新記録モード搭載のICレコーダ「ソニー ICD-SX77」を試す

ウォークマンA800シリーズとほぼ同時期に発売されていたソニーのICレコーダー「ICD-SXx7シリーズ」の1GBモデル「ICD-SX77
」を元麻布春男さんがレビュー。LPECと呼ばれるソニー独自のCODECについてかなり突っ込んだ解説をしてくださっています。ソフトに弱いと指摘されるソニーですが、CODECが独自だからこそ豊富な編集機能を実現できているわけで、ソニーのソフト開発に関する独自性も評価すべきところがあるのではないかというのが元麻布さんのご意見のようです。また、音質についてはSTHQモードは十分以上で、会議などの録音ならオーバースペックとのことですが、「ちょっとした楽器やカラオケの練習といった目的でも十分なクオリティを持つ」とのこと。
高音質ながら、「PCM-D1」のおよそ8分の1の価格。単純な比較はできないかもしれませんが、本体はコンパクトですし、用途によっては恐ろしくコストパフォーマンスが高いのかもしれませんね。
新開発のSTHQモードは、80~20000Hzまでの広帯域に対応した録音が可能で、CDに迫る高音質での録音を実現。また、従来のステレオモードも周波数帯域を13,500Hzから16,500Hzに広げ、音質を大幅に向上しているとか。直径10ミリの大口径・高感度マイクを最適な角度で左右に配置することで、集音効果の向上と自然なステレオ録音を実現。従来機(「ICD-SX66/SX56」)と比べマイク感度が約3倍向上。レコーダーを置く机などから伝わる振動によるノイズを低減できる専用スタンドも付属。装着時は、マイク部分を上方に向けることができるため集音範囲が広がり、より臨場感のあるステレオ録音が可能。裏面にはネジ穴が設けられており、三脚を接続すれば楽器演奏などの録音時にも活用できるそうです。