられました。エアボードが持っていた先進性を当時の関係者のコメントも取り上げつつ解説。ロケフリの歴史を再確認するのにも役立ちます。
佐々木さんは、ロケフリの最も大きな進化を遂げた点を、動画データをインターネット経由でも送信できるようにしたことと、動画データの受信側をマルチに展開(TVボックス、PC、PSPへの対応)したことの2点としており、通信と放送を無理やり融合させてしまうキラーハードへと大きく変貌したとしています。「ロケフリが持っている潜在的なテレビの破壊能力は計り知れない」とのコメントも。
ネットワークタイプのロケフリベースステーションにしてみれば、HDかSDかや、Blu-rayかDVDかや、パッケージかデータかもあまり意味がありません。無線LAN接続こそ必須ではありますが、自分が見たいコンテンツをいつでもどこでも楽しめるのがロケフリの魅力ですよね。
PC向け地デジチューナーの単体販売、4月上旬にも解禁 売れ筋モデルは1万9800円に
こちらは、放送業界が外付けタイプのPC用地上/BS/CSデジタルチューナーの単体発売の解禁が近いというニュース。コピー制御信号を無視してテレビ番組を複製できるチューナー「フリーオ」の登場で状況が一変。一刻も早くフリーオのような機器の影響力を薄めることが不可欠との見方から早期解禁に向け調整が進んだそうです。
加速するネットブック市場に揺れる国内PCメーカー
こちらは、笠原一輝さんのユビキタス情報局。内容的には先日の「インテルのAtomがもたらす新しい携帯端末市場にソニーはどう関わる?」というエントリーに関連づけた方が自然なのですが、インテルのCentrino Atomが動画再生を重視したUMPC/MID向けとの記述があったのであえて取り上げてみました。
かつてのエアボードは専用モニターがセットで提供され、Webブラウザやメールの機能も付いていました。今もロケフリクライアントとしてオプションで用意されている専用モニターも若干機能は削られましたが同等の機能を有しています。そういう意味では、エアボードこそがUMPC/MIDのはしりだったのかもしれません。今後は逆にCentrino Atom採用のマルチ動画再生ネットブックがロケフリクライアントとして登場する可能性も考えられそうですね。ちなみに、mylo2がロケフリ対応しなかったのは個人的に物欲の大きなマイナス要因です。
【追記1】JRCとGoogleが「YouTube」の日本における音楽著作権の包括利用許諾契約を締結。JRCの管理楽曲(約5000曲)をユーザーが演奏した動画をYouTubeにアップロードして公開できるようになるそうです。ちなみに、eyeVioはJASRACが管理している国内楽曲が対象>JRC、YouTubeと音楽著作権の包括利用許諾を締結
【追記2】ロケフリHome HDのシステムソフトウェアがバージョンアップ。パナソニックやパイオニアの機器へのリモコン対応機種が増えたそうです。Home HDのアップデートは初めてですね。更新にはUSBメモリーが必須とのことで、その方法が詳しく解説されています>ハイビジョンワイヤレスリンクセット“ロケフリ Home HD”「LF-W1HD」システムソフトウェアアップグレード(バージョン 1.01.0.1)
続きを読む ロケフリは通信と放送を無理やり融合させてしまうキラーハード【追記あり】 →