「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

ソニーとSONY

sony_and_sony.jpg昼飯食いがてら、いつものごとく書店に立ち寄るとビジネス書の売れ筋ランキングのとある本の表紙に見慣れた色を発見。紫でもない青でもない濃紺に近い色。そう、ソニーブルーである。そのソニーブルーの下地にシルバーの文字で「ソニー」と「SONY」と記されていれば、目にとまらないわけはない。

それは、日経新聞編集の「ソニーとSONY」という単行本でした。11/25に発売されていたらしいのですが全然知りませんでした。手にとってぱらぱらとめくってみると、ビジネス書というよりはストーリー仕立てのノンフィクション小説という体裁で大変読みやすそうだったので購入してみました。

前書きをさらっと読んだぐらいですが、ぱらぱらめくっただけでもカリスマと呼ばれた偉い人たちの名前が続々と出てきます。まだ読み始めたばかりなので感想は書けませんが、前書きにあった言葉がとても印象的だったので、そこだけ引用させてもらいます。

成功体験を覆す自己変革のエネルギーをソニーが見せるのか。それとも、過去の伝説から抜け出せず、二十世紀につくられた世界遺産のような会社になってしまうのか。

世界遺産という番組のスポンサーであるソニー自らが世界遺産になるという皮肉なんでしょうね。ちなみに、価格は税込1,680円で合計324ページと少々お高めですが、ソニーファン、そしてソニー関係者は必読かもしれませんですよ~っ!(自分の読後の感想は後日に…)


ソニーとSONY 断絶からの出発(Amazon・税込1,680円)
日本経済新聞社 (編集)

メモステ互換性問題もソニーBMG問題もコネプレ不具合も根っこは同じ

メモリースティックはなくなるの?

iconiconソニーのマイクロシステムズカンパニーの主要メンバーへのインタビューを通じて、ソニーのメモリースティック事業の現状と今後を探る元麻布春男さんのコラム。メモリースティックとPROの規格の違い、PROのMGサポートが今までなかった理由、短期間で生産終了し再び復活したHi-Speed版の謎、モバイルムービーの代わりにメモリースティックビデオ方式が推進された理由、バイオとクリエでの互換性問題が起こる原因など、ソニーファンならずとも興味深いです。また、ソニーBMG問題、CONNECT Playerの不具合なども「問題の根っこは同じではないのか」とするソニーへの苦言も共感する部分が多かったっす。

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蜘蛛男にたよれないソニー

ソニー、米映画で苦戦・ヒット作なくシェア10.4%の3位

SPEが米市場で苦戦しているというニュース。11月末時点の米主要映画会社の興行収入シェアは、1位がワーナー・ブラザーズで15.8%(12億3000万ドル)、2位が20世紀フォックスで15.7%(12億2000万ドル)、SPEは3位で8億1000万ドルにとどまっているとか。昨年は蜘蛛男さんのおかげでシェア1位だったそうですが、今年は目立った作品がないのが理由みたいです。ここ数年のソニーは家電部門の不振を映画部門が補ってきたこともあって、「映画の不振はグループの業績に響きそうだ」とのコメントもあります。

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BRAVIAの実力にソニー復活の手応え~一方で間接部門早期退職募集も

「ブラビア」はソニー復活の第一歩となるか

「薄型テレビでハイビジョンを楽しむ」というコラムの第3回にソニーのBRAVIAが取り上げられています。ソニーパネルやラインアップの解説以外に、「S-Master」搭載のスピーカーシステムやXMB、折りたたみリモコンなどの機能も紹介。BRAVIAの総合的な実力を確かめるうちに、「ソニー復活の第一歩となる確かな手応えを感じた」とまとめていました。

ソニー、間接部門限定で早期退職募集

BRAVIAで復活を賭けるソニーですが、2007年度末までに全世界の人員1万人を減らす計画の一環として、主に本社の人事や経理などの間接部門限定で早期退職者の募集を始めたそうです。退職金プラス、基本給の最大54カ月分を上乗せ支給するとか。商品開発力を損なわないようにする(人材流出を防ぐ)ため、エンジニアは対象から除外されているそうです。

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ソニーの身近なインテリジェンス展~ウォークマンAの展示も

最新のQRIOやウォークマンなどソニーの知的な製品・サービスを紹介「知る、考える、働きかける、ソニーの身近なインテリジェンス展@銀座ソニービル」

ソニーは、次世代の様々な製品およびサービスの付加価値のひとつとして考えられている「インテリジェントアプリケーション」への取り組みを紹介するイベント、「知る、考える、働きかける、ソニーの身近なインテリジェンス展」をきたる12月17日(土)、18日(日)に銀座ソニービルで開催すると発表していました。会場は8階のSOMIDOホールで入場は無料とのこと。

製品やサービス自体が、ユーザーのことを「知る」、ユーザーの欲しいものを「考える」、そして、自然なかたちで「働きかける」。ソニーは、そういった新しい付加価値を実現する技術の研究開発を進めています。 今回のイベントでは、その具体例として、ロボットQRIOの最新技術パフォーマンスをはじめ、最新の「ウォークマンAシリーズ」 、スゴ録」、インターネット上でテレビ番組情報を提供する「テレビ王国」のサイトなど知的な技術が搭載されている製品やサービスをご用意し、今、実現している「インテリジェントアプリケーション」に身近に触れて頂く機会を提供いたします。

会期までにはCONNECT Playerの不具合も解消してるって事かもしれませんが、インテリジェントに磨きがかかるまではまだまだ時間が必要な気もします…。

ソニー、出光と有機ELディスプレイ用材料を共同開発

出光とソニー、有機ELディスプレイ用材料を共同開発~両社の有機EL関連特許技術の相互利用でも基本合意~(Sony Japan)

出光興産とソニーは、有機ELディスプレイ用材料を共同開発することで基本合意したと発表しました。また、両社は、共同開発を促進するため、それぞれが保有する優れた有機EL関連材料特許、デバイス特許を相互に利用しあうことでも合意、それぞれの有機EL関連ビジネスに活用する予定とのこと。

ソニーは、「2004年9月からは3.8型を携帯情報端末に量産搭載しており、現在、中大型ディスプレイの実現に向けた技術開発を進めています」とありますが、これってクリエVZ90のことですね。実際に市場に出回ったカラー有機EL搭載製品がいまもってVZ90だけという現状が、今回の合意で打破できるのか見守りたいです。

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