ACCESSによるPalmSource買収、米独禁法当局が承認
米独禁法当局が、ACCESSによるPalmSourceの買収計画を承認したそうです。米連邦取引委員会も、すんなりと調査が完了したと通達したとか。両社は12月までに合併完了の見通し。
ACCESSによるPalmSource買収、米独禁法当局が承認
米独禁法当局が、ACCESSによるPalmSourceの買収計画を承認したそうです。米連邦取引委員会も、すんなりと調査が完了したと通達したとか。両社は12月までに合併完了の見通し。
・Palm and Microsoft Join to Bring the Palm Experience to Windows Mobile(米Palmのプレスリリース・英文)
米PalmとMicrosoftが提携し、Windows Mobileを採用したスマートフォン「Treo」を来年初頭にVerizon Wirelessを通じて全米で発売する予定であることを発表したそうです。
・Windowsを採用しても、Palm OSは「なくならない」
共同記者会見でPalmのエド・コリガン社長兼CEOは今後のPalm OSについては、会見では直接触れなかったものの、今回の発表は、Palmの製品ラインを拡大するものであるとして、「ほかのものがなくなるわけではない。これは成長のための提携だ」と語ったとか。
TreoはTreoってことなんでしょう。米Palm社はごくごく自然にハードメーカーとしての道を歩んでいるだけなんでしょうね。なんでもありのなりふり構わずの様に見えなくもないですが、これが彼らの生きる道。
・パーム、スマートフォン「トレオ」にマイクロソフトOS採用へ【WSJ】
・[WSJ] Palm、MicrosoftのOS搭載製品発表へ
Palm OS搭載をもってして、ひとくくりにプラットフォームとして「Palm」と呼んでいた時代は終わろうとしているのですね…。これからはOS関係なく、米Palm社の製品を「Palm」と呼ぶようになるのでしょうか。このあと、ACCESSのPalm Source買収もあって、これから何をどう呼べばよいのか難しくなりそうですね…。
クリエもOSどうこう関係なく、ひとつのプラットフォームというかブランドとして存続してくれればという気持ちもなきにしもあらずなのですが、さすがに今のソニーにそれを期待するのは難しいですかね…。
米Palmの新製品がまもなく販売されるというニュース。現行機の「Tungsten T5」の代替モデルとなる「Tungsten X」と「Zire」シリーズの新製品の見込み。後者の詳細は不明ですが、前者は312MHz版Intel Xscaleプロセッサ採用でOSはPalm OS 5.4.9(Garnet)。ワイドハイレゾディスプレイ、Wi-Fi/Bluetooth接続、デジカメ、音声録音機能を装備。小売価格は349ドル。
ニュース後半ではスマートフォンを引き合いに出し、厳しさを増すPDA市場動向についても解説しています。日本でも、ボーダフォンのノキア「702NK」の後継「702NKII」が昨日発表されるなど、ドコモFOMA M1000を含め牛歩ながら認知度が少しずつあがってきているような気もします。新規参入組によるスマートフォン的なデバイス投入の可能性も浮上してくるなど、状況は少しずつながら変わりつつあるようです。
・「それより“HDD搭載音楽携帯”が欲しい」という声に、誰が応えるか?(前編)
・「それより“HDD搭載音楽携帯”が欲しい」という声に、誰が応えるか?(後編)
神尾寿さんの時事日想。ITmediaの+D Mobileで行われている“iTunes携帯「ROKR」日本版が発売されたら欲しい?”というプチアンケートでは、iTunesケータイやWalkmanケータイより、HDD搭載音楽携帯が欲しいという声が多いそうです。そういった声にキャリアは応えられるのかってことなんですが、キャリア側はHDD採用に消極的で、端末コストの増大に見合うだけのARPU(月間電気通信事業収入)向上が見込めるのかという課題以上に、HDDの耐衝撃性能の問題から「サポート」が大きな課題なのだとか。miniSDやメモステDuoなどの外部メモリの大容量化や低価格化が進めば、本体のメモリ容量の増大もえられるし、端末コストの削減にも繋がるということで、シリコンメモリの大容量化に期待しているというのが本音のようです。
【追記】後編と関連ニュースを追加。後編では、「アップルやソニーなどブランド力の高いメーカーが「ケータイ付きHDDプレーヤー」を出せるシナリオがある、という事は考慮しておいて損はないだろう」、「“iPod nano効果”で大容量シリコンメモリの市場に火がついた事は疑いようがない」というコメントが目をひきます。
昨日発表されたACCESS社によるPalm Source買収について、ITmediaがACCESS社マーケティング本部長の大石氏に突撃インタビューを敢行したようです。
衝撃的な発表から今回の当事者インタビューの内容を読み解く上で、Project Palmの機長さんによるロングコラム(久しぶりに読めてうれしい)「寝耳にACCESS」がとても参考になります。
個人的には、ACCESS社が携帯電話市場だけでなく、デジタル家電の組み込み分野でも圧倒的な存在感を持っていることに注目しています。何より、同社の立ち位置が、特定の業界や企業の政治力などに左右されないという意味で、オープンであることが大きい。お望みならばドコモさんにもauさんにもボーダフォンさんにも、ソニーさんにも、アップルさんにも同社の技術をご利用いただけますってことですもんね。
国内のケータイキャリアも、国内市場が伸び悩んでおり、海外に市場を求めていくみたいなニュースもあったりするわけです。海外に打って出るならやっぱりPalm OSは無視できないでしょう。
そんなこんなで、すわPalmOS搭載スマートフォンの登場か、みたいな話になっちゃいますけど、一方でPSPやロケフリTVのように組み込みのWebブラウザとしてすでにACCESSのNetFrontを採用している製品もあるわけです。NetFrontのベースにあるネットワークテクノロジーとPalm OSの融合で、とてつもないデジタル家電向けプラットフォームが誕生するかもしれないわけですよね。ACCESS社からライセンスを受けたメーカーが全く新ジャンルのデジタル家電を開発する可能性も無いこともないですよね。
ソニーという会社で考えれば、クリエビジネスは終わってしまったけど、全く違う分野の製品に今までとは別な形で再びPalm(呼び名は全く変わるかもしれませんが…)が採用される可能性が出てくるわけですよね。ポータブルオーディオにしても、多機能化のベクトルにネットワークやカスタマイズ性という方向はあるだろうし。極論すれば、Palm搭載ウォークマンだって、Palm搭載テレビだって、Palm搭載サイバーショットだって可能性としてあるわけですよね。NetFront採用済のPSPなんて、一挙に飛躍する可能性が出てきたではないですか。想像しただけでなぜかわくわくしてくるんですけど、そんなの自分だけですかね。
でも一番問題なのは、そういう全く新しいプラットフォームをソニー自身が作れなくなっていることかもしれませんね…。
関連して、本日公開された大阪PalmIIIの100万アクセス&7周年記念特別企画「現在の日本のPalmOSユーザーを取り巻く状況についてあなたが思うこと」前編」も必読。NAS芹沢氏の
私の知り合いのCLIEユーザー数人は、CLIEがもう出なくなるというのを聞いてからというもの、なぜか他のSONY製品すら買わなくなっています
というコメントはインパクト大きいです。