「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

ソニーよ、(ソニー)病を克服し、これを作って復活しよう!

sonybooks_0501_1.jpg先だっての三連休の中日に書店でこんな本を購入しました。ASAHIパソコンの2006年2/1号と洋泉社の「ソニー病」というペーパーバックです。

sonybooks_0501_3.jpgASAHIパソコンの方は、「勝手に緊急提言 ソニー復活計画」という特集記事だけが目当てで買いました。気鋭のライター・評論家が勝手にソニー応援団を結成し「これを作れば復活間違いなし」というアイデアを披露するというもの。特集は全10ページで、ソニースピリットはよみがえるかの著者である大河内克之さんが冒頭「ソニーの現状」として現在のソニーの問題点を指摘。以降は著名なテクニカルライターの皆さんがパソコン、携帯音楽プレイヤー、HDD/DVDレコーダー、デジカメ、デジタルビデオ、液晶テレビのカテゴリーでソニーの現行製品を100点満点で評価した上でこれを作れば間違いないというアイデアを披露してます。ちなみに、バイオtype Tは70点、ウォークマンA1000は50点。後者に関してはスティック型モデルをHDD型の高性能なワイヤレスリモコンにするというアイデアを提示していました。考えることは皆一緒なんですね~。それと、液晶テレビを担当した麻倉怜士さんはBRAVIAの評価を45点とし、液晶はシャープに譲って新しいトレンドを作れと発破をかけているのが印象的でした。

sonybooks_0501_2.jpgソニー病」はソニー絡みのビジネス書を数多く手がける作家の城島明彦氏を中心に8名の著名人や著名ジャーナリストが様々な角度から今のソニーの問題点を浮き彫りにしています。著者には「音楽配信メモ」の津田さんや元アスキーの西和彦さんも名を連ねており、ペーパーバックながら300ページのボリュームで大変読みがいのある内容でした。ITメディアでもなかなか取り上げないソニータイマーやゲートキーパー問題などにも踏み込むなど、タブーに挑戦するという出版社自身のポリシーが反映されている点にも注目。過激な発言も見受けられますが、むしろそこまでよくぞ言ってくれたというような部分もあったり。ソニー関係者、ソニーファンの皆さんは必読ではないでしょうか。ちなみに、価格も税込で約1,000円とお買い得です。それと、「ソニー病」の内容については音楽配信メモで津田さんがサマリーなどを紹介してくださっていますので、そちらも是非。

主役が定まらないソニーのホーム・ネットワーク構想

見えてきたホーム・ネットワーク戦国時代の構図,米Appleはどう動く?

IT Proのコラム。「2006 International CES」の5つの基調講演の内容が極めて似通っていたとして、各社の「ホーム・ネットワーク」をめぐる陣取り合戦を解説。ソニーについては、SCE、ソニー本体のAV事業部、バイオグループとプレイヤーが3つ存在するため主役が錯そうしているとしています。個人的には「PS3」というかCellベースのホームサーバー(もち、スゴ録もアリ)が一番現実的ではないかと。PCベースだと利益率が悪そう…。

なお、コラムの中心はこのジャンルで静観を決め込んでいるAppleについてで、iPodのテレビ版でハードウエアまでAppleが一貫して提供するDLNA対応の「Appleテレビ」などどうだろうと提案しています。まもなく開催されるMacWorldではどんな新製品が発表されるのでしょうかね…。

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ストリンガー氏、CES基調講演でXCP問題に言及

CESでのストリンガー氏の基調講演ですが、冒頭でXCP/rootkit問題について言及していたようです。以前のエントリーで取り上げた同氏の基調講演に関するメディアの報道ではほとんど触れられていなかったように思いますが、今回紹介した2つのコラムでは共通してXCP問題の件が取り上げられており、なおかつ取り上げ方に温度差を感じたのでその部分を引用してみました。

エンタテインメント企業としての側面を強調するソニー

内容的には、XCPが著作権を保護するというより、ユーザーに酷い仕打ち(使われた言葉はpunishment)をする結果となってしまったのは皮肉なことだったが、それだけコンテンツ保護について真剣に考えている証である、といったような話で、ユーザーに対する謝罪、というニュアンスは感じられなかった。CESというイベントが基本的に業界関係者向けで、ユーザーや消費者向けのイベントでないことを反映したものかもしれないが、この件についても、もっと踏み込んだ発言が欲しかったように思う。

こちらは、PC Watch、元麻布春男さんの週刊PCホットライン。XCP問題以外に、発表された新製品群への物足りなさやオープニング映像へのツッコミなど、「こうしたディテールも含めて、クラフツマンシップのようなものが最近のソニーには希薄になっている気がしてならない」と終始不満げなご様子。

ストリンガー会長の素顔を見た・米企業「ソニー」の色濃い基調講演【CES】

メディア関係者は、ストリンガー会長がこの問題には触れないと予想していた。にもかかわらず、冒頭から「懲罰をうけた」と懺悔にも似た言葉が聞けたことは意外だった。また、ソニーがコンテンツを持ったが故に、デジタル家電製品で革新的な製品を出せなくなったと言う批判についても「足かせになったかもしれない」と独白調で触れた。都合の悪いことに口を閉ざす経営者が多い中、あえて基調講演の冒頭に述べるのは勇気ある行動だと言えよう。そうした経営者像は賛否両論があるだろうが、少なくとも問題に対して正面からぶつかってゆく姿勢を同氏が持っていることは間違いないだろう。まさに冒頭の数分で、講演の山場は終わったとも言える。

こちらは、NIKKEI NETのIT-PLUS、小池良次さんのコラム。講演全般については、従来のソニーなら、過剰な趣向を凝らす感じがあったが、「今回の講演は肩の力が抜けた落ち着いた講演で、米国企業としてのソニーを感じさせる米国人好みの趣向だと感じられた」とまとめていました。

著名なジャーナリストの皆さんでも感じ方は様々。お二人の活動拠点の違いからくるものなんでしょうか…。会場に足を運べない日本のソニーファンからしてみれば、どちらのコラムも貴重な情報源であることにはかわりありません。

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ソニーは「ぜいたく」で「国際的」で「信頼できる」ブランド

「最も人気が高い家電ブランドはソニー」,米社が18カ国1万7500人に調査

米Global Market Insiteの家電ブランドに関する調査結果によれば、15の家電ブランドでソニーが最も人気のあるブランドに選ばれたことが明らかになったそうです。対象となったブランドは、Apple、キヤノン、カシオ、Dell、日立、Hewlett-Packard、Microsoft、Nokia、Panasonic、Philips、パイオニア、三洋、シャープ、ソニー、東芝。ちなみに、ソニーは「ぜいたく」「国際的」「信頼できる」ブランドで、Appleは「個性的」「排他的」なブランドなのだとか。不振続きでもここまで強いとは。ソニーブランド恐るべし…。

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CES、ストリンガー氏の基調講演の内容とは

【CES2006】ソニーの基調講演,PlayStation 3のデモに会場沸く(IT Pro)
ソニーCEO、CESで基調講演--トム・ハンクスらの助っ人も登場(CNET Japan)
電子書籍にPS3――「コンテンツと技術の融合」を唱えるソニーCEO(ITmediaニュース)
2006 CES ソニー、ストリンガー会長基調講演レポート-「PS3でXbox 360を打ち負かす」。トム・ハンクスも参加(AV Watch)
【CES 2006 Vol.4】Blu-rayの未来はPLAYSTATION 3とともにある!?──ソニー代表執行役会長兼CEOのストリンガー氏が基調講演(ASCII24)
ソニーCEO、「電機、一定の回復」・改革の成果強調(NIKKEI NET)
ソニーCEO「TV事業、一定の回復」(NIKKEI NET)
【CES】ソニーのStringer氏,「プレステ3やPSP,Blu-rayでエンターテインメントを届けたい」(Tech-On!・要登録)
ソニー、ストリンガー会長がCESで基調講演、ゲストにトム・ハンクス氏登場(BCNランキング)

CESのストリンガー氏の基調講演リポートが各所で掲載され始めました。制作中の映画「ダ・ビンチ・コード」の作者であるDan Brown氏や主演のTom Hanks氏といった助っ人の登場時に一番盛り上がったみたいですね。また、PSP対応のロケフリの紹介では「東京で英国のテレビが見られる」などとして会場を沸かせたとか。なお、世界中から注目されていたPS3についてはデモを一部披露した程度だったそうです。

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CES、ソニー関連ニュースラウンドアップ~ロケフリ周辺ソリューションに注目

ソニー、82型の液晶テレビを参考展示-PS3でBD再生デモ。ロケフリが携帯電話へ配信(AV Watch)
ソニー、同社初のHDD内蔵型カムコーダを発表ほか~ HDD、DVDと役者は揃ったが、新型HDVはなし ~(AV Watch・小寺さんの週刊「Electric Zooma!」)
Blu-ray 200連装のVAIO type XやYonahノートtype SZ(PC Watch)
【2006 International CES】 ソニー、ロケーションフリー対応の携帯電話を展示(ケータイWatch)
ソニー、テレビをロケーションフリー対応にする「LocationFree Box」(Internet Watch)
ソニー、CESでBlu-ray Discや新製品関連の計画を発表(CNET Japan)
ソニーのロケーションフリーが携帯電話にも対応–夏に米国で発売へ(CNET Japan)
フォトレポート:ソニーの新製品ラインアップ–CES現地レポート(CNET Japan)
ソニー、新動画色空間規格「xvYCC」に対応した82型フルHD液晶テレビを開発(CNET Japan)
「どこでもロケフリ」から「SonyReader」、「PSPとつながる家電」まで(ITmedia +D)
82型液晶テレビにSXRD搭載の薄型リアプロ――ソニー(ITmedia +D)
ソニー、「xvYCC」に対応した82型液晶テレビを開発(ITmedia +D)
ソニーブースでプレイステーション 3をはじめ本格的なゲーム機の展示が行われる(ITmedia +D)
事前公開イベントで登場した「未発表」VAIOノート(ITmedia +D)
カーボンファイバーボディ採用で軽量化を実現した未発表ノート「VAIO SZ Series Notebook」(ITmedia +D)
【CES】最新の電子ペーパーを搭載したソニーの読書端末,2006年春に米国で発売(Tech-On!・要登録)
【CES】ソニーは「価格は未定」,Blu-ray Discプレーヤを初夏に出荷へ(Tech-On!・要登録)
【CES】プレステ3で動くBlu-ray Discプレーヤ,ソニーがCellプロセサで実演(Tech-On!・要登録)
BDA、ブルーレイの最終規格を固めたとCESで表明、PS3の製品化も加速(BCNランキング)
2006 International CES【Blu-ray編】各社が年内発売を目指し、BD関連製品を出展-PLAYSTATION 3は次世代HDMIに対応(AV Watch)
SPE、Blu-rayタイトル第一弾の20作品を発表-フィフス・エレメント/ロボコップなど。2層は今夏(AV Watch)
<CES 2006 レポート>BDプレーヤーや82型液晶、薄型PTVなど注目のSONYブース(AV&ホームシアターNews)
<会田肇のCES 2006 レポート>ソニー、1年ぶりにDVDビデオカメラをフルチェンジ(AV&ホームシアターNews)
<会田肇のCES 2006 レポート>ソニーがHDDビデオカメラに参入(AV&ホームシアターNews)

色々ありますが、個人的に注目したいのはロケフリの携帯電話対応。ソニエリの試作機の国内投入は難しいのかもしれませんが、ソニーが携帯電話やPDA、ポータブルオーディオなどのモバイル機器でロケフリを利用可能にするSDKを年内中に開発者向けに提供すると発表したとのことなのでこちらにものすごく期待しています。また、LF-PK1などと組み合わせて利用するロケフリの据え置き型クライアント「LocationFree Box」も参考展示されていたとか。これ、PK1などから送信された映像を離れた家のテレビで鑑賞できるというもので、確か昨年のディーラーコンベンションでも参考展示されていましたが筐体はピザボックスタイプだったんですよね…。さらに、ベースステーションからの映像以外にインターネットのストリーミング動画配信を受信できる端末も参考展示されているとか。ニュースの画像を見るとX1やX5といった現行機種に搭載されているNetFrontベースのブラウザで視聴するっぽいです。

その他に気になったモノとしては、ウォークマンA対応の未発表の新ドッキングスピーカー。専用のコントローラを接続するとPCのスピーカーにもなるそうです。また、ハンディカムのアクセサリでBluetoothを使用したワイヤレスマイク、Windows XP MCE 2005を搭載した「VAIO XL2」とそれと組み合わせて利用する200枚のCD/DVDチェンジャー、DLNAで繋がったスゴ録+PC+PSP+BRAVIAのデモなど。それらについては、小寺さんのリポートを含むインプレス系のニュースに詳細が載ってますので是非目を通してくださいませ~。

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