「業界動向」カテゴリーアーカイブ

BCN AWARD 2006 ハードウェア部門の中間集計、ソニーは…

「BCN AWARD 2006」中間集計 ハードウェア部門 トップ3

BCN AWARD 2006の中間集計が再度発表されています。誤りがあり内容を訂正したとか。トップ3でソニーの名前があった部門は以下の通り。括弧内は台数シェアです。

【1位】
・HDD・DVDレコーダー部門(19.9)
・DVDプレーヤー部門(13.3)
・デジタルビデオカメラ部門(42.3)

【2位】
・携帯情報端末部門(39.0)※1位シャープ(44.7)
・メモリカード部門(14.0)※1位松下(17.5)
・MOメディア部門
・CDメディア部門
・デジタルチューナー部門(31.0)
・液晶テレビ部門(23.7)※1位シャープ(43.6)

【3位】
・デジタルカメラ部門(13.4)
・携帯オーディオ部門(12.6)※1位アップル(37.6)、2位Rio(ソニーと同率)
・DVDメディア部門

ビデオカメラが突出して強い以外は厳しい結果に。クリエの独断場だった携帯情報端末部門はついにトップの座をシャープに明け渡すことに。デジカメ3位もつらいですが、携帯オーディオではアップルに大きく水をあけられていますが、Rioと同率というのも驚き。ただ、6月までの数字なので今後は大きくシェアを上げてくる部門も出てくるかもしれませんね。

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音楽配信、消費者の6割が1曲100円以下が妥当~著作権利益の実態は…

「1曲100円以下で」6割超す ネット音楽配信

朝日新聞のニュースですが、音楽配信サービスについて6割以上の人が1曲100円以下を望んでいることがライフメディア社の調査で明らかになったそうです。音楽CDの将来についての質問もあったようで4割の人が「10年後以降も使われる」と答えたものの3割が「10年後に使われなくなる」と答えたとか。

「オリコンランキングでアップルのiTMSを追撃」――音楽配信戦略の全貌を明かす 小池恒右オリコン・グループCEO(前編)

こちらはオリコン社長へのインタビュー。先のインタビューでは「普及の目安は1曲100円以下、80円くらいが妥当では」というコメントがニュースタイトルになりましたが、「レコード会社には7割以上リターン」があることが発言の背景にありました。

どうなる「私的録音補償金制度」~「iPodも対象に」JASRACの考え
テレビが独占する音楽著作権利益の実態(1)

そして、音楽配信サービスの知名度が上がるにつれ、問題になっているのが私的録音補償金制度。前者は著作権者側の代表とも言えるJASRACの常務理事へのインタビュー。後者は著作権者のひとりで作曲家の穂口雄右氏のコラム(音楽配信メモ経由で知りました)です。

音楽ファンが14曲入り3000円のCDを買っても、その作品を作った音楽家一人には、時にはわずか約1円60銭の収入にしかならないのです(穂口氏)

音楽配信に関心のある方は両方をじっくり読み比べてみてください。私たち消費者の知らない業界の実態がまだまだあるんですね…。また、今日になってプレイヤーを製造するメーカー側代表として電子情報技術産業協会(JEITA)の見識も掲載されています。こちらも要チェックです。

どうなる「私的録音補償金制度」~「新しい制度に見直しを」JEITAの主張

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次世代DVD規格統一交渉決裂

次世代DVD規格統一の交渉が決裂–「VHS対ベータ戦争」の再来か

次世代DVDの規格統一に向けた協議が決裂したという報道を受け、「HD DVD対Blu-ray Disc」が「VHS対ベータ戦争」の再来になるのかを探ってます。両陣営共に「規格はひとつであることが望ましい」としているようですが、第3の規格を作ろうという試みはすでに難航している状況。Blu-ray支持のソニー関係者は、「Blu-rayが標準になれば、それがシングルフォーマットへの道となる」というスタンスを表明しています。

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デスクトップが199ドル、ノートが499ドル~PCメーカーは消耗戦

世界PC販売額、横ばいから減少へ――Gartner予想

米Gartnerが、2005年のPC出荷台数は世界で2億660万台、販売額は2027億ドルになると予想。2006年は台数で8.7%増となるも、平均販売価格下落が続いている影響で、販売額は0.4%減少見通しとか。中でもモバイルPCの平均販売価格の低下が著しく、出荷台数の伸びが鈍化すれば、メーカー間の競争が増し、値下げあるいは機能を絞った低価格マシンを投入する以外に選択肢がなくなるかもしれないと予想。ただ、モバイルPCの出荷増が全体の伸びを押し上げる傾向は今後も続くと予測しているそうです。

PCメーカー各社が繰り広げる利益なき拡販競争–消耗戦はいつまで続く?

CNETのニュースでは、199ドルのデスクトップPCや499ドルのノートPCの話題まで出てきます。また、デスクトップPCからノートPCに乗り換える消費者が多く、PC出荷台数を押し上げる要因となっており、このことはメーカー各社にとって朗報とか。

デスクトップが199ドルですか…。日本円にして2万数千円。ノートPCも499ドルだと5万数千円。昔、オラクルの会長が500ドルパソコンを出すといって騒いでいましたが、ノートPCが500ドルを切る時代に突入のようです。ハイエンドのPDAよりもノートPCの方が安くなるという逆転現象もますます加速しそう。

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英ISPと合法的音楽ダウンロードで提携~独自のスタンスが目立つSony BMG

Sony BMG、P2Pファイル交換を前提に英ISPとライセンス契約

英PLAYLOUDER MSPは、合法的音楽ダウンロードに関してSony BMGと英国内におけるライセンス契約を締結したそうです。メジャーレコードレーベルとの契約はISPとしては世界で初めてとか。PLAYLOUDERのユーザーは、同社がライセンスしているレーベルの音楽を無制限にダウンロードでき、かつユーザー同士で自由にファイル交換を行なえますが、音楽ファイルのコピー状況はトレースされ、最終的にレコード会社に対して相応の対価が支払われるそうです。

コピーコントロールCDを導入する一方で、こういったライセンス契約も交わす会社なんですね、Sony BMGって。ソニー本体やSMEとの足並みなどまったく無いのでしょうか。

【プチつぶやき】
関係ないですけど、iTMS-Jの50円祭りの件が朝日新聞に取り上げられましたね。「そうしたことがあったという風評は認識しているが、当方は卸元であり、価格は販売サイトに任せている」とは東芝EMIの弁。ちなみに、アップルはノーコメントだそうです…>激安?ミス?アルバムが50円 アップルの音楽配信

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なお、このDVDの内容は48時間で自動的に消滅する

日販、48時間視聴限定DVD「48DVD」を9月17日発売

48時間限定で鑑賞可能なDVDが9月に発売されるそうです。ディスクが特殊な樹脂でコーティングされていて、パッケージを開封後、その樹脂が空気に反応することで再生できなくなる独自の技術とか。48時間以内であれば何度でも再生可能。見終わったディスクは同封の封筒で返送する仕組みだそうです。

レンタルDVDの新作レンタルよりも高い点がネックでしょうか。2日間で何度も見るようなものかという話はおいておくとして、モバイルなDVD再生環境(ノートPCや専用ポータブルプレイヤー)があれば、出張や旅行のお伴に持ち出して現地で返送(処分?)できますし、反対に現地調達して帰宅後処分もできるって感じでしょうか。

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