クリエ対応Bluetoothアダプター「HNT-BT1」レビュー(3)

Bluetooth機能搭載の携帯電話でダイヤルアップ接続する

「HNT-BT1」は、ダイヤルアッププロファイルに対応しており、Bluetooth機能搭載の携帯電話とクリエを使ってワイヤレスによるインターネットへのダイヤルアップ接続が可能です。ハギワラシスコムによれば、対応機種はNTT ドコモの「FOMA F900iT」、auの「A5504T」「W21T」、Vodafone「902SH」「802SH」「802SE」と、ハギワラシスコムのFOMA用Bluetoothユニット「F-access」や「B-port」との接続を保証しています。

自分の手元に入稿前と思われるPDFのマニュアルがあるのですが、そこには「A5504T」と「F-access」での接続方法が例として解説されています。該当機種をお持ちの方ならこのマニュアル通りに設定するだけでいけると思います。

自分の所有する携帯電話はauの「W21T」ですが、何の問題もなく繋がりましたので、簡単ですが接続までのステップを紹介しておきます。

接続可能になるまでのステップは基本的にどれも同じで、(1)専用ユーティリティ「BT Ada Utl」を使って「HNT-BT1」と携帯電話をつなぐ(ペアリング)ための設定を行い、(2)クリエ側の「環境設定」の[ネットワーク]と[接続]の設定を新規に作成するだけです。

<ステップ(1)>

接続を行う際、相手端末である携帯電話を「接続待ち中」の状態にして、クリエの「BT Ada Utl」を起動します。(左下画像※注:画像はペアリング後の表記で、実際はペアリングを行う前は「No Device」と表示されます)

次に[検索]をタップ後、検索結果から相手端末を選択後、[詳細設定]をタップすると右下の画面になります。特に設定を変える必要はありませんが、セキュリティ上、PINコードぐらいは変更しておいても良いかもしれません。なお、PINコードは任意の半角英数字(4桁~16桁)に対応しますが、相手端末によっては4桁しか受けつけない場合がありますので注意しましょう。

hntbt1_8.gif

設定に問題なければ、画面の指示に従い、「OK」をタップしていくだけ。最後に設定を有効にするためアプリケーションが一度終了し、携帯電話のペアリングが完了します。

<ステップ(2)>

クリエ側の「環境設定」を起動し、[接続]で新しい接続を作成します。詳細をタップして以下のように設定します。なお、この設定は相手端末がなんであれ、すべてに共通するようです。

接続名:WIN(任意の名前)
接続先:モデム
媒体:クレードル/ケーブル
回線種別:プッシュ回線
音量:オフ以外で設定
※詳細から速度を[115,200bps]に

また、[ネットワーク]も新規に設定を作成します。

サービス名:(任意)
ユーザ名:WIN対応プロバイダで契約しているユーザ名
パスワード:同上のパスワード
接続:WIN(先ほど、新規で作成した任意の名前)
電話番号:プロバイダのWIN対応アクセスポイントの電話番号
※詳細で、接続タイプ:PPP、切断までの時間:なし(任意)、クエリーDNSとIPアドレスはチェックを入れたまま

以上で設定は完了。実査に接続してWebブラウザなどでインターネットへのアクセスが確認できればOKです。次回からは、相手端末が待ち受け状態にしてあれば、クリエ側からダイヤルアップ接続が可能になります。

ちなみに、W21Tは2.4Mbpsのパケット通信が可能ですが、Bluetooth経由なので実際はそれほど速くないです。素人なもので、実際の通信速度を計測したりはできませんが、AirH”などを長年使ってきた自分にとっては充分という印象です。

自分の手元にはW21Tしかないため、他の端末でのテストができませんが、30日の発売後には各所で動作報告があがるのではないかと思います。特にVodafoneの最新の3G端末はどれもBluetooth対応ですから、きっとユーザーのどなたかが検証してくださるでしょう(他力本願でごめんなさい)。

それと、この段階でご報告しておきますが、Bluetooth機能が使えるPCに「MochaPPP」の導入で、「HNT-BT1」経由のネットワーク接続ができました。こちらについては、その他に気がついたことや全体的な感想を含め、明日にお知らせしたいと思います。(私信:できたよ~!つばめさん

#さ~、サッカー見るぞ~!

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クリエ対応Bluetoothアダプター「HNT-BT1」レビュー(2)

必要なソフトウェアの準備

hntbt1_7.gif付属のアプリケーションCD-ROM内の専用ユーティリティソフト「BT AdaUtl」(約37KB)をクリエにインストールします。

ルプランを利用する場合は、CD-ROM内の「ルプラン ver.1.1.0」をインストールします。「HNT-BT1」はこの「ルプラン ver.1.1.0」にのみ対応しているので、すでに「ルプラン」を利用している場合は、この専用バージョンを上書きインストールする必要があります。

要は、「HNT-BT1」を使う場合はこの2つのアプリケーションをクリエにインストールするだけです。メモステモジュール「PEGA-MSB1」は使用に必要なドライバ類が多かったですが、それとは違って非常に手軽と言えるでしょう。ちなみに、ルプランだけを使用する場合は、専用ユーティリティソフト「BT AdaUtl」による設定は特に必要ないようです。こちらは、次回紹介する予定のBluetooth機能搭載ケータイなどと接続する場合に活躍することになります。

なお、前回も書きましたが、NXシリーズにメモリースティックタイプのBluetoothモジュール「PEGA-MSB1」を導入している場合は、「HNT-BT1」を正しく使えないようですので、ウォームリセットまたはハードリセットでMSB1関連のファイルをすべて削除する必要があるようです。


ルプランを使う

hntbt1_6.gifルプランを使う場合は、クリエに「HNT-BT1」を取り付け、クリエ本体の「ルプラン」アプリケーションをタップして起動します。始めてルプランを使う場合は、ルプラン本体や、メモリースティックに入ったルプランデータなどの登録作業を済ませます。

次にBluetooth GPS ユニット「GU-BT1」の電源を入れ、「ルプラン」アプリケーションから「GPS設定」を起動してGPS ユニット「GU-BT1」との認証作業を行います。認証にはパスキーが必要で、パスキーは「GU-BT1」の背面のシリアルNo.の下四桁を入力します。あとは、手順に従っていけばトップ画面に戻りルプランを使い始めることができます。

この認証がすんでいれば、次回からは、GU-BT1の電源が入った状態であれば、ルプランを立ち上げるだけで自動的に認証作業を行い、GU-BT1との接続が確立されます。

hntbt1_5.jpg

「HNT-BT1」の正面にあるLEDランプの状態についてですが、「緑(グリーン)点滅」がデータ通信中、「橙(オレンジ)点滅」が設定モード、「赤(レッド)点滅」が接続エラー発生/未接続状態を表します(Bluetoothなのに青く光らないのはご愛敬でしょうか…)。なお、普段は無灯状態です。ちなみに、ルプランを使用するときなどは10秒程度でリンクしました。

このLEDの点滅ですが、アダプターの乳白色のプラスチック部分もLEDの光を受けるので点滅中は結構目立ちます。他の機器との接続状態が一目でわかるという点でありがたい機能ですが、夜道でGPSをしているとどことなくあやしい感じがしてしまうかもしれません(笑)。

ルプランの使い方自体は、クリクラ時代に書いた『クリエの街歩きナビ「ルプラン」レビュー』を参考にしていただければと思います。

その他、クリエの機種別で気がついたことをいくつか。VZ90は、ルプランデータがCFメモリにあっても使えます。ルプランデータがあるメモリースティックを同時に使う場合はメモリースティックが優先されます。(NX80Vでも同様と思われますが、こちらはMSB1のドライバを削除していないため確認できませんでした。NX70Vは標準でCFメモリに未対応のため使えませんでした。)

(次回はBluetooth機能搭載携帯電話との連携についてご紹介します)

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テレビとウォークマンはソニーの軍旗、「負けられない」と中鉢次期社長

06年度営業利益率目標10%の達成は難しい=ソニー次期社長◇ロイター

ソニーの次期社長となる中鉢氏が、プレスのインタビューに応じ、トランスフォーメーション60で定めた2006年度の営業利益率目標10%について、同氏は「製造業として10%は魅力あるターゲットだが、就任して1年のうちにできるものではない」コメント。達成が難しいという認識を示したそうです。また、「消費者が描くソニーに対するイメージと現実にギャップがあり、ギャップを埋めることが復活につながる」とも語り、商品力、オペレーション力、消費者の視点の3つのギャップの解消を目指すとか。

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PSPの人気ソフトの特徴は

携帯ゲームソフト人気トップ10、「DS」と「PSP」が上位独占!

BCNランキングの売れ筋速報。。「NDS」、「PSP」の人気ソフトの特徴と、発売から現在に至る累計売れ筋ソフトを振り返っています。

「PSP」はプレイステーションでつかんだユーザーを核に、“慣れ親しんだゲームシナリオ”と“爽快感”を提供することで、それぞれ大きな人気を集めたように見える

とか。

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ケータイのオーディオプレイヤー機能の利用動向

「携帯電話の音楽プレーヤー機能に魅力」は4割強

C-NEWSの携帯電話に関するアンケート調査結果に関するニュース。携帯電話に加え、ポータブルオーディオプレーヤーの利用動向と、オーディオプレーヤー機能を搭載したauのソニエリ製端末「W31S」の製品評価と購入意欲についても調査が行われています。

携帯電話で音楽を聞く頻度は、「週1日以上」が1割半ば、残りの8割弱が「携帯電話で音楽は聞かない」と回答。

ポータブルオーディオプレーヤー所有率はほぼ5割で、内訳はMDが4割強、CDが2割強。メーカーはソニーが3割弱、パナソニックが2割弱、アップルが1割強。利用頻度は「ほぼ毎日」が2割半ばで、所有者全体では7割が週1日以上利用していることがわかったそうです。

W21Sのオーディオプレーヤー機能に対しては72点平均と評価が高く、メーカーに対しても4割半ばが80点以上と評価しているものの、購入意欲では6割の人が「30%(たぶん購入しない)以下」という結果とか。

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Hi-MDプレーヤー「MZ-DH10P」のデジカメ機能の実力は?

異色のデジカメ付きHi-MDプレイヤー「MZ-DH10P」を試す

ソニーのデジカメ機能付きHi-MD対応ポータブルMDプレーヤー「MZ-DH10P」のレビュー。デジカメとMDプレイヤーの融合で、どんな使い方が生まれるのかを考察しています。話題のデジカメ機能の操作感については、「カメラモードの起動自体は早いのだが、1枚撮影する度に約6秒の書き込み時間が発生する」というレスポンスの悪さと、カメラモードでのバッテリ消費量の多さが指摘されています。売りのジャケット撮影モードについても詳細に解説されていますが、ジャケット登録作業に40秒程かかるとか。

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