「SPAのつぶやき」カテゴリーアーカイブ

今日でサイトデビュー7周年~“あなた”にありがとう

今日は2007年6月19日。当サイトの前身となる「CLIE User Club !<クリクラ>」を開設したのが2000年6月19日ということで、いわゆるネットデビューから本日で7年経過したことになります。月日の経つのは本当に早いものですね。

クリクラ更新停止後、十日ほどのブランクはありましたが、すぐに当サイトの試験運用をスタート。2005年1月20日に正式公開をしていますので、ソニ☆モバ単体でも2年半続いていることになります。

これもひとえに、サイトを訪問してくださる皆様のおかげでございます。クリクラ時代からご贔屓にしてくださっている方、そしてソニ☆モバになってからご贔屓にしてくださっている方、そして、本日Googleでたまたま検索かけて訪問してくださった方、色々いらっしゃると思いますが、どんなカタチであっても、感謝、感謝、ただただ感謝でございます。

契約しているサーバー会社が提供しているアクセス解析を4月から利用しているのですが、久しぶりに確認してみたところ、毎月ユニークで400,000以上の訪問があるようです。一日の平均ではなんと約14,000人。それほどの人が見に来てくれているとは思いもよらなかったので、かなりびびっております…。気を引き締めて頑張らねばですね。

また、クリクラ時代はサイトの特質上、クリエやPalmにまつわる関係者の皆様との出会いが多かったのですが、ソニ☆モバになってからは以前にも増してたくさんの方々と出会うことができました。ソニーファンの皆さん、ソニーグループの社員の皆さん、訳あってソニーを離れた皆さんを含め、本当にたっくさんの人に支えられてきたおかげで自分の今日があると思っています。

実際のところ、SPA家の家計は火の車で(<誰のせいだ)一寸先は闇状態なんですが、それでも続けてこれたのは、この文章を読んでくださってる“あなた”のおかげです。一人一人にお礼は言えませんが、サイトを続けていくことが恩返しと思い、できるかぎり続けていきたいと思います。

本当に、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いいたします。

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【追記】その後、投稿フォーム経由で多数のお祝いメッセージをいただきました。お一人お一人のお名前は記載いたしませんが、皆様にはこの場を借りて感謝いたします!

80年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…(無駄に長文)

つぶやきの「60年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…」と「70年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…」で取り上げた、レコード・コレクターズですが、創刊25周年の第3弾でこれが最後となる特集「80年代ロック・アルバム・ベスト100」が掲載されている2007/7号をゲットしました。

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お約束になってますが、手持ちのCDでベスト100に入っているものをピックアップ。ちなみに、トップ5はTalking Headsの「Remain In Light」、U2の「Joshua Tree」、Scritti Polittiの「Cupid & Psyche 85」、Donald Fagenの「The Nightfly」、Policeの「Synchronicity」の順でした。この辺はまだかわいいもので、100位までの顔ぶれは実にバラエティ豊かで、ほとんど耳にすることがなかったアルバムも多いっす。産業ロックの類が少ないのも実にレココレらしいです。

話は変わりますが、上の一番右の写真はいわずもがなのDonald Fagenの「The Nightfly」ですが、下のディスクがなんだかわかりますか?これ、CD Videoなんですよ。パイオニアのLDプレイヤーなどで再生できたんですよね。当時の自分のプレイヤーは忘れもしないソニーのマルチディスクプレイヤー(MDP)。懐かしいなあ…。あ、でもソニークロニクルには載ってないモデルでした。

80年代は音楽・映像メディアがレコード(アナログ)からCD/LD(デジタル)へと急速にシフトした時代でありますね。個人的にも学生から社会人へとコマを進め、オトナへの道を歩き始めた時代でもあります。学生時代は貧乏でレコードを買うお金もなかったのですが、社会人になってからは欲しいと思うアルバムはガシガシ買うようになりました。

にしても、CDって出始めの頃はマジで高かったすよね。先のCD Videoなんてビデオパートが1曲、音楽パートが2曲しか収録されていないのに2,400円ですよ。ちなみにディスクが金色でした(下画像の一番左)。思えば、CDも邦楽洋楽問わず、みな3,200円ぐらいでしたね。そんな中、U2のCDなんて3,500円ですぜ、旦那。そういえば、当時は消費税も無かったんですよね…(遠い目)。

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レコード盤ってどこか丁寧に扱わなくちゃいけないイメージがあったし、なにより埃のプチプチ音が気になって気になって仕方がありませんでしたが、CDは扱いも簡単だったしなによりあのプチプチノイズが一切無いということで当時の自分はそれだけですげー!って感じでしたから。

レコードからCDへの音楽メディアの移行は、業界にも実に様々な影響を及ぼしましたよね。音楽評論家じゃないので何がどう変わったとかうまく書けないのですが、その後のMTV登場を含め、80年代はまさに音楽の大量消費が加速した時代だったように思います。それは90年代のどのへんかまで続くのですが、今では考えられないほどアルバムが売れた時代でもありますよね。まあ、それが今ブックオフあたりで100円で売られているわけですが…。

自分にとっての80年代は、学生から社会人、ちょうど10代後半から20代後半までの期間が該当するわけですが、人間としても大きな変化というか、色々な経験を積み重ねつつオトナへの道を歩き始めた時代にもなるわけです。そんな時代に流れていた音楽って、良かれ悪しかれ、自分の思い出と一緒に真空パックされてしまうのでしょうね。人にはどんなに時間が経っても忘れられない音楽があるのはそういうことなんだろうなって思いますです。

80年代の自分の音楽的な好みというか嗜好も時と共にかなり変化したように思います。ハードロック一辺倒だった高校時代が一転、クリスタルな学生時代はまさにAOR全盛。これが、社会人になるとパンクやテクノ、ニューウェーブへの拒否反応もあってが、いきなりの先祖返りというか、ブルース方面に趣味が変わってしまいました。

極めつけはルーツ探しの旅。26歳ぐらいだから、まさに80年代の終わりですね。メンフィスとニューオリンズに一人旅です。前者はブルース発祥の、後者はジャズの発祥地として有名ですが、この2つの都市のライブハウスを毎日何軒もはしごして過ごしました。メンフィスではSun Studioに行ったり、プレスリーのグレースランドにまで行って墓参りまでしてきました。ちょうどU2が「魂の叫び」というドキュメンタリーを作った頃と同時期で、そのドキュメンタリーで彼らがグレースランドを訪れるシーンがあるのですが、それをみて、U2もオレと同じでルーツ探しの旅に出たんだなあ…なんてことを思ったりもしたのですが、まったくおこがましいヤツだな当時のオレ。

その後の自分は仕事が忙しくなって、どんどん音楽に無関心になっていくのですが、80年代後半から制作現場にもデジタルの波が押し寄せ、シンセや打ち込みが多用されるようになってきたことも無関係では無かったかもしれません。自宅にあるCDも90年代にリリースされた新作は圧倒的に少ないです。

それが再び音楽に目が行くようになったのは、やはりiPodの登場、これにとどめを刺します。iPodの何がすごいのかをここで語るつもりはないですが、自分と同世代の人たちならわかりますよね、きっと。ソニー(&フィリップス)がCDを生み出してくれたおかげで音楽がより身近でカジュアルなものになり。アップルがiPodを生み出してくれたおかげで新しい音楽の楽しみ方が出てきたんだろうなあ…。ということで、順番的には今度は…(たのんますね、ソニーさん)。

と、相変わらず後先考えずに書いているので、何が言いたいのかさっぱりわからなくなってますが、まあ、所詮はつぶやきなので…。

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リブリエがディスコン~ソニスタのPDAコーナーもついに消滅か…

何とはなしにソニスタを徘徊していたらあちこちで販売終了になっている製品があることに気がつきました。

あの「リブリエ(EBR-1000EP)」がついにディスコンになってます。Vistaに対応できないからなんですかね…。ちなみに、PDA/電子辞書/電子書籍関連では一部の製品を除きほとんどが販売終了しています。間もなくコーナー自体も消滅でしょうか…。

ウォークマンSシリーズでは防滴仕様の「S20xシリーズ」が販売終了になったようで、リストから消えてました。ソニードライブで確認したところ、しっかりと「生産完了」の文字が…。「今すぐ購入」というボタンが存続しているのはご愛敬?

このほか、サイバーショットでは昨年10月発売の「DSC-N2」が、ヘッドホン関連ではネックストラップタイプの「MDR-NX1」と「同-NE3」、コード巻き取り式の「同-KE30LW」、ICレコーダーでは「ICD-B50」などが販売終了していました。

iconicon反対に発売から結構時間が経っていてるにもかかわらず、いまだに売られている製品も結構あるんですよね。ビデオウォークマンiconはまだわかるんですけど、Hi-MDウォークマンの限定モデル「MZ-DH10P/Ricon」がいまだに売られているは少々驚きです。まあ、今フツーに売られている製品にしてもいずれは生産完了になってしまうものがほとんどでしょうけどね…。

そんなことを考えていてふと思ったのが、ソニーの定番商品ってなんだろうってこと。たぶん、業務用ではたくさんあるんでしょうけどね…。有名なところでは音楽業界で定番になっているヘッドホン「MDR-CD900ST(海外モデルの「MDR-7506」が同等品)」ですがそれよりも長く使われている商品で、ハッと思い出したのがコレ(↓)。

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ソニーCSL オープンハウス2007 にご招待いただきました

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昨日、午後から半日かけて参加したイベントの件ですが、ソニーCSLのオープンハウス2007の一環で開催されたシンポジウムです。会場はソニー新本社の大会議場ということで、初めての訪問でしたけどキレイでしたよ新本社ビル。あんな環境で仕事が出来るソニーの社員がうらやましいっす。

とそれはさておき、ソニーCSL オープンハウス2007ですが、同研究所研究員の宮島さんが当サイトでみん地図2絡みでたびたびPlaceEngineについて取り上げていたのをご覧いただいたようで、投稿フォーム経由で直接コンタクトいただきました。今回のオープンハウス2007ではそのPlaceEngineの応用などがデモンストレーションされるとのことでご招待いただいた次第です。(ホントにサイトやってて良かったと思いましたです…)

ちなみに、昨日開催のシンポのプログラムはこんな感じです。(敬称略)

13:00-13:15 開会の言葉:所 眞理雄 (ソニーCSL 代表取締役社長)
13:15-14:15【招待講演】2012年に向けてINRIAの戦略:ミッシェル コスナー教授(フランス国立コンピュータ科学・制御研究所長)
14:15-14:40Computing and Reality:アルゴリズムの限界を求めて:フランク ニールセン(ソニーCSL シニアリサーチャー)
14:40-15:05Next Reality:人間はいくつの現実を把握できるか?:暦本 純一(ソニーCSL IL室長)
15:25-15:50複雑進化系の制御と設計のパラダイムシフト:システムバイオロジーの視点から:北野 宏明(ソニーCSL取締役副所長)
15:50-16:15エコノフィジックス:人間の行動科学としての動的統計力学:高安 秀樹(ソニーCSL シニアリサーチャー)
16:15-17:00科学の発展と人類の未来-脳科学者の観点から:茂木 健一郎(ソニーCSL シニアリサーチャー)
17:15-18:15パネルディスカッション サイバネティックアース:人間と地球の未来に向けて
モデレータ:北野 宏明 (ソニーCSL取締役副所長)
パネリスト: 暦本 純一 (ソニーCSL IL室長)、高安 秀樹 (ソニーCSL シニアリサーチャー)、茂木 健一郎 (ソニーCSL シニアリサーチャー)、吉田 かおる (ソニーCSL ポストドクトラルフェロー)

メディアの露出度の高い茂木健一郎氏を始め、そうそうたる方々の講演が目白押し。しかしながら、内容的にはかなり学術的でステゴザウルス並かそれ以下の脳みそしか持ち合わせていない自分にはほとんどがちんぷんかんぷんだったというのが正直なところ。

そんな中、あのPlaceEngineプロジェクトのリーダーを務める暦本さんの講演は、実際に製品化されたみん地図2を使っていることもあって、かなりわかりやすかったです。メモすらとっていなかったのでうろ覚えで恐縮ですが、PlaceEngineのログデータで個人の行動をトレース、複数名のデータから個々人の関係性を導き出したりみたいなことだったような…。また、そのトレース作業には小型のPlaceEngine専用ユニットを試作して使っているようでした。まさにGPSユニットのようなもんですね。一定の間隔で、その人の最寄りのWi-Fiアクセスポイントを探して記録していくだけの単純なユニットなんですが、このユニットのログデータを解析することでその人の行動パターンを様々な角度から分析できるということらしいです。GPSと違い、屋内でも場所が特定できるのがこのシステムの良いところですよね。もちろん、使い方もよく考えないとまずいみたいですが。

ちなみに、暦本氏以外の方々の講演も大変興味深い内容でした。大半は?でしたけど、要所要所では理解できるところもあったりしたのが救いでした。にしても、茂木さんってすごい人ですね。まさにマシンガントーク。脳内にある考えを次から次へと言葉にして紡ぎ出すというかなんというか。ある概念について「語ろうと思ったら本を何冊も書ける」とか「説明するには何時間あっても足りない」と言いつつ、ある概念については「一言で言えば…」みたいな感じ片付けちゃうのがとても印象的でした。それと全体的に横文字(専門用語)が多かったっすね。英語が公用語みたいな組織だからしょうがないんでしょうけど、見に来ていたソニー社員全員が理解できているとも思えなかったっす…。

でですね、オープンハウス2007はこのシンポで終わりではありません。明日と明後日の2日間に渡り、ソニーCSLのオフィスでは実際に研究成果を披露するそうです。初日はソニー関係者の内覧会で、二日目が招待者への一般公開になります。もちろんそちらにも参加予定で、個人的には以下のデモに注目してます。

・WiFi位置情報基盤 PlaceEngine とその応用
・Triplet UI: 新しい家電機器間インタラクションの提案
・User-Created Content On Mobile Phones: Making, Sharing And Exchanging Drawings

なんだかんだと暦本さんチームの研究が多いですね。一番製品(サービス)になるイメージがしやすいからなんだと思いますけど。

ちなみに、今回ご招待くださった宮島さんは「音楽とユーザーのインタラクションに興味があり、音楽に能動的に関わることによって自分の気分に変化が現れるような相互作用を引き起こすシステム(CSLのパンフから引用)」を研究なさっているとかで、その研究成果のデモンストレーションも見られるとのことで、以下の内容を予定しているとか。音楽好きなんでこちらもとても楽しみです。

・高精度音楽時系列メタデータを利用したリミックスエンジン
・音楽に同期した磁性流体アート表現

なお、当日は写真撮影が許されないかもしれませんが、デモについてはできるだけ詳細にレポートできるようがんばります!また、いまだにお会いできていない宮島さんと末吉さんにもリアルでちゃんとご挨拶してお礼しなくちゃ…。

噂のあの場所に行ってきました

今日は午後から暗くなるまで、品川のとある場所で開催されたとあるシンポジウムに参加してきました。

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今日更新が少なかったのはそのせいです。シンポジウム自体は自分のような般ピーには理解できない高度な内容でしたが、それでも十分楽しめるモノでした。講演の内容を理解するために、久々に頭をフル回転したためか、帰宅後はぐったりしてしました。ということで、詳細は日を改めてってことで…。

(ひとまず、宮島さん@Sony CSLにこの場をお借りして大大大感謝&御礼申し上げます!)

500円スピーカーとウエストコーストロックとこち亀と

先日つぶやきで紹介したTDKのスピーカー内蔵CDケースのブルーが届きました。オレンジと微妙にカタチが違うせいか、オレンジよりもこもった音が鳴るような…ってほとんど気のせいでしょうけど。まあ、500円ですから、全く文句ありませ~ん。ちなみに、中身はバッテリーケースの配置の仕方が違いました。まあ、縦か横かだけの違いで利用にはなんの影響もありません。

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(そういえばアマゾンでブルーの在庫が無くなったみたいですね。前のエントリーを見て買ってくれた人が多かったのかなあ…。ちなみに、オレンジも悪くないっすよ。個人的にはむしろオレンジの方が好きかも…)

070603_1.jpgそんでもって、500円だと送料が発生するということで、シンコーミュージックの「WEST COAST ROCK」というディスクガイド本を一緒に購入。その名の通り、アメリカのウエストコーストミュージックを体系立てて紹介してくれている本でございます。自分の好きなAORアーティストのアルバムも多数紹介されているのですが、ウエストコーストというジャンルでカテゴライズされることで評価が変わってくるんですね~。これだから音楽って面白いんですよね。ウエストコーストもAORと同じでアメリカではそういう分類が存在しないというのもこれまた面白い。ポパイ世代の日本人にはなじみの深い言葉なんですけどね…。個人的にはイーグルスを筆頭とするいわゆる黄金時代の作品しか知らないのですが、フォーク、スワンプ、カントリーも含めてウエストコーストなんですね~。これまた驚き。ということで、この本をガイドにこれからしばらくはウエストコーストのCDを聞きまくってみようかなあなんて思ってます。

070603_2.jpg本といえば、ちょっと前に買った「小説こちら葛飾区亀有公園前派出所」がなかなか面白いのです。大沢在昌氏、石田衣良、逢坂剛、京極夏彦、東野圭吾氏らがこち亀とコラボ。こち亀30周年と「日本推理作家協会」設立60周年記念作品とか。新宿鮫の鮫島や、IWGPのマコトと両さんがからむというユニークな短編小説が楽しめます。しかも石田さんの短編には新宿鮫の名前まで登場するなど、作品同士のコラボまであったりします。鮫シリーズは一作目から大好きで読み続けていますが、まさかの展開に驚いているファンも多いことでしょう。藪さんと両さんがあんな関係だとは…。ということで、両さんファンも鮫ファンも長瀬君ファンも(?)みな楽しめる遊び心満載の本に仕上がっておりました。価格も1,050円とお安いのでいかがです?