「業界動向」カテゴリーアーカイブ

ソニーCSL、スマートハウス家電をゲーム感覚で制御する実験


大和ハウス工業×ソニーCSL 共同公開実験 スマートハウスで、家庭内の家電機器をゲーム感覚で制御する公開実験を実施(ソニーCSL)

大和ハウス工業とソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)が、スマートフォンのアプリケーションを利用し、ゲーム感覚で家庭内の家電機器を制御する公開実験を、2011年7月8日(金)、9日(土)の2日間、大和ハウス東京ビル併設の「D-TEC PLAZA」で開催。プロジェクトは経済産業省クールジャパン室の仲介でスタート。大和ハウス工業のスマートハウス研究(住宅API)と、ソニーCSLのコンテンツ開発プラットフォーム「Kadecot(カデコ)」を用いたスマートハウスにおける新たな付加価値提案が目的。

一例として、自宅のテレビやエアコンなどの家電機器が親しみやすいアニメキャラクターとなって、機器のコントロールや省エネアドバイスなどを行うスマートフォン上のアプリケーションを開発。ゲーム感覚で「節電」を楽しめるだけでなく、家電機器を手軽に操作できるとか。今後は実験で提案したコンテンツ開発のプラットフォーム技術について、様々な企業やユーザーが利用できるよう公開していく予定とか。

秋頃をめどにソニー機器連携リモコンアプリをAndroidスマートフォン向けに公開予定。にしても、すごいな「萌家電」。「家電製品は好きなようにいじれる環境を提供する“いじれる化”が重要」とか。ソニーCSLの守備範囲の広さに改めて驚かされます。

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SmartAR開発者インタビュー~スマホ用アプリやNGPゲームへの採用に期待


ARはまだ始まってもいない ソニーが突破した4つの「制約」

ソニーの統合型AR技術「SmartAR」開発関係者へのインタビュー。たまたま、良いARと、良い物体認識と、良いデバイスがこのタイミングであったから「統合型AR」だと。そして、ARにあった制約をひとつずつ外すことで使いやすいものになったと。さらに、画像認識技術の成熟とCPUパワーの進化もARの進化に貢献しているらしい。

今年ARへの「期待のピーク」が来るのは間違いないし、開発も続けても良いと言われたものの、戦略的なものもあってソニーならではのどこを狙うかはまだ検討段階とか。なお、Xperiaなどのスマホ向けアプリの話も動いており、「NGP」ゲームへの採用もSCEとして現在検討段階で今後の展開に期待して欲しいとのこと。


そういえば、NGPのARゲームなる動画がYouTubeに上がってますけど、これは関係無いのかな…。ともあれ、各方面への応用、期待しております。

Sony Readerが.book対応に~Reader Storeで対応コンテンツ6000点販売

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電子書籍リーダー「Reader™」 ドットブック(.book)フォーマットのサポートを開始 ~「Reader™ Store」でのコミック販売も6月23日より開始~(Sony Japan)
電子書籍リーダーReader™「PRS-650」本体ソフトウェア アップデートプログラム提供のご案内
電子書籍リーダーReader™「PRS-350」本体ソフトウェア アップデートプログラム提供のご案内
「eBook Transfer for Reader」 バージョン1.1のダウンロードサービスを開始

ソニーは、国内で販売中の同社電子書籍リーダー向けに、.bookフォーマット対応のアップデートプログラムの提供をサポートページを通じて無償にて開始すると発表。.bookフォーマットは、ルビ、縦書きレイアウトなど日本語特有の表示に対応し、日本国内で多数の書籍、コミックならびに雑誌をサポートする電子書籍フォーマットの一つ。今回のサポートによりコンテンツの選択の幅が一層広がるとしています。

また、6/23からは「Reader Store」において、.bookフォーマットに対応した書籍およびコミックの販売も開始。第一弾として伊坂幸太郎著「チルドレン」などの書籍約300タイトルならびにかわぐちかいじ作「沈黙の艦隊」や二ノ宮知子作「のだめカンタービレ」などコミック約1,360タイトル、計約6,000冊のコンテンツの販売を開始。国内「Reader Store」におけるコミック販売は初とか。

大手メディア報道によると、今回のファームウェアではコミックの表示における最適化を図っており、同じコンテンツであっても、.book対応の他の端末や自炊データよりも、より良い画質を実現できるとか。

「進撃の巨人」や「宇宙兄弟」はなかなかのインパクト。ラインナップが一挙に6,000も追加されるってすごい事なんだろうけど、これでようやく2万点越えですからね。まだまだこれからって感じかな…>「TSUTAYA GALAPAGOS」と「Reader Store」の“蔵書点数”を比べてみた(6月17日編)

一方でこんなニュースも。専用端末にしても、複数台持ちにしても、スマホ単体にしても、まだまだ課題は山積みっぽい…>電子書籍、先行き“読めず” 専用端末・コンテンツが伸び悩み電子書籍を読むなら、どのキャリアのどのサービス?

あと富士通がPC向けのサービスを展開。なんと品揃えは30万点!なんですが、大半が雑誌記事やレポート記事の切り売りというマジック…>富士通、国内最大規模の電子書籍サービス「BooksV」をオープン

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電池がいらない近距離無線技術~Bluetooth等の無線電波のエネルギーを電気エネルギーに

電池レスで、Bluetoothや無線LANなどに対応した携帯機器に データ送信できる新・近距離無線技術を開発 ~ 環境電波から回収した微弱な電力でデータ送信が可能 ~(ルネサス エレクトロニクス)
無線電波で電池レス通信、ルネサスが近距離無線技術を開発

ルネサス エレクトロニクスが、センサからのいろいろな情報を超小型端末(以下、センサノード)から携帯機器へ送信する際、微弱な電力でBluetoothや無線LANなどの一般的な無線通信規格対応機器にデータ送信できる新しい近距離無線技術(1m弱の通信距離)を開発したと発表。同技術では電力消費が数μW程度ですむため、約3桁の電力削減が可能。環境電波から回収した微弱な電力での送信が可能となり、センサノードの電池レス化を実現できるとか。

この技術を応用すると、Bluetoothや無線LANなどを使ったスマートフォンなどの携帯機器にソフトウェアをインストールするだけで、1m弱の距離にある電池レスのセンサノードから携帯機器に情報を知らせることが可能になるとか。また、より身近な応用として、電池レスの電卓をノートPCに近づけるだけで計算結果をPCにコピペしたり、絆創膏などに温度センサと共に内蔵することによりスマートフォンなどとの連携で実現する体温モニタなど、があるそうです。

身の回りにある無線電波のエネルギーを集めて電気エネルギーに変えるなんてことができるんですね。すごいなあ。自分で開発したわけでもないのになんだかとっても誇らしい…。

近距離無線技術といえば、通信距離が数cmの「TransferJet」は盛り上がっているのでしょうかね…。

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ソニー、アップル、アマゾン、グーグル、トップ4の競争の行方


グーグルとソニーを悩ませる意外な共通点 ハリウッドとシリコンバレーの微妙な関係

なんと、トップ4にソニーが入ってる!アップル、アマゾン、グーグルが同じ土俵に上がる記事なんて最近ではホント珍しい。MSやインテルじゃないんだ…。

くだんのPSN事件について、米国のゲーム業界ではプレステやPSNが比較的マイナーな存在で、事件が「目立たない」ことにつながっているなんて記述も。色んな意味で複雑…。今苦労しているように見えるのはグーグルとソニーで、前者はハリウッドに、後者はシリコンバレーに味方をどれだけ増やせるかが課題らしい。

シリコンバレーより、コンシューマーを味方に付けないと…。

ちなみに、日本ではE3で新製品を発表したばかりのソニーと任天堂の株価が年初来安値を更新したとか~>ソニーと任天堂の株価、年初来安値を更新

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ソニー、マーカーレス方式対応の統合型AR技術“SmartAR”を開発~発表会ではクウジットが企画開発運営協力


統合型 拡張現実感 技術 “SmartAR(スマートAR)”を開発 ~マーカーレス方式対応で、高速認識・追従、ダイナミックな3D空間認識・表示を実現~(Sony Japan)

ソニーは、2次元バーコード等のマーカーを必要とせず、物体自体を高速認識し、カメラの動きに付加情報を高速追従させ、現実の 3D空間上に広がりをもって表示できる、統合型AR技術“SmartAR”を開発したと発表。写真やポスターなど一般的な物体を認識する「物体認識技術」と、 ロボット開発で培った独自の「3D空間認識技術」を統合することで実現。同技術により、現実空間に広がりをもってAR情報を表現できるようになり、ダイナミックで大規模なARが体験可能とか。

さらに、スマートフォン等の画面上のAR情報に直接触れることで情報を取得・操作できる、“SmartAR”ならではの直感的でシームレスなユーザーインターフェースも実現 。今後、“SmartAR”技術の実証実験を行い、広告やゲームなどの様々なサービスやビジネス用途への展開による新たな価値の提供を目指すとか。

クウジット、ソニーの新しいAR技術「SmartAR」の技術発表・体験イベントの企画・開発に協力〜マーカーレスARに「3D空間AR」の表現力が加わり、新しいAR技術ソリューションとして展開〜
ソニーの「新しい拡張現実感(AR)技術とその応用」体験イベントのご案内

なお、ソニービルで開催された「SmartAR」の発表会とイベントについてはPlaceEngineでお馴染みのクウジット社が協力。発表会およびイベントにおいて、「SmartAR」技術の特長を最大限引き出すためのイベント用ARアプリケーションの企画、開発し、イベントの運営も担当したとか。ちなみに、クウジット社は以下の企画やイベントにも携わっているそうです。

クウジット、NHN Japanと “アイドル独り占め” 撮影Androidアプリ『ドル撮!!』を共同企画開発 〜ARカメラ機能を搭載し、夢のバーチャル“撮影会”を実現〜
企画展 | お台場観光ならソニーの科学館ソニー・エクスプローラサイエンスへ

実はこの技術発表会にクウジットの末吉社長からプレス枠でお誘いいただいていたのですが生憎と引越日と重なってしまい、その後の一般公開も引越作業で見に行くことができず…。ホントすいませんでした、末吉さん。でも、動画デモからでも技術のおもしろさは十二分に伝わってきましたよ。これでKDDIの手のひらARに一泡吹かせてやれた…のかな?>KDDI「手のひらAR」はARの限界を突破するか?

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