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ウォークマンA910/S710/S610シリーズの本体ソフト改善プログラム

ウォークマンAシリーズ 「NW-A916/A918/A919」、ウォークマンSシリーズ 「NW-S615F/S616F」 「NW-S715F/S716F/S718F」 本体ソフトウェア アップデートプログラムのご案内

ソニーがウォークマンA910シリーズS710シリーズS610シリーズの本体ソフトウェア最新版を提供開始。アップデートの内容は、「機器でATRAC Advanced Losslessファイルを再生後、MP3ファイルを再生したとき、まれに正しく再生されない」という症状の改善とその他改善とのこと。対象機種ユーザー(登録者)にはメールで案内が届いていると思いますが念のため。(お知らせ感謝です>akkiさん

ワンセグといえば、東芝がワンセグのムーブを強化した「gigabeat V」や無線LANで「GyaO」を視聴できる「gigabeat T802」を発表しましたね。ウォークマンA910シリーズもアップデートでムーブやサクッと対応して欲しいものですね。あ、HDDレコーダーのお出かけ機能も…。

(よくよく考えてみると、ワンセグは東芝に、無線LANは東芝とアップルに、Bluetooth“内蔵”はSamsungや松下に、高音質ではケンウッドに先行されている印象が強く、ソニーの新提案で思い出せるのはノイキャンぐらい。新提案なんて自分も簡単に言いますが、実際の企画開発の現場はケンケンガクガクとしているのでしょうね。ホントにすいません。そしてお疲れ様です。なにはともあれ、ウォークマンチームにはこんな風潮を吹き飛ばす勢いでがむばっていただきたいと思います>iPodが携帯音楽プレーヤーのセグメントを決める

【追記】ここまでやって欲しいとは言いませんが、HMP-A1後継機は見てみたいです。って中国向けには似たようなの出てましたかね…>MPEG-2、DivX、AVC対応の強力なHDDビデオプレーヤー-DivXは720pまで対応。コウォン「COWON A3」

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ウォークマンA910シリーズが値下げ~間もなくニューモデル発表か?

寿方さんからウォークマン絡みで以下のようなお便りを頂戴しました。(感謝です!)

今日気づいたことがありましたので、お知らせします。ウォークマンA910シリーズiconですが、SonyStyleの販売価格が値下げされていますね。今日現在、A919(アイスブラック)が42,800円になっています。(以前は47,800円だったはず。)
これは、うわさの新機種の発表も近いということでしょうか。ちなみに、去年のA800シリーズ発表が3月7日でした。そのあたりから考えると、3月4日か5日あたりが怪しいと踏んでいるのですが。

iconicon実は自分も昼休み中にアマゾンを覗いていてA910シリーズが妙に安くなっているなあと思っていたのですが、本家でも値下げされていたんですねー。変更後の価格は、BIが42,800円、ノーマル16GBが39,800円、8GBが29,800円、4GBが24,800円。

元々の価格は、BIが47,800円、ノーマル16GBが44,800円、8GBが34,800円、4GBが29,800円でしたのでそれぞれ5,000円の値下げということになりますね。この価格変更に伴い、New Life New Musicキャンペーンのソニーポイント還元額にも変更があったみたいです。

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ということで、3/31までにソニスタでスタメンが15%オフクーポンを使ってelioで決済すれば、限定モデルモデルが36,380円の3%オフで購入できて、なおかつ4,500beatのソニーポイントが付くってこと?これはかなりお得っすねー。(吉田カバン製オリジナルケースはいつ買えるかもかわかりませんが…)

とはいえ、寿方さんが予想されているように、春商戦に合わせる形での新製品投入も当然の如くありそうなので、買うタイミングを考えないといかんですね。ちなみに、来るとしたらやっぱり、ディスコンしたA800シリーズの後継でBluetooth内蔵のA820シリーズになるんですかね。ひなまつり後のソニーの動きに注目しましょう。

ワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15P」を試す(3)

二回にわたってお送りしてきたワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15Picon」のレビューですが、今回は音質についての感想、バッテリーの保ちの検証結果などをザクッとお伝えしてレビュー自体も終わろうと思います。

■BT15Pの音質は

この手の商品は、ソニーBRM1が初体験で、ソフトバンクZTBAC1に引き続き、BP15Pを使ってきたわけですが、ぶっちゃけ音質については大差無いというのが正直な感想です。Nona Reevesの「DAYDREAM PARK」のような高音から低音までがまんべんなく鳴っている音の洪水的楽曲で聞き分けてもほとんど違いがわからんのです。自分自身の耳のエージング(まさに老い)が進んで聞き分けられる周波数帯域が狭くなっているのかもしれません。強いて言うなら、ZTBAC1がモニター的な音作りなのに対して、BT15PやBRM1は中低音を持ち上げているようには感じました。ドン・シャリではないですが、ドンの力強さはありますね。もちろん、使用するヘッドホンの特性にも左右されますのではっきりとしたことは言えないのですが、個人的にはキライじゃない音です。

bt15p_11.jpgちなみに、BT15Pの取説には推奨アクセサリーに「MDR-EX90SLicon」と記載されています。また、ソニービルで入手したカタログにもEX90SLが一緒に写ってます。BT15Pの音作りはEX90SLに最もマッチする形でチューニングされたのかもしれません。実際に色々と聞き比べてみたのですが、確かにEX90SLとの組合せが聞きやすさという点ではベストかもしれません。また、「MDR-EX700SLicon」だとこれまた表情が一変。通信方式がBluetoothということもあり、EX700の性能の良さが災いしてホワイトノイズがさらに強調されるのが気になるほか、中低域が前に出てきてちょっとうるさく感じました。いずれにしても、音質については人それぞれ好みがあるのでなんとも言えません。どんな種類の音楽を聴くかによっても変わりますしね。BP15Pのような製品を買う場合は自分の耳に合うヘッドホン探しもひとつの楽しみと言えそうです。

それから、BRM1を使っていて気になっていた通信状態悪化に伴う音楽再生ピッチのズレは、BT15PではBluetooth 2.0にEDRが付加されたことよる高速化通信の恩恵からかBRM1ほどのズレは感じません。通信も比較的安定しているようです。これは素直にうれしい。

■バッテリーの保ちを検証してみた

6時間という連続再生時間に不安を感じる人も多そうなので、珍しく今回はバッテリーの保ちを検証してみました。2回目のレビューから間が空いてしまったのはこの検証に時間がかかったためです。

bt15p_10.jpg検証にはBT15Pに外部スピーカーを接続、ウォークマンS705F+NWB1でA2DP接続、さらにBluetoothケータイ(W54T)でHFP接続(待ち受け)した状態で延々と音楽再生を行いました。午前9時前ぐらいから検証を始め、定期的に電源ボタンを押してLEDにてバッテリー残量を確認。以後使えなくなるまでの経過はこんな感じ。

  • 約3時間:LED 2回点滅
  • 約4時間:同上
  • 約5時間:同上
  • 約5時間半:LED 1回点滅
  • 6時間ちょっと:自動的に電源オフ

ということで、6時間ちょっとは動きましたのでカタログ数値は正しかったです。LEDの点滅が1回になったら数十分後には使えなくなると思ってよろしいかと。まあ、ケータイの待ち受け状態での検証でここまで保つわけなので、A2DP接続オンリーの音楽再生だけならもう少し伸びるのかもしれません。6時間が多いか少ないかは使う人のライフスタイルに左右されるのでなんとも言えません。通勤・通学で往復4時間かかるような方でもお昼休みの1時間をたっぷり音楽と一緒に過ごせますから。ただ、旅行のお伴に持っていくような場合は充電器必須でしょうね。

ちなみに、5時間半過ぎた頃はS705Fのバッテリー自体も危なかったです。酷使してきたのでバッテリーもへたってるのでしょう。BT15Pも当然長く使い続けるとバッテリーのへたりで連続使用時間が減ると思われますのでその点お含み置きを。

■雑感&その他

BT15Pに対する個人的な雑感や要望を最後に。基本の操作系をひとまとめにしたジョグスイッチは素直に使いやすいと思いました。BRM1含めこの手の製品の中では個人的にNo.1の操作性です。BRM1で体験済みでしたが、ソニーのBluetooth機器はどれも音が良い(自分好みな)ので安心して使えます。あと、細かい話で繰り返しになりますが、クリップの取り付けはともかく、取り外しの説明が無いのが気になりました。クリップホールの破損はクレームに繋がることですから。それと、この手の製品のACアダプターのプラグはできれば共通化して欲しいです。

iconiconというようなことで、色々と文句も言いましたがBT15Pはバッテリーの保ちに若干の不安はあるものの個人的には大満足な製品です。今日から関東エリアでも発売が始まったau「W54S」や今後発売予定のサイバーショットケータイ「W61S」と組合せるとさらに楽しい音楽ライフが送れると思います。Bluetoothケータイの普及と認知度アップで、ソニーから今後も続々と新提案のワイヤレスオーディオ商品が投入されると良いですね。

最後の最後に参考までにということで手持ちの主なBluetoothヘッドホンとの比較表をば。

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【表の補足】BT50のウォークマン+NWB1でA2DP&ケータイでHFP接続ですが、人によっては自分が書いたようなコツいらずで接続できているそうです。自分のBT50とNWB1はあまりに複数の機器とペアリングしすぎてうまく通信できていないのかもしれません。今度リセットして試してみます。ということで、お知らせ感謝です>かつぽんさん

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au「W54S」の関東エリア発売が2/3に決定~LISMO Portの提供とmora for LISMOサービスは先行スタート

「W56T」「W54S」の発売日、関東は2月3日に

沖縄以外の地域の発売日が未定だったソニエリ製のauケータイ「W54S」ですが、関東エリアでの発売日が2/3(日)に決定したそうです。発売日が確定していないその他の地域については、近日中にあらためて案内される見込みとか。

KDDI au: ソフトダウンロード > au LISMO Port

ちなみに、auは2/1から上記「W54S」などのKCP+端末対応の新ソフト「LISMO Port」の提供を開始しております。同ソフトを利用することで、au携帯電話に保存している「着うたフル」や「ビデオクリップ」をPCにバックアップできるほか、同ソフト経由でダウンロードした転送回数が1回以上、または無制限の着うたフルであればウォークマンに転送できます。

LISMO Portの対応携帯電話は、W56T、W54S、W54SA、W61SA、W61T、W61S。ウォークマンは、A910シリーズ、S710F/S610Fシリーズ、A800シリーズ、E010シリーズ、S700F/S600シリーズ、S200Fシリーズ、E000シリーズ、A600シリーズ、A3000、A1200、A1000。

au携帯と連携可能なPC向け音楽配信「mora for LISMO」-2月1日スタート。専用ソフト「LISMO Port公開」

でもって、レーベルゲートが「LISMO Port」上で音楽配信サービス「mora for LISMO」を開始。上記「LISMO Port」からアクセス可能で80万曲のATRAC形式楽曲がラインナップされています。

ちなみに、LISMO PortとLISMO Music Portは共存可能で、SonicStageCPとSonicStage for LISMOを使い分けも可能だそうです。むー、なんだかややこしいっすね…。W61SやW54Sを購入予定でウォークマンもバリバリ使うという方は色々と確認しておいた方がよいかもです>LISMO! > よくあるご質問

あと、mora絡みなんですが、2007年12月12日から、ソニー・ミュージックエンタテインメント、フォーライフ ミュージックエンタテイメント、ポニーキャニオンの音源利用ルール(外部機器への転送およびCD-Rへの書き込みの回数)が変更されたそうです。これにより、ほとんどの楽曲でCD-Rへの書き込みによるバックアップが可能になったとか。以前購入した楽曲の音源利用ルールは・・・変更できないんだろうなあ>メンテナンスのお知らせ

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ネットジューク、最新機種のみau携帯連携アップデート

「NAS-D55HD」「NAS-M75HD」「NAS-M95HD」本体ソフトウェア Ver.2.00.00 アップグレードのご案内(ネットジューク カスタマーサポート)

iconiconソニーが、HDDコンポ“ネットジュークicon”「NAS-D55HD」「NAS-M75HD」「NAS-M95HD」本体ソフトウェアバージョン[2.00.00]の提供を開始しました。auのKCP+対応機との連携に伴うアップデートで追加される機能は以下の通り。なお、KDDIの「LISMO Port」は2/1からauのホームページ経由で提供されるそうです。

  • au「LISMO」対応携帯電話のEZ「着うたフル」を本機に取込めるようになります
  • 音楽データをau「LISMO」対応携帯電話に転送できるようになります
  • au「LISMO」対応携帯電話から本機に取込んだEZ「着うたフル」をウォークマンに転送できるようになります

ネットワークアップデートが売りのネットジュークですらこれです。レコーダーの「ダビング10」もそうですが、最新機種向けにしかアップデートが提供されないのがなんとも歯がゆいというか、切り捨て方が相変わらずというか。これがソニーだと言えばそれまでですがもう少し何とかならんもんでしょうか。

話は変わりますが、Takeさんから音楽ファイルについてこんなお便りをいただきました。(感謝です)

SPAさん、こんばんは。毎日楽しく拝見させて頂いております。今日お伺いしたいのは、音楽ファイルについてです。既にSonicStageには、一万弱のATRAC(DRMあり)ファイルがあります。しかし、昨年は何か大きく動きましたよね。今後どのフォーマットを使用するのが良いものなんでしょうか。自分も昔はMP3でせっせと貯めこんでおりましたが、NW-MS9を使い出した辺りから、ATRACに変更し現在に至ります。自分の主な使い方としては、1、ルームリンク VGP-MR200での再生。ですがこのルームリンクは、ファイルの読み込み速度が非常に遅く、精神上宜しくないので、最近はもっぱらPS3にその役目を奪われました。2、携帯電話 W52Sでの再生。3、車 専用で使用しているウォークマン NW-HD5。そんなところなんですが、携帯も、ウォークマンも最新機種は既にMP3対応ですし、確かVAIO MusicBoxなんかはDRMのかかったATRACは対応していないんですよね?もう今後のライブラリーは、MP3に変更して良いのでしょうか?今買ってきたばかりのCDを目の前にしながら、悩んでおりました(笑)。MP3で良いですよね?SPAさんはどうなさってますか?アドバイスよろしくお願いいたします。

自分の場合ですが、ウォークマンはその時に集中して聞きたい音楽しか入れないので、できるだけ良い音で楽しむためにATRACのロスレス(DRM無し)中心で運用しています。なのでSonicStageで管理する楽曲はきわめて少ないです。CPUへの負荷もさることながら、千万単位の楽曲を管理するだけのHDD容量が今使っているバイオに無いものですから。仮にあったとしても全部をマルっと持ち歩けるウォークマンが無い…。ぶっちゃけますと、昔からSonicStageが肌に合わないんです。なのでただの転送ソフトと割り切って使ってます。って、全然質問の答えになってませんね。

今後選択すべき音楽ファイルについては、すでに結論を導かれていらっしゃいますが、MP3(192kbpsぐらい)がベストなんじゃないでしょうか。プレイヤーを選ばないは言うに及ばず、今時のプレイヤーはギャップレス再生もできるようだし、NASだのDLNAといったネットワークを介したやりとりでも問題ないですし、将来的なことを考えてもつぶしがきくというか、一番不自由がないのではないでしょうか。

ちなみに、自分のiPod用の音楽データは、洋楽がAAC(128)で邦楽がMP3(192)になってます。これは母艦(Mac)をわけて運用していたなごりで、iPodも洋楽用と邦楽用を使い分けてました。本当は全部MP3にして全てをNASで管理して、ウォークマンもiPodも関係なく使えるようにしたいのですが、何百枚もある洋楽CDを一からリッピングするだけの気力が無いというか…。ネットジュークが真の意味での音楽ファイルの母艦になってくれて、コンポとしてはPCMのリッピング&再生が基本で、ウォークマンやiPodで持ち出す場合にそれぞれの機器に最適なビットレートを選択できるなんて使い方が理想なんですが、今のソニーにそれを期待するのは難しいのでしょうね…。

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ワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15P」を試す(2)

前回に引き続き、今回はワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15Picon」とBluetooth搭載ケータイとの連携について、手持ちの東芝製au「W54T」との組合せを試してみた結果をお伝えします。

■BT15PとW54Tの連携でできること

BT50とほぼ同じなんですが、BT15PとW54TをBluetooth接続することで、ハンズフリー(HFP)による通話以外に、W54T側の音楽プレイヤーやワンセグの音声出力とワイヤレスによる基本操作が可能になります。これらは、両機が対応する「AVRCP」(リモコン操作)、「A2DP」(ステレオ音声)というBlueotoohプロファイル、によって実現できています。また、W54Tはコンテンツ保護に対応したSCMS-T方式を採用しているため、接続できる機器を選びますが、BT15PはしっかりSCMS-T方式に対応しているのでまったく問題ありません。

■BT15PとW54Tのペアリング

W54Tは初期登録段階で「ワイヤレス機器」と「ハンズフリー機器」の二つの選択肢があります。前者がワイヤレス操作と音声出力にハンズフリー通話をひとまとめに接続(HFP/AVRCP/A2DP)、後者がハンズフリーのみで接続(HFP)するものです。ペアリングは、

  1. BT15Pの電源ボタンを長押し(7秒)してペアリングモードに移行
  2. W54T側からBluetoothの初期登録>機器検索を実行
  3. 「DRC-BT15P」を選択
  4. W54Tがパスコードを要求してきたら「0000」を入力

以上のステップです。HFPかA2DPで一度ペアリングしてしまえば以後は面倒なパスコード入力は必要ありません。W54TからBluetoothの接続待ちを開始すれば、BT15Pの電源を入れると自動的にHFPで接続してくれますし、「ワイヤレス機器」からBT15Pを選択すればA2DP接続も追加され、AVアプリの音声も出力されるようになります(詳細は後述)。

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ちなみに、W54TにはBRM1やRollyなど手持ちのBluetooth対応機器を手当たり次第に登録してあるのですが、BT15PとBT50はアイコンが自動車で他の機器はヘッドホンなんですよね。違いが今ひとつわかりませんが…。

■BT15Pで楽しめるW54TのAVアプリ

W54T側からBT15Pを「ワイヤレス機器」で接続すると、ハンズフリーによる通話以外にに、音楽プレイヤー(LISMO)やワンセグ・デジラジ(EZテレビ)、FMラジオ(EZ FM)の音声をワイヤレスで楽しめるほか、曲やチャンネルの送りをリモコン操作できるようになります。有効にするにはW54TのBluetoothメニューまたはトップのショートカットから「ワイヤレス機器選択」にアクセスして「DRC-BT15P」を選択します。

W54TとBluetooth接続した状態でBT15Pのプレイボタンを押すとW54TのLISMOプレイヤーがバックグラウンドで立ち上がり音楽の再生が始まります。曲の再生中にFFとREWボタンで曲の送り、戻しも可能です。なお、早送りと巻き戻しは機能せず、連続再生した時の曲間ノイズも発生。BT50とまったく同じでした。ワンセグは、これまたBT50同様、定位が右より。これはW54Tの仕様と割り切ります。ちなみに、FFとREWボタンでチャンネルの送り、戻しが可能です。

■BT15Pでハンズフリー通話

同居人に協力してもらい試してみましたが、BT15Pのマイク音声についても聞き取りやすいそうです。ただ、ストラップとの組合せの場合は微妙に服とこすれるのか、がさごそ音がするといってました。また、相手側の音声はヘッドホンをしていることもあって音質はイマイチながら聞き取りやすいです。

ちなみに、音楽プレイヤーやワンセグを楽しんでいる状態で着信があると、いずれもアプリが中断されるようになっています。着信時にマルチファンクションボタンを押すと通話できます。終了後は自動的に着信前のアプリに戻り再生を開始します。また、W54TとBT15Pを「ワイヤレス機器」接続している場合のみ、CメールやEメールの着信があった場合、AVアプリの再生が一時ストップして着信専用アラームが鳴ります。アラームが終わると再び再生が開始されます。

bt15p_08.jpg

■複数のBlueooth機器との組み合わせは?

BT50で悪戦苦闘しソフトバンクのZTBAC1ではNGだった、音楽再生はウォークマン+NWB1、ハンズフリーのみW54TとBluetooth接続という組み合わせですが、BT15PではBT50の苦労が嘘のようにあっさりできちゃいました。手順はこんな感じ。

  1. あらかじめW54T側で「ワイヤレス機器」接続をOFF(本体スピーカー)に
  2. W54TのBluetooth待ち受けをON
  3. BT15Pの電源を入れると、W54Tとハンズフリー(HFP)のみで繋がります
  4. ペアリング済みのウォークマン(+NWB1)の電源を入れます
  5. BT15Pとウォークマン(+NWB1)がA2DP接続

以上のステップで、音楽再生はウォークマン+NWB1、ハンズフリーのみW54Tが可能になります。ウォークマンの音楽再生もリモコン操作もまったく問題なし。ケータイに着信があると、ウォークマンの再生はストップしマルチファンクションボタンを押すと通話できます。当然、通話終了後は音楽再生が復帰します。あー、なんと快適なんでしょう。なお、メールの着信があった場合の着信専用アラームは鳴りませんでした。

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ちなみに、自分のように複数のBluetooth機器にこれまた複数の機器を登録していると、ペアリングの順序の問題もあってか、機器同士がサクッと繋がらなくなることがあります。BP15Pを使っていて、繋がるのに時間がかかるとか、なかなか繋がらない場合はマルチファンクションボタンを押してみましょう。こうすると機器を検索しに行ってくれるみたいです。

■ソニエリのBluetoothケータイとBT15P

2008年1月現在、ソニエリのケータイでBluetoothを搭載している機種は、間もなく発売されるau「W54S」のみですが、噂のサイバーショットケータイ「W61S」にもBluetoothが標準搭載されるような話になっています。前者は東芝のOEMとの話なので、おそらくBT15Pとの相性も良いはず。後者については詳細がわかりませんが、ソニーのオーディオチームがBT15Pを「for Bluetoothケータイ」としてプロモするぐらいですから、東芝製ケータイと同様の使い勝手をソニエリが実現してくれると思います。

iconiconauにとどまらず、日本のソニエリケータイにBluetoothが標準搭載されるようになれば、自ずとBT15Pのような商品が注目を浴びることになり、ソニーのオーディオビジネスにも活力をもたらしてくれるはず。W61Sの動向を含め、ソニーのワイヤレスオーディオ機器の今後に期待したい今日この頃です。

これまた長くなったので、音質や感度、まとめ的なことは次回に。

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