「Walkman」カテゴリーアーカイブ

1四半期に900万台も売れるソニエリのウォークマンケータイ

音楽ケータイを軸に世界シェア3位を目指す──Sony EricssonのフリントCEO

9/11に、Ericssonが英国で開催したイベントにソニエリの新CEOマイルス・フリント氏が登場し、同社の現状と今後の戦略について説明。同社の業績に大きく貢献しているのが、「Walkman」ブランドの音楽ケータイであり、第2四半期だけで900万台を出荷していることなどをあげ、「音楽ケータイ分野でリードしている」ことをアピール。同社ケータイのユーザー層は、一般の層と比較してマルチメディア機能を活発に利用する傾向があるとかで、PCから転送した音楽を聴く比率と音楽ダウンロードサービスの利用比率が5倍だそうです。

同社は今後、音楽プレーヤーとしての携帯電話の確立、コンシューマー向けのアプリケーションとサービスの作り込み、通信キャリアとの協業とサービスの提供、という3つのステップで事業展開することで収益増を目指す考えとか。ちなみに、この2年で2つ目の段階までクリアしているそうです。

海外のウォークマン戦略の変化も、ソニエリのウォークマンケータイと何らかの関係がありそうですね。そもそもが、一四半期だけで900万台も売れたウォークマンがあったでしょうか。日本はともかく、今後海外では専用機よりもケータイの方がよりウォークマンらしい商品に変貌していくのかもしれません。iPhone対抗機が作れるのはソニエリと期待する声も多いようですので素直に頑張って欲しいですね。

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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(8)~パーソナルオーディオ編

雰囲気”だけ”怪しい「パーソナルフィールドスピーカー」ブースで会場視察に許された時間を使い果たしていたSPAでございますが、制限時間をオーバーしていた事実は、後日デジカメ写真のタイムスタンプで知ることになっただけで、その時の当人はその事実にまだ気がついておりませんでした。本来ならその時点でコンベンション会場から退出しなくてはいけなかったのですが、ソニー側で多少の遅延は計算済みだったのでしょうか。ひとまずその場は泳がせてもらっていたようです(<おとり捜査か)。

さておき、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースの次はいよいよ「パーソナルオーディオ」ゾーン突入か、と思いきや、その前に「Rollyicon」ブースがお出迎え。そういえば、これ書きながら思ったけど、Rollyってホームオーディオの範疇なの、それともパーソナルオーディオの範疇なの、どっち?って、そのどっちにも入るからその中間に展示されてたんでしょうかね。ま、どっちでもいいか。

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すでに、9/10のお披露目パーティーで実物を見ていたし、この後、Rollyのセミナーを受講する予定でしたから完全にスルーしてしまっても良かったのですが、ブースにはあまり人影もなく、説明員さんも暇そうにしていたので話しかけてしまいました(<だから制限時間過ぎてますから!)。先日のパーティーでは、自分よりも確実に若い(と思われる)説明員さんが多かったように記憶していますが、今回の会場では落ち着いた感じの自分よりもあきらかにご年配と思われる方がアテンドしてくださいました。

先日のパーティーでは、数え切れないぐらいのRollyが用意され、それこそ、あちらこちらで同時多発的にデモが行われておりましたが、パーティーという性格上、Rollyの高音質性能とやらを確かめることは出来ませんでした。ということで、今回のような人が少なく比較的静かで落ち着いた空間でRollyの再生音を聴けるのは初めてになります。

ということで、パーティーに参加した旨と、今回はモーション抜きでとにかく音を確かめたいということをお伝えしてデモしていただきました。で、再生してくださったのがクラシックっぽい曲。ほーほー。なかなか繊細な音じゃないですか。小振りなRollyのこれまたさらに小振りなスピーカーは、クラシックのような繊細な音楽の方が意外に強いのかもしれませんね~。実際、Rollyのスピーカーがいくら高性能で、床面を利用したバッフル効果が期待できたとしても、ステレオ同様にブリブリの重低音が出せるはずはありません。

iconiconただ、あのサイズからあそこまでの音を、時には自ら高速でモーションしながら、破綻無く再生できちゃうRollyってやっぱりすごいなあって思いました。とはいっても出てくるものは見えない音。ユニークなモーション機能は動画でも確認できるけど、音を説明するのは本当に難しいですね。こればっかりは、実際に自分の耳で確かめないとわからないと思います。ちなみに、巷にあるアクティブスピーカーとRollyを比較してとやかく言ってもあまり意味ないと思います。根っこにあるコンセプトが全く違いますから。

小さいのに、良い音が出せて、なおかつ、軽快に動けるRolly。この新しい手のひらサイズのオーディオ商品は、驚くべきメカ構造が隠されており、たくさんの技術が詰め込まれていたのですが、それを知るのは後のRollyセミナーでのこと。詳しい話は「Rollyセミナー編」として後ほどレポートしますが、Rollyブースで説明員さんと話し込んでいる間にも時は流れておりまして、ついにしびれを切らしたカレンさんの担当さんから「もう時間ですので次の会場に移動してください」と言われたのがたぶん14:05過ぎ。

iconicon「はい。わかりましたー」って、ヤバイ。完全にヤバイ!だって、肝心のウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を全然見てないんですもん。もちろんヘッドホンも。ということで、Rollyコーナーを抜け、真のパーソナルオーディオコーナーへと突入したSPAがとった行動は・・・って、次回に続きません。続けば続くほど自分の首を絞めます。ということで、とにかく写真だけでもってことで、ウォークマンSシリーズ新製品に的を絞って、触る、撮る、触る、撮るの繰り返し。結局、ウォークマン担当さんにまともな話も聞くこともできず、その場を後にしたSPAでございました。いや、もう、楽しみにしてくださっていた皆さんに、なんと言ってお詫びすればよいのやら。

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iconicon幸い、ヘッドホン新製品の目玉である「MDR-EX700SLicon」については、この後のセミナーで実物に触れられると思ったので、スルーしてもなんとかなるとは思っていたのですが、Bluetoothヘッドホンの新製品もあったようなので、パーソナルオーディオコーナーがまともに視察できなかったことは本当に悔やまれます。実は見られなかったのはそれだけじゃありません。ヘッドホンの類がまとめて展示されているAVペリフェラルコーナーを視察する時間も無くなってしまったんですから。

なんだかんだで最終的には14:10頃になるのかな、コンベンション会場を後にすることになりました。ご厚意で10分延長していただいたようなものですが、それにしてもう完全に時間の使い方を間違えましたね、自分。最初のSMOJさんの連絡事項にあったんですよ。全部を全部見ようと思ったら時間が無くなりますから、セミナーとの兼ね合いも考慮して視察してくださいねー、みたいなことを言われてたんですよ。なーに、オレなら大丈夫さ、なんて余裕をぶちかましていた自分は大馬鹿ものです。

視察レポートといいながら、後半は言い訳レポートみたいになっちゃってますけど、百戦錬磨の(?)SPAですから。そこであきらめるわけにはいけません。結論から言うと、新しいBluetoothヘッドホンを見ることもできたし、ウォークマンSの新製品も感想が言える程度までその内容を把握出来ました。それらの一部は、ひんしゅくを買いそうなある種のゲリラ的行動によって達成できたわけですが・・・(その後自分がとった行動については後ほど明らかになります)。ということで、ウォークマンSとヘッドホンのレポート楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳ないのですが、それらについてはまた別枠でお伝えしたいと思います(<結局首を絞めてる)。

以下、余談。

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ネットジューク新製品全機種にWM-PORTが標準搭載~WA1ライクなワイヤレスプレーヤーも登場

ウォークマン(R)専用の転送ポートを標準搭載。パソコンなしでHDDに音楽を「貯める」「聴く」ウォークマン(R)へ「持ち出す」HDDコンポ”ネットジューク”3機種 発売

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ソニーは、HDDコンポ「ネットジュークicon」の新製品計3機種を10/20から順次発売すると発表。ウォークマン専用転送ポートを標準搭載し、操作性とデザイン性を追及した「ワイド&ロー」スタイルの採用。従来どおり、DLNAに対応しミュージックサーバー機能も標準搭載。加えて、ネットジューク内の音楽を家中の好きな場所で聴けるワイヤレスプレーヤーも発売。これらのを通じて新しい音楽の楽しみ方を提案するとしています。

価格はオープンで市場推定価格は、HDDの容量が250GBの『NAS-M95HD』が120,000円前後、80GBの『NAS-M75HD』が80,000円前後、80GBでMDスロット無しの『NAS-D55HD』が60,000円前後、ワイヤレスプレーヤー『NAS-C5』は30,000円前後。

「12音解析技術」などの基本的な機能は現行モデルを踏襲しつつ、デザインは一新されており初代NAS-A1をどこか彷彿とさせます。高級オーディオで使われている技術の採用など音質をアップグレードしているほか、「WM-PORT」搭載や「おまかせチャンネル」を含むワンボタンでの高速転送など、ウォークマンとの連携強化が大きな売りでしょうか。

新たに周辺機器として加わったワイヤレス プレーヤー『NAS-C5』は、バイオエクステンションライン「WA1」のまさにネットジューク版ですね。音響特性に優れた木製キャビネットを採用し、高磁力マグネット使用のフルレンジスピーカー搭載で10W+10Wの大出力とか。どことなくですが、かつて訪問販売のみで扱っていたラジカセ(でしたっけ。型番も失念)の風情もあるようなないような(どっちだよ)。

さまざまな音源からワンタッチでウォークマン(R)に録音できるオールインワンコンポ 発売

iconiconMD・CD・カセットテープ・FM/AMチューナー一体型で、ウォークマン専用のUSB端子搭載のオールインワンコンポ『CMT-M35WMicon』も11/21発売。本体の前面にあるウォークマン専用のUSB端子に対応ウォークマンを接続し、CD・MD・カセットテープ・FM/AMチューナー・外部入力の音源をワンタッチでウォークマンへ録音できるのが最大の特長。ほかにも、見やすい3行表示のディスプレイに分かりやすい日本語表示を採用し、操作部分を分かりやすくするなど、初心者が手軽に楽しめるよう、使いやすさ・便利さを追求したとのこと。

価格はオープンで市場推定価格は38,000円前後。なお、対応ウォークマンは、E30xシリーズ、E00xシリーズ、A60xシリーズ、S60xシリーズ、S70xFシリーズ、S20xFシリーズ、E01xシリーズ、A80xシリーズ、S61xF/S71xFシリーズで、CDからウォークマンへの録音は最大約4倍速とか。

オールインワンコンポはさておき(<おくなって)、ネットジューク新製品はデザインこそ大きく変わりましたけど、内容的にはマイナーバージョンアップ止まりのような・・・。(追記:新機種はDLNAサーバーになるんですね。ちょっと勘違いしてました。あとは旧機種向けのアップデートサービスがあれば良いんですけど、やらんだろうなあ・・・)

HDDは1TB以上。そのHDD部が取り出せて、それがまるごと(HDD)ウォークマンに変身。転送の手間すらいらずに、リアルPCMの高音質がそのまま楽しめる。で、当然Bluetoothは内蔵していて(以下省略)、みたいなネットジューク×ウォークマンは・・・やっぱ出ないか~。

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新ウォークマンSシリーズはノイキャン付きでATRAC対応の日本独自仕様で登場

「ノイズキャンセリング機能」を本体に内蔵し、クリアな音質を追求 高音質技術「クリアオーディオテクノロジー」を採用した”ウォークマンSシリーズ”発売(ソニードライブ)

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ソニーは、1.8型カラー液晶でビデオ再生も曲検索も快適なボディに、ノイズキャンセリング機能やクリアオーディオテクノロジーを搭載したウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を10/20に発売すると発表しました。また、同時発表のネットジュークや、USB端子搭載のオールインワンコンポ「CMT-M35WM」と組み合わせれば、PCを介さず、ウォークマン”へ手軽に音楽を転送できるとしています。新Sシリーズの主な特長は以下の通り。

1.原音を忠実<に再現する、5つの「クリアオーディオテクノロジー」 ①音楽もビデオもクリアな音質で楽しめる「ノイズキャンセリング機能」(S710Fシリーズのみ) ②原音を鮮やかに表現する「大口径13.5mmEX ヘッドホン」付属 ③高音域をクリアに再現する「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」 ④左右の音の混在を抑制し、本来のステレオサウンドを実現する「クリアステレオ」 ⑤音量を上げても、ひずみのないメリハリのある重低音を再生できる「クリアベース」 2.高画質ビデオ・写真再生 3.CD/MD プレーヤーなどから直接録音できる「ダイレクトエンコーディング」対応 4.1.8 型大画面液晶で、使いやすい操作性・検索性を実現 5.HDDコンポ<ネットジュークから、音楽をワンボタンで高速転送 細かいところですが、個人的に注目したところは既発売のA800シリーズとの以下の違い。 ・何はなくともノイキャン。専用スイッチ搭載で手軽にON/OFF操作可能 ・ビデオ転送用の新ソフト「Media Manager for WALKMAN」が付属 ・CD/MD プレーヤーなどから、直接録音できる「ダイレクトエンコーディング」機能 ・約33時間の音楽連続再生と約9.5時間のビデオ連続再生(A800は30時間と8時間) ・FMラジオチューナー搭載 ・マルチコーデック対応でリニアPCMに対応(WMA DRMには非対応) ・「バーチャルホンテクノロジー(VPT)」に、豊かな臨場感を得られる「マトリックス」、ボーカルを減衰させる「カラオケ」のモードを追加 ・対応アクセサリーとして、定番の各種ケースや液晶保護シート、クリップ、アームバンド以外にWM-PORT 専用USB ポータブルケーブル『WMC-NWP10』なども用意 市場推定価格は、『NW-S718F』(8GB)が27,000円前後、『NW-S716F』(4GB)が21,000円前後、『NW-S715F』(2GB)が17,000円前後、『NW-S616F』(4GB)が18,000円前後、『NW-S615F』(8GB)が14,000円前後。なお、ソニスタでは最上位機種のS718Fに初のプリインストールモデル「Organic Style」の限定発売も行われるようです。 iconicon

もしかしたら出ないかと思ったのですが、出ましたね~。しかもノイキャン搭載でATRACにはフル対応、WMA DRMには非対応ながらリニアPCMの再生も可能と、規格的にはほぼフルオープンとなりました。スタミナ性能もA800シリーズと比較して少しですが向上しており、Aシリーズには無いFMチューナーも内蔵するなど、機能的にはA800シリーズを凌駕しそうな勢いでありますが、それらの新機能はあの筐体の厚みがあったからこそ搭載できたのかもしれません。海外で発表されたA810シリーズにノイキャンが載った日本独自仕様版は回路的に厳しいのかなあ・・・。とにもかくにも、日本市場をちゃんと意識して、対応フォーマットも押さえ、なおかつ競合のiPod nanoの新製品には無いノイキャンを載せることができた(S710Fシリーズのみですが)のはひとつの大きな差別化要素になりますね。

とはいえ、世界レベルで総合的に見ると、手堅くそして斬新ながらも一本筋の通ったiPodラインナップと比較してウォークマンの製品戦略には迷いが見られるし、どこか一貫性に欠けている節が感じられます。それが、自ら生み出したATRACの呪縛にとらわれているためとすればこんな悲しいことはないです。今こそ、次の一手に向けた大胆な改革が必要な時なのかもしれませんね。ソニーに付いていくべきか、離れるべきか、その選択を私たち日本の消費者が迫られる日はもしかしたらそう遠くはないのかもしれません。

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ウォークマンA800シリーズ用クリスタルジャケットセットがアマゾンで2,578円

ウォークマンA800シリーズ用クリスタルジャケットセット

8/30のエントリーで紹介したレイ・アウトの「ウォークマンA800シリーズ用クリスタルジャケットセット」ですが、いつの間にやらアマゾンで取り扱いが始まっていました。マーケットプレイス扱いのものもありますが、純粋なアマゾン扱いでは2,578円(09/09/10現在)。

また、先日値上がりしていたシリコンジャケットセットがアマゾン扱いで1,782円で販売されています。最初の爆安1,558円にはおよびませんが、まあまあ買いやすいですね。

ウォークマンA800シリーズ用シリコンジャケットセット
RT-SA8C1/B(ブラック)、RT-SA8C1/W(ホワイト)、RT-SA8C1/V(バイオレット)、RT-SA8C1/P(ピンク)

レイ・アウトといえば、先日発表されたばかりの新iPod nanoのシリコンケースセットをいち早く発表しています。いやー、仕事速いですね~>レイ・アウト、第3世代nano用シリコンケースセット-USB ACアダプタや液晶保護フィルムなど付属

ストリンガー氏主導の動画配信サービスと新DRMソフトの噂

[WSJ] ソニー、ビデオダウンロード市場でAppleに対抗

PS3とPSP、BRAVIAと組み合わせてテレビ番組や映画をダウンロードできる製品もしくはサービスの開発計画がストリンガー氏主導で行われているという噂が流れているそうです。サービスそのものはすでに存在するのですが、カギを握るのは「視聴者に対し、どこが最高のハイビジョン体験を提供できるか」であり、その観点からソニーがこの分野で支配的な地位を確立することは非常に重要としています。そして、ソニーが既にこの方向への移行を進めているとして、先だって欧米で発表されたウォークマンの新製品がWMPに対応したことや、先日日本でも発表されたBRAVIAの新製品がVODに対応していることなどを例にあげています。

また、ビデオダウンロード市場でソニーに有利となるであろうポイントとして、Appleの独占を警戒するコンテンツ提供会社が自分たちの気持ちを理解してくれる企業との提携を選ぶ可能性が高いとして、その矛先をソニーに向けているようなことが書いてあります。さらに、ソニーの本格的なビデオダウンロード市場への参入は、ストリンガー氏が自由闊達なソニーの企業文化をうまく管理できているかどうかのテストでもあるとして、事業部やグループの垣根を越えた非常に密接なチームワークが必要となるとしていました。

コネクト部門の閉鎖とサービスを段階的打ち切り、ウォークマンへのWindows Mediaソフトの採用もどうやらストリンガー氏主導のもとに行われているようで、詳しい情報筋によると、「一部幹部の反対をおして、あるデジタル著作権管理ソフトウェアの採用を自ら決定した」との噂もあるようです。さらに、このソフトがゆくゆくはソニーの全製品に採用されることになるとか。

ここで言うDRMソフトはどんなソフトなんでしょうね。元アップルの人が関わっている自社製なのか、それとも他社製なのか、はたまたMS社と組んだWindows Mediaソフトの発展系なのか・・・?

そういえば、先日発表されたバイオ秋モデルには、プレスリリースでアナウンスされた「VAIO Movie Story」以外に、「VAIO MusicBox」という新しい音楽ソフトがあるんですよね。これ、バイオに取りこんだ音楽ライブラリーを自動選曲し再生するソフトウェアで、ネットジュークに採用された「12音解析」 技術が使われていること以外に、「SonicStage」「iTunes」「Windows Media Player」などで録音した音楽ファイルの再生に対応していて、それぞれの音楽管理ソフトを起動しなくても楽曲にアクセスできるのが大きな特長となっています。

で、これはとある人から教えていただいたのですが、ソフトの紹介ページの一番下にある対応フォーマットを見て驚きました。MP3、AAC、WMA、WAVの4つで、なんと「ATRAC」が無いのです。SonicStageと連携してもATRACが再生できないとはこれいかに。

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今回バイオに付属するこれらの新しいソフトがストリンガー氏がすすめているAVのダウンロードサービスとなんらかのつながりがあるのかは全くわかりませんが、MusicBoxの仕様がこのままだとすれは、ソニーが日本でもATRACを捨てようとしていることだけは間違いないように思います。動画はともかく、音楽に関しては完全にリセットするつもりなのかもしれませんね。

にしても、このやり方はどうなんでしょうね。なんだかんだとATRACを支持してきた日本のファンへはむごい仕打ちですってば・・・。

【追記】その後、eyeVioが国内の動画共有サービスとして初めてDVDクラスの高画質化対応を果たすと発表がありました。形式はFLV ストリーミング。画面サイズは16:9(640×368)と4:3(480×360)、ビットレートは1.5Mbps>ソニーの映像ネットメディア”eyeVio:アイビオ”国内の動画共有サービスで初めてDVDクラスの高画質化を実現

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