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ウォークマンスティック、ランキング1位に返り咲き~iPod nano発売後はどうなる?

売れ筋ランキング – iPod nanoとウォークマンAの登場を控え両雄が再び激突

MYCOM PC WEBによるデジタルオーディオプレイヤーとDVDレコーダーの売れ筋ランキングレポート。オーディオプレイヤーはソニーの「NW-E507」がトップを獲得。「NW-E405」も4位で検討しているものの、アップルのiPodシリーズはトップ10中5機種がランクインしています。先週末に発表されたアップルとソニーの新製品で今後のランキングにも変化がでてくるのは間違いないですが、ウォークマンAシリーズについては、「発売は11月ということもあり、製品ラインナップの幅広さではまだアップルがリードしてるといえるかもしれない」とのコメントが。DVDレコーダーは、スゴ録「RDR-HX50」がトップ。安いショップだと3万円台なんだそうです。やっぱりまだまだ価格なんですね~。

AV Watchアクセスランキング【9月5日~9月11日】「iPod nano」が1位、「ウォークマンA」が2位

関連して先週のAV Watchのアクセスランキング。iPod nanoのニュース記事が約29万アクセス、ウォークマンAのニュース記事は20万以上のアクセスで、ソニーとアップル両社の関連記事が10本中8本ランクインしたそうです。

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ウォークマンAにマッチするヘッドフォンとポータブルオーディオ向けスピーカー

ソニー、「ウォークマンA」とマッチする耳掛け式ヘッドフォン
ソニー、2chアクティブスピーカー3機種6モデル

前者は新発売の「ウォークマンA」とのマッチングを意識した耳掛け式ヘッドフォン「MDR-Q67LW(右画像)」。10月21日より順次発売で価格は3,675円。カラーはシルバー、ブラック、ホワイト、バイオレット、ネイビーブルー、アイスピンク、ブルー、ピンクの8種類(ウォークマンAシリーズで採用されているのはバイオレット、シルバー、ブルー、ピンク)。

後者はPCやポータブルプレーヤー向けの2chアクティブスピーカー3機種ですでに発売中。価格はフローティングスタンド一体型の「SRS-AX10」が6,510円、ポータブル型の「SRS-M30」が3,675円、57mm径ユニット搭載の「SRS-A201」が2,468円。ソニスタではまだ取り扱われていないみたいです。

iPod nanoレビュー(2)~Walkmanにはマネのできないシンプル操作

iPod特有の操作感ってあるじゃないですか。親指一本でほぼすべての操作が可能ってヤツ。それも、液晶の下にある円形のスクロール(旧機種はクリック)ホイールに集約されているからできることなんですが、第4世代以降のiPodってスイッチやボタンのたぐいが極端に少ないんですよね。これって、部品の点数を減らす事によるコスト削減や、ユーザーの想定外の使用方法による故障(力が強すぎてボタンが元に戻らなくなっちゃうとか)を防ぐ効果もあると思うんです。さらに、iPodでユーザーが操作するのって、このホイール以外にホールドスイッチしかないんです。誤動作を防ぐスイッチでこれだけは別になってるんですが、それ以外には何もない。動く部分がたった2つなんですよ。もうこれ以上無いほどシンプルな構成。そういう意味でiPodは第4世代でハードウェア的には一つの完成形を見たのかなと感じてます…。

ipodnano_125-125.gifで、iPod nano。サイズこそ違いますが、基本的なハードの構成要素って第4世代iPodと何一つ変わりません。なので、親指一本でほとんどの操作ができるんですが、個人的には第4世代iPodよりも使いやすいと感じてます。本体のサイズに合わせてスクロールホイールも小さくなったのが影響しているのですが、親指の動かす範囲が小さくてすむのです。実際のところ、カラー液晶対応ということもあるのか、ソフト的に多少操作時に引っかかるような動作をすることがまれにありますが、親指でくるくるやるだけで面白いように高速に動作します。(微細なタッチでも反応するので誤動作が心配なぐらい感度が良いです。)

nano_vs_nwe5.jpgで、ウォークマンスティック。「親指一本でほぼすべての作業が行える」という人もいたけど、実際はなかなかそうはいかないんですよね。親指と人差し指の組み合わせ、または両手でならって感じ。それも、やたらとスイッチやらボタンが多いせいなんですよね。数えてみたら操作に必要なスイッチが7個もある。もちろんあっても良いんです、使いやすければ…。でも実際は、米粒よりも小さいスイッチが押しにくいと感じたり、使っていくうちにボリュームスイッチがバカになってきたとか、色々と不満が出てきてるんですよね。背面のボタンが埋まったままになったみたいな声も聴きましたし…。要はデザイン的にいくら優れていても、操作性が伴ってなければ意味がないと思うんです。ましてや、スイッチ類の脆弱性はクレームのタネだし、必然的に修理対応だって増えるでしょう。ちなみに、筐体が全く同じ今度のAシリーズではスイッチ類の強度ももしかしたら改善されているかもしれませんが、基本操作には変更がないようなので親指一本で軽々操作というのはさすがにきびしいと思います。

HDD搭載ウォークマンもNW-HD5で操作系ががらっと変わりましたが、新製品のAシリーズでまたもや変わりますね。HD5で利き腕に関係なく使えるような操作系を確立したかと思ったら、Aシリーズは右腕で持つのがデフォルトみたいな作りになってる…。デザインは個人的な好みと言ってしまえばそれまでですが、本当に使う人の立場に立って作られているものなのか疑問に思うことが多いです。ソニーのモノづくりのスタイルがスクラップ&ビルドであり続けるならば何を言っても無駄ですが、本当にiPodから市場を奪い返したいのなら、ユニバーサルデザインとまではいかないけど操作性に重きを置いたスタンダードなデザインというものをじっくり腰を据えて考えた方がよいのではないかと思います。

結局、レビューとは名ばかりのソニー製品批判モードになっちゃいましたね…。iPod nanoについて書くことが無くなった時点で、自分のNW-E507/Nは修理に出すつもりっす。ボリュームスイッチがほとんど使えなくなってしまったので。ちなみに、iPodを修理に出したことは自分はまだ一度も無いです。この差がどこから来るのか、ソニーさんにはよく考えて欲しいっす。

けなすばかりではなんですので、次回は(どれほどあるのかわかりませんが)iPod nanoがウォークマンスティックに勝てない点を掘り起こしてみたいと思います。

忘れちゃいけないウォークマンビーンズ

ウォークマン伝統のカジュアルデザイン! USB端子内蔵の新製品「ビーンズ」登場

10/26発売予定の「ウォークマンビーンズicon」のレビュー。もしかしてIT系メディアで初めてですか?基本操作中心のざっくりとした内容ですが、実物にお目にかかれない人たちにはありがたいのがこの手のレビュー。スティックとの比較画像から、想像していた以上にコンパクトなサイズだって事もわかりますね。

先日のアップルとソニーの新製品発表で影が薄れてしまった感のあるビーンズですが、忘れちゃいけませんよね。「iPod nano」登場でWalkmanの対抗ラインナップが微妙に変化していますが、USB端子内蔵って事でビーンズ対抗はやっぱりiPod shuffleでしょうか。ただ、アップルのことなんでiPod nanoの出荷が落ち着いてきた段階でshuffleの値下げをしてくるかもしれませんね。苦しいことかもしれないけど、ソニーにはAシリーズ含めた価格戦略の見直しが必要なのでは…。

iPod nanoレビュー~ソニー製品とのサイズ比較

ipodnano_0911_4.jpg脅威の薄さにスパイダーマンも驚くアップル渾身の一品「iPod nano」。そのサイズをしてSteve Jobs氏自ら史上最大の革命と宣言した「iPod nano」の実力やいかに。
・・・なと大げさに書いてしまいましたが、入手した「iPod nano」についてこれから何度かに分けてレビューしていきます。

まずはiPod nanoとソニー製品とのサイズ比較。レビューと言いながら、後先考えずに書きますのであっちこっちに脱線すると思いますが、それもまた一興ってことで軽く読み流してください。

ちなみに、個人的にはiPod購入は初代から数えて6台目となります。うち2台は人の手に渡りましたが、第3世代iPod(15GB)、第4世代iPod(40GB)、iPod shuffle(512MB)は現役で使用中で、同居人も同スペックのiPod shuffleを所有しています。で、今回購入したiPod nanoは2GBのブラックモデル。なお、カラー液晶搭載のiPodの購入は今回が初めてです。

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ということで、まずはカテゴリー的に最大のライバルとなるウォークマンスティック(新製品のA6xxシリーズと筐体サイズは同じ)とのサイズ比較。縦横ではウォークマンの方が一回りコンパクトですが、奥行き(厚み)はウォークマンの139mmに対しiPod nanoが69mと半分。

重さはウォークマンが47gに対してiPodが42g。その差は5gとあまり変わらないように思えますが、実際に両方を手に取ってみるとウォークマンの方が重く感じます。iPod nanoは表面積が大きいので手に持った場合に重量が手のひらの中で分散されるのでしょうね。

そういえば、iPod nanoのプレゼンでJobs氏が他社競合製品とのサイズ比較を交えていましたが、ソニー製品で比較対象になっていたのはHDD搭載のウォークマンスクエア(NW-HD5)でした。スティックではなくスクエアを比較対象にするのは反則ではないかと思ったのですが、これも一つのテクニックですよね。スティックが比較対象だと薄さと重さでしか勝てないわけですから…。(なお、米アップルの発表会はノーカットでQuickTimeムービーで公開中なので興味のある方は是非。)

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で、Jobs氏の反則技同様、初代HDD搭載ウォークマン「NW-HD1」と比較してみました。いってもサイズを把握してもらうための比較ってことで、特に深い意味はありません。HD1の幅がiPod nanoの縦とほとんど同じで、nanoの幅がHD1の縦の3分の2ぐらい。厚みはスティック同様約半分って感じでした。

それはそうと、個人的にはいまだにNW-HD1が好きなんですよね。ウォークマン20周年という節目に初めて登場したHDDウォークマンということもあって力が入ってましたから。なにより本体の質感が素晴らしい。ボディのヘアライン採用も傷を目立たせないという思わぬ副作用があったりするんですよね。iPodは初代からHDD搭載モデルすべてが本体表面に傷が付きやすく、最新のつぶやきにも書きましたけどiPod nanoも全く同じ。裸のままで使ってるとすぐに傷が付きます。アップルのデザイン戦略と言えばそれまでですが、傷が付きやすいことで保護シートやケース市場を活性化させるという側面を持っていることも見逃せません。自分は初代iPodの使い始めこそ保護シートを貼ってましたが、ウォークマンを含め、今は傷がついても全然気にならなくなりました。

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iPod nanoのすごさは69mmという驚異的な薄さの本体に1.5インチのバックライト付きカラーLCDを搭載している点にあります。ソニー製品ではウォークマンは11月発売の新製品を含めカラー液晶搭載機は出ていませんが、ゲーム以外に動画と音楽再生機能を取り込み、久多良木氏の「21世紀のウォークマン」発言が話題を呼んだPSPがカラー液晶搭載ですね。Jobs氏も出荷台数の比較対象としてプレゼンで取り上げるなど、アップルにとってはウォークマンよりもPSPを脅威としてとらえているのかもしれません。iPod nanoはそんなPSPの液晶パネルの中にすっぽり収まってしまうサイズなんですね…。

あ、ウォークマン以外のブランドではVAIO PocketやHMP-A1がカラー液晶搭載ですが、両者ともにソニー混迷の象徴としてすでに無かったもののような扱いを受けていますが、それぞれが持つ(持っていた)個性は次世代の製品に活かされることを願ってます。

予想通り、話があっちこっちに行ってしまいました。
次回は、もう少し使い込んだ上で、使い勝手などについての感想を書いてみたいと思います。

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iPodがシェアトップを維持できる理由

BCN総研調査、ネット音楽配信すでに2割強が利用、うち4割が「iTMS」経験者

BCNランキングの市場分析。BCN総研が実施した「携帯MP3プレーヤーの利用に関するアンケート」結果によると、プレーヤーの所有者のうち、音楽配信サービス利用経験者は2割強で、そのうちの4割が「iTMS」の利用経験者であることがわかったそうです。その他、携帯MP3プレーヤーの所有率がMD/CDを上回る。所有しているプレーヤーのメーカーでは「アップル」が他を引き離しトップ(ソニーは2位)。音楽ソースは2割がネット配信といった結果に。

Jozに聞くnanoの魅力 – iPodのデザインの秘密

iPod nano発表に併せて来日した米AppleのGreg Joswiak氏へのインタビュー。他のメディアにも多数同氏のインタビューは掲載されていますが、以下のコメントが印象的だったのでピックアップしました。

iPodにとってデザインの連続性は非常に重要なことだ。 ほかのメーカーを見ると、新しい世代の製品を出すたびにこれまでの世代を全て投げ出してしまうところも多い。出てきた製品はこれまでと全く違うものになり、使い方も全く違うものになってしまっている。 しかし、iPodは違う。第1世代を使ったことのあるユーザであればminiをすんなり使えるだろうし、miniのユーザはnanoをすんなり使えるはずだ。 デザインが連続している必要がある…… これは、元々大きな顧客ベースを持ち、そしてリピートユーザが多い我々にとって重要なことだ。そして、iPodの使いやすさが彼らからさらに口コミで伝わっていく、ということもあって、非常に重要視している。

ソニー関係者、特にHDDウォークマン開発陣はこれを読んでどう思うのでしょうか。いっても、新機能ありきの側面もあるから、新製品投入にあたり今までの操作系をいったんリセットしたかったというのもわかります。ただ、今後変更しないという保証も一切無いのがソニー。クリエユーザーならすでに体験済。ユーザーがメーカーの試行錯誤につきあわされるのはいい加減こりごりです。ソニーがソニーらしいスタンダードなインターフェースを生み出せるのはいつの日になるのだろう…。

クリエで思い出したけど、新ウォークマンのHDDモデルってどこかSJ33の雰囲気がありますね。Rioカーボンに似ているという話もありますが、カラバリ展開を含め、個人的にはSJ33のイメージの方が強いです。