ソンニーは、「PS2」並みの3D-CGゲームソフトを、高品位の動画も含めいつでもどこでも気軽に楽しむことの出来る「プレイステーション・ポータブル」(PSP)をベースに、「クリエ」で果たせなかった究極のモバイルハンドヘルド機能をふんだんに搭載したパーソナル・マルチメディア・エクストリーム・モバイルツール「PXP」を本年末を目処に日本市場から発売を開始すると発表しました。引き続き来春から欧米市場に向けても順次出荷を開始するそうです。
※製品画像はプロトタイプのため、実際の製品とはデザインが異なることがあります。
PXPはベースとなったPSPの筐体を大幅に刷新。ディスプレイには高品位のタッチパネル式有機ELディスプレイを採用。内蔵ステレオスピーカー・外部ヘッドホン/マイク端子を備え、スクリーン輝度調整・サウンドモード選択など携帯プレーヤーとしての基本機能の充実はもちろん、新たにスライド式のゲームコントローラーとQWERTYキーボードを搭載し、本体の小型化をはかりました。
本体には、この他にUSB 2.0を初めとする各種I/O接続端子や、IEEE802.11b(Wi-Fi)準拠の無線LANを標準で装備するほか、新たにBluetooth機能も追加。家庭内のさまざまな機器との連携や、屋外での無線ネットワーク接続を可能にする仕組みを内蔵しました。
従来の「メモリースティック PRO デュオ」スロット以外にSDメモリーカードとコンパクトフラッシュ専用スロットも搭載。業界スタンダードのメモリーメディアを存分に活用できるようになりました。
また、PSPで採用したUMD光ディスクの規格を拡張。新たに書き込み可能なUMDディスクに対応したほか、Hi-MDとの完全互換性を実現。お手元にある膨大なMDライブラリを最大限に活用できるとしています。とどめは、60GBのハードディスク内蔵。お手元にある動・静止画、音楽など、あらゆるエンターテイメント情報を持ち歩き、いつでもどこでも手軽に楽しめるとしています。
さらに、PXPは基本のOS上でクリエで採用していたPalm OSをエミュレートできるようになりました。PSPのコントローラーでの操作には限界がありましたが、PXPはタッチパネルを採用。Palm OSの活用だけでなく、ペン操作のゲームにも対応します。また、スライド式のQWERTYキーボードは長文入力などにも活用できます。ゲーム機然としていたPSPとは異なり、標準ではPDAライクな外観のため、通勤時もまわりの目を気にする必要はありません。ビジネスにもプライベートにも最大限に活用できるのがPXPとのこと。
PXPの発売とあわせて、バイオなどのパソコン以外に、DVD/HDDレコーダーを初めとするあらゆるソニー製品も一新され、PXPとの連携が可能になるようです。なお、音楽ファイル管理ソフトウェアはどんなにがんばっても良いものができないとして自社開発を断念。アップル社の「iTunes」を採用しているそうです。
なお、暮れの発売に向け、開発が進んでいるようですが、現在問題となっているのが本体の厚みとバッテリだそうです。現在の仕様では、筐体がほぼ四角柱になってしまうとか。最終的には現在のPSP並みの厚みには押さえたいとのこと。ちなみに、バッテリは現行のスペックでの連続使用が1時間とチョー短いため、最終的にはなんとか2時間まで伸ばしたいとか。