「テレビ・ビデオレコーダー」カテゴリーアーカイブ

iPod touchでロケフリ?~MWC2008で展示された面白ガジェット

バルセロナで開催されたThe Mobile World Congress 2008ですが、日本のソニーファン垂涎の的、ソニエリX1以外にも何やら気になるアイテムの展示が。

パケットビデオ、WiFi対応のテレビが見られるミニ受信機

Apple Store(Japan) Wi-Fi対応携帯電話やメディアプレイヤーなどでTV視聴が可能になるモバイル放送向け受信機だそうです。受信したTV電波を利用する携帯端末のコーデックに変換後、無線LANで送信するとか。iPod Touchを利用したデモの画像もありますね。Safari経由のQuick Timeプレイヤー表示なんですかね。送信機もコンパクトでよさげ。ロケフリもiPod touchに対応すればPSPの時みたいに盛り上がるかな…。あ、mylo 2ndも日本向けには是非ロケフリ対応をお願いします。

ケータイからPSPまで何でも挿せる卓上充電器

こちらは、全7種類のモバイル機器に対応、同時に3台まで充電可能な卓上ホルダーだそうです。ケータイはもちろん、PSPやDS、iPodのコネクタが用意されており、ワンタッチで交換可能とか。実際に3台の機器を同時に充電している画像もありますね。見た目にはスマートなんだかスマートじゃないんだかよくわかりませんがインパクトは十分って感じですね。値段が安ければ買っても良いかな…。

直感的なインターフェイスを紹介するPicselブース

ガジェットではないですが、クリエファンにはなじみ深いPicselもまだまだ活躍中なんですね。今更ながらPicsel社の先進性に関心します。iPod touchやiPhoneが出るよりもずっと前にビューワーで似たような事を実現してましたもんね。

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BluetoothとWi-Fiが合体?~ワイヤレス伝送規格関連トピック

Bluetoothが無線LANに対応 – 高速化を実現へ

Bluetoothの標準化団体「Bluetooth SIG」が、Bluetoothと無線LANの両方に対応した物理層をもつBluetoothの新アーキテクチャ「Alternate MAC/PHY」を発表。物理層を無線LANに対応させることで、通信の高速化を図るとか。大量の写真をプリンタやパソコンに転送する場合など、既存のBluetoothでは時間がかかりすぎるため、大容量のファイルを扱うときのみ高速な無線LANを用いるようにするそうです。なお、UWB採用については後回しで、まずは技術的に安定している無線LANを採用。将来的にはUWBを含む3つの無線伝送に対応する予定とか。

Bluetooth機能と無線LANがひとつになるというイメージがいまひとつわからないのですが、要はワンチップで両方に対応するという理解で良いのですかね…。

Bluetooth 機器の所有者は5人に1人程度、約4割は「聞いたことがない」

iconiconモバイラーにはなじみの深いBluetoothですが、一般的な認知度はいまだに低いんですね。auが「ワイヤレスミュージック」として訴求しようとしているのも「Bluetooth」という言葉だけでは何も伝わらないからですもんね。

デジモノ家電を読み解くキーワード:「ワイヤレス伝送」――HD映像もワイヤレスの時代

ハイビジョン映像ですらワイヤレスで伝送する時代ですが、大容量データ転送用のワイヤレス通信規格にも色々な種類があって、理解するのも一苦労ですね。ソニーには、ロケフリ Home HDのような、規格そのものを意識せずに使ってもらえるモノ作りに期待したいです。

ロケフリHome HDといえば、ソニードライブで「LF-W1HDicon」の体験モニターを募集しています。体験期間終了後、取材が入り体験モニター記事としてプロモーションコンテンツとして掲載させるとか。条件が合う方は応募してみてはいかがでしょうか>『LF-W1HD』 体験モニター募集

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薄型テレビの価格の下落率が1年前の19%に~32型は10万を40型は20万以下

薄型テレビの店頭価格、下落続く――32型、1年前比で19%

BCNの調べによると、薄型テレビの店頭価格が一段と下がっているとか。液晶テレビの32型が106,136円で、1年前と比べると下落率が19%だそうです。年末・年始商戦後の不需要期に入り、早めに在庫を処分する目的で店頭価格を引き下げるケースが広がったと予測されるとか。

40V型以上でも20万円を切った! ソニー、東芝など大画面テレビに激安価格が続出

こちらの記事では、ネット通販扱いのテレビの価格を紹介。BRAVIAでは、46V型「KDL-46V5000」の198,000円、40V型「KDL-40W5000」の最安値190,400円などが紹介されていました。2~3月の年度末時期は新製品発表に向けた在庫処分が行われるため、値下がりが期待できるほか、掘り出しものに巡り会える可能性も高いと締めくくっています。

iconiconにしても、安くなりましたねー。32インチが10万を切るなんて当たり前の事なんですね。ソニスタでは定期的にスタメン向けのクーポンが配布されることもあって、テレビが大幅に値下げされるのはあまりみかけませんが、店頭や主要なネット通販ではガンガン値下げされているみたいです。ちなみに、アマゾンではBRAVIAの32型で8万円台、20インチで6万円台もあります>ソニーBRAVIA(アマゾン)

薄型テレビ市場の価格競争は激化の一途。これだけ値下がりが続くと、メーカー問わず、ブランド価値に影響が出ないのかと心配になりますね。北米市場でトップを獲得したソニーがその座を維持するのにも相当の体力を使うことになりそうです。今後はXEL-1のようなテレビで高収益をあげられるようになると良いのですが…。

テレビの視聴スタイルを変える「Spider Pro」に一般向けモデル登場か

大人の私を今さらテレビっ子にした恐るべき製品「SPIDER Pro」

Spider Pro」という業務用HDDレコーダーのレビュー。大容量HDDにアナログテレビ放送を1週間強分まるまる録画できるだけでなく、録画された番組やCMに付与されたメタデータをネット経由で取得可能で、それを活用した検索機能が充実しているほか、ソニーのロケフリにも対応している点に大注目。今年初っぱなの更新でも、林信行さんお勧めの「ガジェット5」の大トリを飾った商品としてご紹介しましたが、企業向けの製品だけに価格がハンパじゃないんですよね。

1.5TBモデルが60万円、2.5TBモデルが78万円で、検索機能を利用するために月額料金4万円が必要とかで、とてもパンピーには手が出せません。がしかーし。レビューの最後のページに開発元であるPTPの有吉氏が「アナログでしか利用できないという点を理解してもらった上で、4月にも個人向け仕様の製品を限定販売予定とコメント。販売台数や価格は現時点で未定ながら、月額使用料についても高くても数千円に抑えたいとのことで、一般向けSPIDER販売の可能性を示唆なさってます。

iconiconこの手のジャンルの商品ではソニーが先行。アナログ放送全チャンネル録画はバイオのXビデオステーションが、独自のタグ情報付加はVAIO Video Explorer搭載のTV Side PC「TP1icon」で活用されるなど、ソニーも独自に新しい(アナログ)テレビの楽しみ方を提案してきましたね。とはいえ、Xビデオステーションはアナログ停波を待たずに生産完了し、TP1もデジタルの波に押される形でハイビジョン対応を強く打ち出すようになってしまいました。

ハイビジョン放送をハイビジョンのまま保存したい、キレイな画質をキレイに楽しみたい、という流れがあることは否定しませんが、もう一方で検索ベースでテレビ(動画)を視聴したいという新しいスタイルが求められてきているのは、YouTubeやニコ動の人気を見ても、明らかかと。最近の若者はむしろそっちを好む傾向らしいですしね。

てなことで、いっそのことハイビジョン放送の複数チャンネル録画+メタ情報付加&活用でSpiderの上を行く提案をしてくれませんか、というフリをソニーにしてみるというのが本エントリーの主旨だったりするわけですが、やればできないことないけXビデオステーションすら買わ(買え)なかったアンタに手が出せる値段にはならないと思うぞ、と言われるのがオチでしょうね…。

(WebとSpiderの関係も面白いですね。それはそれとして一般向けはいくらになるんだろう。使ってみたいなあ…)

MPEG-4 AVC伝送に対応したロケフリプレイヤーMac版を試す

やっとのことでソニスタでダウンロード販売が開始されたMac版のロケフリプレイヤー最新版「TLF-MAC2icon」ですが、3,480円は高いと思いつつもロケフリマニアとしては手を出さないわけにもいかんだろう、みたいなことで結局購入してしまいました。さほど使い込んでみたわけでもないのですが、プチレビューっぽい感想をば。ちなみに、TLF-MAC2の動作環境はMacOS 10.3.9~10.5&512 MB以上のメモリ搭載のMacで、CPUクロックスピードが1GHz以上が必須とのことです。我が家はかろうじで512MBメモリ搭載のMac mini(PowerPC)で使えるという状況っす。

■Winで買ってMacへインストール

iconiconMac用のソフトなのでMacのブラウザ経由でといきたいところでしたが、ソニスタ経由でelio決済がしたかったので、手持ちのバイオからいつも通りの手順で購入手続きをしました。購入後はdmgの拡張子が付くファイルをダウンロードしますが、Windowsマシンでも特に問題なし。バイオからUSBメモリ経由でMacにコピーして、解凍後にインストーラーを起動して、あとは手順に従うだけ。

なお、利用に必要なシリアルNo.は購入直後にソニスタから送られてくる確認メールに記載されています。ちなみに、取説はパッケージ版と同じ内容のものがPDFデータで提供されてました。ロケフリを使い慣れている自分のような人間なら問題なかもしれないけど、初めて使うような人には不親切な内容かも。

また、ソニスタで購入できるのはバージョン2.0ですが、加賀電子のサポートページでは「チャンネル設定不具合の修正」をしたバージョン2.0.1アップデータが公開されています。旧バージョン同様、ケーブルテレビの選局・表示の修正が行われたようです。(なんでバージョン2.0.1を配布していることをアナウンスしないのかな…。加賀電子もまっさきにサポートトップでアナウンスすべきでしょうに…)

■使ってみよう

iconicon使い始めるには、旧バージョンやWindows版同様、ベースステーションへの機器登録が必要になります。ベースステーション(LF-PK20icon)をセットアップモードにした後、プレイヤーを起動。初回のみメールに記載があったシリアルナンバーを入力すれば、Mac版の新しいプレイヤーがベースステーションに登録され、すぐに使えるようになります。自分はPK20の機器登録台数がMaxを超えていたので、Webブラウザ経由で登録内容を調整する必要がありました。

■旧版とWindows版との違い

プレイヤーのデザインが異なりますが、使い勝手そのものは旧版やWindows版と変わりません。チャンネルや外部機器のリモコンの登録設定、外部機器ごとの画角設定も同じ。外部機器にハイビジョン対応機器を接続する場合は16:9の画角を選択すればワイドウインドウで楽しめます。

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Windows版との明確な違いは、ウインドウスタイルを「枠なし」か「メタル」の二つから選択可能な事以外に、旧バージョンの「TLF-MAC」との併用が可能な事。複数のベースステーションを併用していてMacユーザーなら好みに応じて使い分けられるとか。また、オフィシャルサイトでは、旧バージョンからの改善点としてチャンネル切換などのタイムラグが小さくなったことをあげていました。

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新バージョンは環境設定の「レート」項目で「AVCコーデック」にチェックを入れるとMPEG-4 AVC伝送へ対応(PK20のみ)。AVCをぶんまわすには、Windows版同様にCPUへの負荷がかかるようで、Mac版のタスクマネージャー「アクティビティモニタ」でもCPU使用量が大きいのが確認できます。ただ、残念なことにAVCをオンにしてもオフにしても正直あまり違いがわかりません。プリセットでレートを最高にしてもわかりません…。自分が使っているマシンのCPUとメモリが非力だからなのかもしれませんが、もしかしたら自分の目が耳同様に衰えてきたのかもしれません…。

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あと、バーチャルリモコンの反応は、Windows版同様、速くなってますね。XEL-1接続のロケフリ Home HDと比較してみましたが、リモコンの反応はパソコン用のプレイヤーの方が速いです。反対に画面の表示速度はロケフリ Home HDの方が速いです。これはパソコンのパワー(=デコード速度)やネットワーク環境に伴う転送時間の差によるものでしょう。ロケフリ Home HDは一対一ですから、映像の転送は速くて当然といえば当然。パソコン版プレーヤーソフトのリモコンの反応が良いと感じるのは、映像の伝送がHomeHDよりも遅いためなんでしょう。

■いいかげんな雑感

なにはともあれ、Windows、PSPに続いてMacのプレイヤーもついにAVC対応を果たし使い勝手も向上。ソニーの純正品ではないですが、Windows版に引けをとるようなこともなくなりました。ただひとつの難点は価格ですかね。実売でWindows版の1.5倍はさすがに高いかなあ。ソニーのライセンスフィーやら開発コストや中間マージンを考慮してそうなったのかもしれないけど、あまりにも違いがありすぎますね。あいかわらず、パッケージ版とダウンロード版の価格は同じだし…。(PSP版が無償なのは久多良木さんの貢献なんでしょうね。ありがたや、ありがたや…)

てなことで、個人的には値段をのぞいて概ね満足という感じですが、加賀電子のサポート体制(Webデザイン含む)には相変わらず少々不安を感じますです。最後に繰り返しますが、ダウンロード版ぐらいは少しでも良いから安くしましょうよ…>関係者各位。

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【追記】TLF-MAC2を愛用中のhide.さんから以下のようなお便りをいただきました。(感謝です!)

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ダビング10運用規定改定案が決定~専用機とテレパソも新フェーズに突入か

「ダビング10」に関する運用規定改定案が決定-ワンセグの規定も追加。対応機器開発の準備が整う

ダビング10に関する運用規定改定案が決定。技術資料が整ったことで、メーカーなどが対応機器の仕様変更や製造が可能になるそうです。地デジ放送に関してはワンセグ放送含め、全ての放送事業者がダビング10を導入予定だそうですが、BSデジタル、特に有料放送については、従来のコピーワンスの運用、併用などが予想されているとか。なお、HDD以外のリムーバブル記録媒体に直接記録した場合は従来同様のコピーワンスになるそうです。

ダビング10でどう変わる?- NECが考える「テレビパソコン」の今と未来

NECが考える「テレビパソコンの今とこれから」。地デジPCの伸び悩みの現状と課題を浮き彫りにしつつ、ダビング10で大きく変わるであろうテレビパソコンの世界が語られております。注目したいコメントはこれ。

  • ダビング10では、複製を9回まで作成可能になり、最後の1回がムーブとなる、という規定に変更されることで、放送コンテンツから、都合10個分の映像を残すことが可能になる。これだけあれば、単純なダビングだけでなく、モバイル向けの解像度変更も問題ない
  • ダビング10では、10回分のダビングとは別に、モバイル用の解像度の低いデータや、AVCなどへトランスコードした映像、編集して一部をカットした映像などを、放送ストリームとは別に持つことができます。これらを用意し、うまく生かせるのはパソコンのはず

iconicon自分がソニーがBlu-ray/DVDレコーダーとバイオの「ダビング10」対応について正式発表した時のエントリーにも書いたようなことが、PCなら実現できるということみたいです。今はPCが苦手なAVC/H.264への対応も専用チップ搭載で解決できるとか。ダビング10は、専用機 vs. PCという新たな戦いの構図を作ることにもなるようです。バイオ vs Blu-rayレコーダー。モバイラーの要求を満たしてくれるのはどっちだ!(気がつけばXビデオステーションもディスコンしてしまいました)

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