「業界動向」カテゴリーアーカイブ

放送・通信・家電の融合は次世代ゲーム機がもたらす

次世代ゲーム機が示す家電、PC、通信の融合の未来

CNET、森祐治さんの「森祐治・情報経済を読み解く」。家電やPCと連携する機能を搭載してきた次世代ゲーム機の登場が、放送・通信・家電の融合においてどのような意味を持つのかを探るコラム。

多くのデスクトップPCがTVチューナーを備えた形で出荷されている現実と、組み込みOS搭載でネットワーク経由で機能のアップデート可能なDVDレコーダーを中核としたCEの普及をかんがみると、「ハードウェアの更なる進化の方向性はPCとCEの中間にある」のではないかとした上で、「ハイスペックCPUとソフトによる可塑性を担保するHDDやシリコンメモリを標準で備えた次世代ゲーム機」が位置する場所ではないかとしています。そして、そんなゲーム機をハードウェアとして位置づけることが、家電とPCの間で宙ぶらりんになっている放送通信の融合に大きな進展をもたらすかもしれないということのようです。

続きを読む 放送・通信・家電の融合は次世代ゲーム機がもたらす

任天堂、「Revolution」と「Game Boy Micro」などを発表

任天堂、「Revolution」の仕様の一部やこの秋発売予定のGBASP互換機「Game Boy Micro」など発表

revolution.jpg米Nintendoは、「Nintendo’s E3 2005 Press Conference」を開催し、同社の次世代ゲーム機「Revolution(コード名)」の仕様の一部やゲームボーイアドバンスSP互換の「Game Boy Micro」を発表したそうです。

「Revolution」は、12cmディスクを採用し、オプションでDVD-Videoの視聴も可能とか。ゲームキューブの8cmメディアと互換になるほか、ネット経由のダウンロードサービスにより、ファミコンやスーファミ、64のソフトも遊べるようになるとか。発売は2006年を予定。スペック的にはIBMやATIらと共同開発したチップを搭載。無線LAN対応、SDカード、USB 2.0ポートなどの仕様が明らかになっているそうです。

gameboymicro.jpgまた、2インチのバックライト液晶を搭載したGBASPと同等の処理能力をもつ小型軽量の「Game Boy Micro」を今秋に発売予定という発表も電撃的に行われたそうです。

【追記】
任天堂のオフィシャルサイトでも新ハードに関する情報が掲載されていました。
米国E3会場にて新ハード発表!
レボリューション
GAMEBOY micro

続きを読む 任天堂、「Revolution」と「Game Boy Micro」などを発表

次世代DVD、ソニーの光ディスク構造に東芝のソフト技術を組み合わせた新規格【追記あり】

次世代DVD規格統一、構造はソニー方式で――東芝など最終判断へ

次世代DVDの規格統一に関して交渉中のソニー・東芝両陣営が、ソニー側の光ディスク構造に東芝のソフト技術を組み合わせた新規格を打ち出す方向で最終調整に入ったそうです。週内にも具体的な統一案をまとめ、早ければ来週にもそれぞれのメンバーに統一案を打診したい考えとか。

【追記】AV Warchの「次世代DVD規格の0.1mm統一報道を各社が否定」というニュースによると、東芝・ソニーともにこの統合報道を強く否定しているとか。

ASIO 2.1がSACDのフォーマット「DSD」に対応~ 対応チップ搭載VAIOで、DSDという選択肢を提供 ~

こちらは、オーディオインターフェイスのドライバ規格ASIOの新バージョン「ASIO 2.1」の話題ですが、この新バージョンは従来のPCMに加え、DSDをサポートした規格であり、SACDと同様の1ビットオーディオの信号をPCで扱えるようにしたものということで、ソニーが一枚絡んでいるのだとか。近い将来、バイオにもDSDのオーディオインターフェイスが搭載されるとかで、ソニーの製品企画担当者へのインタビューを通じてその詳細を解説しています。

バイオを高性能な音楽マシンとしても使用してもらうために、「現時点で最も高音質と言われているDSDという選択肢もユーザーに提供したかった」のだそうです。また、大半の機種に搭載したいとのコメントも。

続きを読む 次世代DVD、ソニーの光ディスク構造に東芝のソフト技術を組み合わせた新規格【追記あり】

Xbox2でMicrosoftとSonyがほぼ同じ土俵に~Urtra Mobile PC、Windows Mobile 5の話題も

「年内出荷開始のXbox 2でゲーム機市場を支配する」――ビル・ゲイツ会長

ビル・ゲイツ氏がMicrosoft社の次期家庭用ゲーム機「Xbox 2」を年内に出荷することを明らかにしたとか。「Xbox 2」は、ホームPC上のデジタルコンテンツと密接に統合する機能を有するデジタル・ハブになると強調したほか、先進のホーム・ネットワーキング機能を提供しHDビデオ・フォーマットを普及させるだろうと語ったとか。

相当の投資をした結果,Xbox 2でわれわれが得るものは,高い信頼を受けて再び競争をする権利だ。つまりユーザーは,今やMicrosoftとソニーがほぼ同じ土俵に立ったと見るようになっている

と、ソニーを牽制するコメントもあります。なお、Microsoftは現地時間の5/12のMTVで「Xbox 2」を初公開するそうです。日本での放送は5/13の午前11:30からとかで、楽しみといえば楽しみです。Microsoftに関連して、こんなニュースも。

【レポート】WinHEC 2005 – Longhornが切り開く世界 – モバイル編、PCは1人に1台へ

連休中に公開されていたWinHEC2005のリポートでは、同社のウルトラモバイルPCなるコンセプトが披露されました。。「モバイル用途のノートPCは、携帯電話のように人々から受け入れられるようになるべき」で、”1人1台のパソコン”というのがコンセプトとか。Windows Mobileとはどう差別化していくのかなあ…などと考えていたらこんなニュースが飛び込んできました。

マイクロソフト、「Windows Mobile 5」を発表へ–各種端末に対応か

Xbox2の発表がある今週、多様なデザインを可能にする携帯電話およびハンドヘルド向けの次期OS「Windows Mobile 5」を同社が発表すると見られているとかで、同OS採用の「驚くべき」新製品なるものの登場も示唆されています。ソニーなどが撤退している成長の鈍いハンドヘルド市場で、同社が新OSをリリースする点が重要だとアナリストも評価しているとか。

続きを読む Xbox2でMicrosoftとSonyがほぼ同じ土俵に~Urtra Mobile PC、Windows Mobile 5の話題も

BluetoothとUWBの融合

BluetoothとUWBの融合目指し開発組織が協力

Bluetooth SIGは、BluetoothとUWB(超広帯域無線)との融合によるデータ高速転送を実現するためにUWBの開発組織と協力して取り組む意向を発表したそうです。現行のBluetooth製品との互換性は維持しつつ携帯端末間での高品質ビデオストリーミングといった、高速データ転送が求められる場面にも対応できるようにするそうです。

続きを読む BluetoothとUWBの融合

リムーバルHDD「iVDR」で広がるモバイルAVライフ

リムーバブルHDD「iVDR」がデジタル放送録画対応に-コンテンツ保護規格「SAFIA」を策定

リムーバブルHDDの規格団体「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」が報告会を開催。新フォーマットの策定や新著作権保護規格「SAFIA」などが発表されたそうです。報告会では、HDDが従来のPCやサーバー用途から、HDDレコーダーやポータブルオーディオなどのデジタル家電向け用途が広がっていることから、同市場の「成長にあわせて、従来“部品”として扱われていたHDDをアプリケーションに最適な容量や仕様を実現しながら差別化を図り、iVDRでは“商品”へと転換」していくことが語られたとか。

新たに策定された著作権保護機能「SAFIA」では、ブロードバンドネットワーク配信やデジタル放送録画などの用途を想定しており、あわせてiVDR用のアプリケーションフォーマットとして、静止画用、オーディオ用、テレビ録画用の3つのフォーマットも定義されたとか。静止画は、デジカメの標準規格「DCF」との親和性を重視、音楽はMP3/AAC/LPCMをサポートしたほか、プレイリスト機能やアルバム管理、著作権保護などについての標準規格を策定。テレビ番組は録画フォーマットをMPEG-2 TSとし、プレイリスト機能やフォルダ管理形式などの仕様を定めているそうです。

会場では各社のiVDR対応機が参考出品されたとかで、iVDRレコーダ、メディアサーバー、カーナビ、オーディオプレーヤー、ポータブルビデオプレーヤーなどが展示されたようです。

搭載レコーダーからiVDRを取り出してポータブルビデオプレイヤーに差し込んで持ち歩くというイメージでしょうか。これなら著作権云々を気にしなくて良いし、エンコードだなんだという作業も必要ないということなんでしょうね。

続きを読む リムーバルHDD「iVDR」で広がるモバイルAVライフ