ソニーCSL オープンハウス2007 にご招待いただきました

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昨日、午後から半日かけて参加したイベントの件ですが、ソニーCSLのオープンハウス2007の一環で開催されたシンポジウムです。会場はソニー新本社の大会議場ということで、初めての訪問でしたけどキレイでしたよ新本社ビル。あんな環境で仕事が出来るソニーの社員がうらやましいっす。

とそれはさておき、ソニーCSL オープンハウス2007ですが、同研究所研究員の宮島さんが当サイトでみん地図2絡みでたびたびPlaceEngineについて取り上げていたのをご覧いただいたようで、投稿フォーム経由で直接コンタクトいただきました。今回のオープンハウス2007ではそのPlaceEngineの応用などがデモンストレーションされるとのことでご招待いただいた次第です。(ホントにサイトやってて良かったと思いましたです…)

ちなみに、昨日開催のシンポのプログラムはこんな感じです。(敬称略)

13:00-13:15 開会の言葉:所 眞理雄 (ソニーCSL 代表取締役社長)
13:15-14:15【招待講演】2012年に向けてINRIAの戦略:ミッシェル コスナー教授(フランス国立コンピュータ科学・制御研究所長)
14:15-14:40Computing and Reality:アルゴリズムの限界を求めて:フランク ニールセン(ソニーCSL シニアリサーチャー)
14:40-15:05Next Reality:人間はいくつの現実を把握できるか?:暦本 純一(ソニーCSL IL室長)
15:25-15:50複雑進化系の制御と設計のパラダイムシフト:システムバイオロジーの視点から:北野 宏明(ソニーCSL取締役副所長)
15:50-16:15エコノフィジックス:人間の行動科学としての動的統計力学:高安 秀樹(ソニーCSL シニアリサーチャー)
16:15-17:00科学の発展と人類の未来-脳科学者の観点から:茂木 健一郎(ソニーCSL シニアリサーチャー)
17:15-18:15パネルディスカッション サイバネティックアース:人間と地球の未来に向けて
モデレータ:北野 宏明 (ソニーCSL取締役副所長)
パネリスト: 暦本 純一 (ソニーCSL IL室長)、高安 秀樹 (ソニーCSL シニアリサーチャー)、茂木 健一郎 (ソニーCSL シニアリサーチャー)、吉田 かおる (ソニーCSL ポストドクトラルフェロー)

メディアの露出度の高い茂木健一郎氏を始め、そうそうたる方々の講演が目白押し。しかしながら、内容的にはかなり学術的でステゴザウルス並かそれ以下の脳みそしか持ち合わせていない自分にはほとんどがちんぷんかんぷんだったというのが正直なところ。

そんな中、あのPlaceEngineプロジェクトのリーダーを務める暦本さんの講演は、実際に製品化されたみん地図2を使っていることもあって、かなりわかりやすかったです。メモすらとっていなかったのでうろ覚えで恐縮ですが、PlaceEngineのログデータで個人の行動をトレース、複数名のデータから個々人の関係性を導き出したりみたいなことだったような…。また、そのトレース作業には小型のPlaceEngine専用ユニットを試作して使っているようでした。まさにGPSユニットのようなもんですね。一定の間隔で、その人の最寄りのWi-Fiアクセスポイントを探して記録していくだけの単純なユニットなんですが、このユニットのログデータを解析することでその人の行動パターンを様々な角度から分析できるということらしいです。GPSと違い、屋内でも場所が特定できるのがこのシステムの良いところですよね。もちろん、使い方もよく考えないとまずいみたいですが。

ちなみに、暦本氏以外の方々の講演も大変興味深い内容でした。大半は?でしたけど、要所要所では理解できるところもあったりしたのが救いでした。にしても、茂木さんってすごい人ですね。まさにマシンガントーク。脳内にある考えを次から次へと言葉にして紡ぎ出すというかなんというか。ある概念について「語ろうと思ったら本を何冊も書ける」とか「説明するには何時間あっても足りない」と言いつつ、ある概念については「一言で言えば…」みたいな感じ片付けちゃうのがとても印象的でした。それと全体的に横文字(専門用語)が多かったっすね。英語が公用語みたいな組織だからしょうがないんでしょうけど、見に来ていたソニー社員全員が理解できているとも思えなかったっす…。

でですね、オープンハウス2007はこのシンポで終わりではありません。明日と明後日の2日間に渡り、ソニーCSLのオフィスでは実際に研究成果を披露するそうです。初日はソニー関係者の内覧会で、二日目が招待者への一般公開になります。もちろんそちらにも参加予定で、個人的には以下のデモに注目してます。

・WiFi位置情報基盤 PlaceEngine とその応用
・Triplet UI: 新しい家電機器間インタラクションの提案
・User-Created Content On Mobile Phones: Making, Sharing And Exchanging Drawings

なんだかんだと暦本さんチームの研究が多いですね。一番製品(サービス)になるイメージがしやすいからなんだと思いますけど。

ちなみに、今回ご招待くださった宮島さんは「音楽とユーザーのインタラクションに興味があり、音楽に能動的に関わることによって自分の気分に変化が現れるような相互作用を引き起こすシステム(CSLのパンフから引用)」を研究なさっているとかで、その研究成果のデモンストレーションも見られるとのことで、以下の内容を予定しているとか。音楽好きなんでこちらもとても楽しみです。

・高精度音楽時系列メタデータを利用したリミックスエンジン
・音楽に同期した磁性流体アート表現

なお、当日は写真撮影が許されないかもしれませんが、デモについてはできるだけ詳細にレポートできるようがんばります!また、いまだにお会いできていない宮島さんと末吉さんにもリアルでちゃんとご挨拶してお礼しなくちゃ…。