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ロケフリベースステーションパック「LF-PK1」レビュー(2)セットアップ(パソコン編)

iconiconPK1のセットアップはとても簡単です。パソコンだけでなく、PSPとの連携が可能になりましたので、それぞれのセットアップの手順について、覚え書きをかねてまとめておきます。

パソコンと接続する場合のセットアップ方法

設定をする前に次の内容でパソコンとベースステーションの事前準備を行います。

1.パソコンにロケーションフリープレイヤー「LFA-PC2(お試し版or製品版)」をパソコンにインストールします。

2.ベースステーションに、テレビアンテナと(家庭内LANに接続されたルーター・ハブなどを経由した)イーサネットケーブルを接続後、電源を入れ、背面の「セットアップ・モード」ボタンを長押ししてベースステーションを登録可能状態にします。なお、初めてベースステーションの電源を入れると初期設定が自動的に行われ、IPアドレスなども自動的に割り振られるようです。

1~2のステップが完了後、ベースステーション前面にある「セットアップ・モード」ランプが点滅している間(5分以内)に以下の設定を行います。

3.家庭内LAN(ベースステーションと同一のネットワーク)に接続したパソコンからロケーションフリープレイヤーを起動します。(注)

4.起動後表示される「ベースステーションの選択」からPK1のベースステーションを表す「LF-B1 JP・・・」を選択して、「接続」ボタンをクリック。
(ベースステーションの状態を表す●が緑色の場合のみ機器登録が可能だそうです。)

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5.パソコンのロケーションフリープレイヤーが自動的にベースステーションに登録された旨のアラートが表示され、「OK」をクリックすると接続を開始してテレビが映ります。

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lfpk1_08.jpg注:パソコンをベースステーションと同じネットワークに接続する場合つまりベースステーションを無線LANのアクセスポイントとして使う場合と、すでに敷設済みの家庭内LANに接続する方法の2つがあります。前者の場合は、ロケフリTVを見るための設定とは別に、無線LAN対応のパソコンからベースステーションをアクセスポイントとしてワイヤレスネットワーク接続するための設定を行います。SSIDとWEPキーはベースステーション本体の左側に記載されたものを使用します。後者の場合は、LFA-PC2がインストールされたパソコンとPK1のベースステーションが家庭内LANに接続されていればそれだけでOKです。上記のいずれかの方法でパソコンとベースステーションがインターネット接続可能な家庭内LANに接続されていれば準備はOKということになります。

ロケーションフリープレイヤーの設定

チャンネルの切り替えはテレビ画面のタップで表示されるチャンネルインデックスのクリックのほか、パソコンのキーボードの上下矢印キーでもチャンネルの送りが可能です。また、画面上の音量ボタン以外にパソコンの左右矢印キーで、音量の変更ができます。設定ボタンではチャンネルの設定や外部入力機器のリモコンの設定を行います。また、パソコンならではのウインドウのサイズ変更が可能なので自分好みの環境にしてテレビを楽しめます。

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画質について

画像のクオリティを変更するには「レート変更」で設定を変更します。自動・手動(6段階)で行えますが、XGA(1024×768)程度の画面で6段階の最高のレートでも動きのある画像は荒く感じます。9月に行われたディーラーコンベンションで聞いた話ですが、PK1は常にNetAVモードで動作するため、映像ソースも常にMPEG-4相当で送出されるんだそうです。これはPK1をアクセスポイントにしてもしなくても変わりません。小さい画面だと画像が荒くても詰まって見えるのでかえって綺麗に見えたりします。パソコンでロケフリTVを楽しむ場合は、小さいウインドウ表示でWebブラウジングやメールなど、ながら見の様なスタイルの方が楽しめるかもしれません。

ちなみに、モニター付きのX1/X5は家の中ではMPEG-2相当の画質で送出されているのでその差は歴然です。PK1のコストの問題もあったのかもしれませんが、パソコンで接続したときぐらいはMPEG-2で送出されるようにして欲しかったなあというのが個人的な感想です。なお、X1/X5もNetAVモードではMPEG-4相当の画質になってしまいます。

その他の細かい設定について

lfpk1_09.gifその他、ベースステーションの詳細な設定については、ロケーションフリープレイヤー起動後の「ベースステーション選択」画面にある「ベースステーション設定」ボタンを使って行います。なお、設定は常にベースステーション背面の「セットアップ・モード」ボタンを長押しして登録・設定可能状態にする必要があります。詳細設定はパソコンのWebブラウザを利用する仕組みになっており、初期設定ではベースステーション側面にあるWebパスワードを入力してログインする必要があります。

詳細設定の詳細(わかりにくいですね)については割愛しますが、Webパスワードを変更したり、ベースステーションに登録した機器情報を削除したりするのには詳細設定モードでログインする必要がありますので、細かいことがよくわからなくてもユーザーならばざっと内容を確認しておいたほうが良いと思います。

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次回はPSPのセットアップ編をお届けします。

ロケフリベースステーションパック「LF-PK1」レビュー(1)

iconicon大変遅くなりましたが、ソニーマーケティングさんのご厚意でモニター参加させていただくことになったロケフリベースステーションパック「LF-PK1icon(以下PK1)」のレビューをこれから何回かに渡ってお届けしようと思います。ロケフリ体験ブログの一環ということで、So-net blogの「X1、X5スタイル徹底比較」とエントリーがダブりますが、その点ご承知おきください。

第一回目はパッケージ内容と他のロケフリTVラインナップとの簡単な比較についてです。

パッケージについて

lfpk1_01.jpgPK1のパッケージはとてもシンプルで、ベースステーション本体「LF-B1」(なんと本体専用の型番があったのですね…)、スタンド、ACアダプター、AVマウス、アンテナ接続ケーブル、パソコン専用ソフト「LFA-PC2」のお試し版CD-ROMと、「かんたん準備ガイド」などの説明書のたぐいが数点となっています。

モニター付きのX1やX5といったラインナップとのパッケージとの違いは、大きくはモニター付属の有無と製本された取扱説明書が付属するかどうかといったところです。PK1はセットアップが非常に簡単になったので「かんたん準備ガイド」だけで十分と言うことなんでしょう。ちなみにPDF版の取扱説明書が「LFA-PC2」のインストール時にパソコンにコピーされます。

他ラインナップとのベースステーション比較

X1とX5のベースステーションの外観の違いはほとんどありませんのでここではX5のベースステーションと比較してみます。PK1のベースステーションはX5と比べて質量こそ80gの差しかありませんが体積では約5割も少なく、大変コンパクトに仕上がっています。

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lfpk1_03.jpg外観も白を基調としたX5と真逆の黒が基調で、一般的なADSLルーターに近い印象。シックな色遣いが本体の主張を抑える役割も果たすのでしょうね。ちなみに、正面の電源ボタンのアイコン一カ所だけに使われたグリーンカラーがいかにもソニーっぽいです。

ベースステーション背面の端子はX1/X5との違いが見て取れます。一つめはPK1のみに搭載された「Setup Mode」ボタン。詳細は後述しますが、パソコンやPSPをPK1に登録する際や詳細な設定を行うときにこのボタンを長押しして、ベースステーションをセットアップ可能な状態にします。専用モニターを持たないPK1にとってはこのボタンが大変重要な役割を果たすわけですね。

もうひとつ、PK1とX1/X5の違いに外部出力端子の有無があります。2系統の外部入力端子を持っているのは変わらないのですが、X1/X5はビデオ入力2の端子に入力した信号を出力するビデオ出力端子を持っているのですがPK1にはそれがありません。普段メインで使っているテレビに繋いでいる外部入力機器をPK1で利用する場合などは、セレクタや分配器のたぐいが必要になりますね。なお、PK1への外部機器接続については後日トライしてみようと思ってます。

次回はセットアップ編をお届けします。

PSPの対応でロケフリの可能性が可視化され魅力が伝わる

PSPに対応した「ロケーションフリー」を試す-PSPが無線LANテレビに。チャンネル戦争に終止符?

PC、そしてPSPでの対応を果たしたことで、いままでコンセプト先行だった「ロケーションフリー」の可能性が可視化され、魅力的が多くの人に伝わった。

iconiconロケフリベースステーションパック「LF-PK1icon」のレビュー。PSPとの連携で一挙に認知度がアップしてうれしい限りです。そのPSPとの連携方法などもかなり詳細にレポートしてくれてます。自分が書こうと思っていた内容がほとんど網羅されちゃいました…。

今後のデジタル放送対応については、「今までのコンセプトの延長上で対応していける(ソニー ビデオ事業本部LFX事業室・前田悟室長)」とのこと。(中略)ロケーションフリーは、放送の地域格差を、通信を活かして解消する。利用者の利便性の向上につながってこそ融合の意味がある」とする。

自分が心配していた地デジ対応も問題ないという発言に安心するとともに、最近のソニーに感じられなかった「利用者の利便性」を強調している点に好感を持ちました。

期待されるのは他製品への広がり。たとえば、動画対応ウォークマンがクライアント化したり、DVDレコーダの機能としてロケーションフリーを実装するなどの展開にも期待が持てる。

「動画対応ウォークマン」は期待薄ですが、それに変わる新しい製品の登場には自分も期待してます。

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ロケフリTVの期限って?

自分、ソニードライブニュースメールをテキスト版を購読しているのですが、ロケフリTV特集がメインの最新号「Vol.295」を読んでいたら<ロケーションフリーの商品の期限をご存知ですか?>という見出しが目に飛び込んできました。

あ、そっか。2011年アナログ放送の停波で現行の製品が使えなくなっちゃうから、ソニーとして何らかの方針を発表しているのかなあ。などと思って、リンク先のHTML版を見てずっこけました。

期限」じゃなくて「起源」やん!

iconicon単なる誤植で、2000年9月に発表したエアボード「IDT-LF1」から最新の「LF-PK1icon」までの歴史を簡単に紹介しているだけでした。とはいえ、実際に5~6年後にはロケフリTVの現行機種すべてが使えなくなってしまうのは間違いないわけで…。この手の機器の製品寿命は自分にはよくわかりませんが、モニター付きのモデルはベースステーションよりもバッテリや液晶の寿命の方が早いはずですし、そのうち地デジ対応のロケフリTVも登場するのかもしれませんねー。ただ、著作権がどうたらこうたら、コピーワンスやら何やらで、NetAV機能はNGなんてことにならないかと、ちと心配な今日この頃です。

ロケフリTVのPSP対応でSCE久多良木社長が前田室長に感謝

大河原克行のデジタル家電 -最前線-~ ソニーのロケーションフリーとPSPが生む新たな世界とは ~

個人的に大プッシュ中のロケフリTV絡みのコラムを大河原克行さんが届けてくれました。ロケフリTVがPSPで使えるようにまでの過程や苦労が紹介されていて面白いです。SCEの久多良木社長が、前田室長に「ありがとう」と電話した逸話も登場します。すごい!やったね!その甲斐あって、「LF-PK1icon」は桁違いの出荷数量になっているらしいです。品不足のため、店頭展示もままならない現状とか。

iconiconそういえば、ソニービルでは影も形もないんですよね、ロケフリTVって…。個人的には最近まれに見る「ソニーらしい」製品だと思うので、もっともっと全社的にプッシュして欲しいです。今後は、AV機器との連動というフェーズに入るそうですが、スゴ録やPSX、はたまたPS3などにも標準で搭載されるようになると今よりもっともっと面白くなると思います。この調子でがんばってくださいね!&できれは家庭内LANはMPEG-2対応にもして欲しいです…>ロケフリ開発チームの皆様。

ちなみに、本日やっと手元に「LF-PK1」が到着しました。わーい!ちょっとドタバタ中なのですぐにはというわけにはいきませんが、折を見て細かいところを紹介てきればと思ってます。

外出先で、ロケフリ「LF-PK1」が使えるのはダイナミックDNSのおかげ

「ダイナミックDNS」ってどういうことができるの?

iconicon「ダイナミックDNS」とはどのようなサービスでどうやって使えば良いのかを清水理史さんが解説してくださってます。ロケーションフリーベースステーションパック「LF-PK1icon」が、このダイナミックDNSを利用しているサービスの良い例として取り上げられています。

今までは別途手続きが必要で費用もかかることが多かったのですが、ソニーが独自にDNSサービスを提供してくれるおかげで余計な手続きも出費もいらなくなったというのが大きいですよね。

ちなみに、SMOJさんからのモニター機はどうやら今週中ぐらいには届く予定らしいです。早く使いたいなあ…。