「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

3年先のソニーの将来像や成長シナリオを描くことは困難

信頼回復には程遠いソニーの業績見通し

一週間前のコラムですが、見落としていたのでメモ代わりに。4/27のソニーの業績発表を受けた翌日の株式市場の反応について書かれていました。ソニーの株価は一時、前日比370円安の5660円まで売り込まれ、終値でも同310円安の5720円と急落し、市場の評価は厳しいものとなったそうです。コラム著者の超眼さんも、「会社側の示した業績見通しの根拠では、3年先、5年先のソニーの将来像やそれに向けての成長シナリオを描くことは困難といわざるを得ない」と厳しいコメントでコラムを締めくくっています。

ちなみに、今日の株価は28日と同じ5,660円が始値ですからGW明けでの回復はしていないようです。まあ、3年先の将来像なんてソニー以外の企業だって描きにくい時代じゃないですか(<負け惜しみたっぷり)。年内の大きなエポックがPS3とダ・ヴィンチコードしかないのが寂しいですが、本業のエレクトロニクスでもちょこちょこ隠し球が出てくることを期待してます。

昨日(5/7)でソニーも還暦&ソニー中国のこれから

ソニー創立60年の「還暦」、新しい経営体制模索

ソニーは、昨日の5/7に、創立60周年の「還暦」を迎えたんですね。のんきにお祝いしていられない状況なのでしょうが、「還暦」には60年で干支が一回りして生まれた年の干支に戻ることらしいので、ある意味心機一転にふさわしい年なんじゃないでしょうか。創立70周年となる「古稀」にソニーがどんな会社になっているのでしょうね。

「おじさんブランド」にはならない・中国発デザインで勝負 山砥克己ソニー中国副総裁 <特別インタビュー第2弾>

若者がそっぽを向いてしまえば、ソニーは「おじさんブランド」になってしまう。

ソニー中国副総裁の山砥克己氏へのインタビュー。同氏が中国発デザインの旗振り役なんだそうです。中国初の国産デザインウォークマンのリリースも中国の若者の嗜好や意識してのこととか。さらに、「第2のウォークマン」と評価される、ライフスタイルを変革するほどのインパクトのある商品を中国から産み出してみたいとのコメントも。

第1弾のChina Walkmanには全く魅力を感じない自分もすでにおじさんだからなのかなあ…。ただ、世界に目を向けると意外に下手なデザインの方が受けが良かったりするのかもしれません>「外国からの客への究極の日本土産はソニーのカードラジオ」。ちなみに、ソニー自体は還暦なんだから、おじさんというより「おじいさんブランド」にならないようにがんばらないといけませんね…。

(関係ないけど、同記事のライターを努める重森さんとは昔一緒にお仕事させていただいたことがあります。しばらくお会いしてませんが、お元気でしょうか…ってこんなサイト見ているわけ無いか…。)

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ソニー2005年度業績発表関連ニュースラウンドアップ

昨日開催されたソニーの2005年度業績発表並びに2006年度業績見込み説明会に関するニュースを集めてみました。一番上のPhile-webのニュースは発表会後半で行われた記者からの質問が一問一答形式で掲載されています。

ソニー、05年度業績を発表 - 下期のBRAVIA好調で予想上回る(Phile-web)
ソニー、‘05年度決算は「BRAVIA」が好調(AV Watch)
ソニー、2005年度連結業績は24.5%の純利益減(デジカメWatch)
ソニー、テレビ事業に光明–PS3効果で2007年3月期は売上高10%増に(CNET)
ソニーのエレキ、「回復に道筋」(ITmedia)
ソニー、ゲーム事業は今期赤字見通し PS3立ち上げで(ITmedia)
ソニー、液晶テレビ出荷倍増 600万台に(ITmedia)
「PS3、開発コスト重いが早期黒字化めざす」ソニー決算会見(NIKKEI NET)

テレビはBRAVIA単体で好調でも他が足を引っぱったんですね。今年はワールドカップ効果もあって業績は伸びることでしょう。個人的に注目したいのは、エレキでは、コネクト事業立て直しの結果がどう結実するか、ロケフリの他面展開、デジタル一眼レフ参入あたり。情報・通信ではもちろんアレ(?)。コンテンツでは、上半期はダビンチ・コードの映画、下半期は同映画のDVD。そして最大の関心事はPS3の立ち上げがうまくいくかですね。

先日ご紹介した「技術空洞」を読むと、昨年はかなりの人材流出が加速したようだし、負の遺産もまだまだ多いため、数字的なV字回復はそんなに簡単では無いようです。まずは中鉢社長の唱える社員の心のV字回復が必要なんでしょうね…。

(ちなみに、風の便りで聞いたのですが、VAIOやCLIEの名付け親だった方も昨年度に退社されたとか。非常に残念です…。)

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SCN、「bitWarp」2サービスで名称変更と料金値下げを実施

bitWarpサービスで名称変更および料金値下げを実施~「bitWarp 128」は「bitWarp 4x」、「bitWarp 32」は「bitWarp 2x」に、さらに「bitWarp 2x」は最大通信速度アップも実現~(SCN)

SCN(So-net)は、PHSパケット通信サービス「bitWarp」の「bitWarp 128」と「bitWarp 32」のサービス名称をそれぞれ「bitWarp 4x (128kbps)」と「bitWarp 2x (64kbps)」に変更(後者は2xパケット方式に対応した最大通信速度の高速化を実現)。同時に両サービスの利用料金の値下げを5月より実施すると発表しました。なお、初期費用14,490円が7,140円で提供されるほか、月額基本料金も最大3ヶ月無料になる「bitWarp初期費用割引&最大3ヶ月無料キャンペーン」も5月末まで継続されるそうです。

・bitWarp 128→bitWarp 4x (128kbps) 新料金:7,140円(現行料金:8,925円)
・bitWarp 32→bitWarp 2x (64kbps) 新料金:4,200円(現行:5,565円)

bmobile_hours.jpgそういえば、bitWarp PDAって結局クリエに対応してくれなかったですね。考えてみたら自分も一時はPHSカード2枚(ドコモ&DDI Pocket[当時])も所有していたんですよね…。今はどちらも解約してしまいましたが、実を言うと最近、「b-mobile hours」を購入しました。auのBluetooth対応ケータイ(W21T)でPacketWINのミドル契約していたのですが利用頻度も下がったこともあって無駄な出費を抑えるため解約しちゃいました。150時間分使いたいときだけ使えて、有効期限が600日もあるのでこれで十分かなと。「b-mobile hours」のPHSカードはSII製でクリエVZ90では「AH-S405C」として認識してくれますので普通に使えるのもうれしいです。メインはあくまでバイオtype Tでの利用になりそうですが…。

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ソニー、2005年度連結業績を発表~17:30から説明会開催

2005年度 連結業績のお知らせ(Sony Japan)

本日17:30から開催予定の「2005年度 第4四半期 業績説明会」に先立ち、ソニーが2005年度連結業績の詳細をSony Japanサイトにて公開しました。説明会で使われるプレゼン資料もPDFやhtmlで公開中ですので興味のある方は目を通してみてください。

自分も資料をざっくり見てみましたが、思っていたよりは厳しい数字が並んでいるように見えました。エレクトロニクスでは復活の象徴であるテレビの大赤字が特に目を引きます。オーディオは多少の利益こそでましたが減収。元気の良いのバイオの情報・通信とハンディカムが引っぱるビデオが大半の赤字を埋める形になってますね。ゲームもPSPが好調で増収ながらPS3の開発費でトントンだし、映画はヒットが無くてダメ。金融は相変わらず好調でエレクトロニクスの赤を埋めてくれてます。(音楽は悪名高きソニーBMGがもうけているのが許せん!)

2006年度の見通しも数字を見る限りあまり明るくない感じですね。それでも、設備投資額を増やしているのは後々への布石なんでしょうか。ちなみに今年の映画ビジネスはダビンチ・コードで結構良い数字になるんじゃないですかね。(そうなったらサム・ライミとダン・ブラウンにはソニーは一生頭が上がらなくなるのかも…。)

なお、17:30から説明会のインターネット中継もWindows Media Playerを使って配信されますので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。マスコミの報道もこの説明会が終わってからになるんでしょうね。

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SCNがソネットエンタテインメントに社名変更~ソニーのDNA「楽しさ」にこだわる

SCN、2006年10月に社名を“ソネットエンタテインメント株式会社”に変更

SCNが開催した2005年度業績説明会のレポート。数字は書きませんが、営業利益、経常利益については同社予測は上回ったものの結果的には増収減益とか。なお、ポータル事業の売上は前年比37.5%増となり堅調な伸びを示しているとか。また、社名を今年10月1日に「ソネットエンタテインメント株式会社」に変更する計画があることも明らかにされたそうです。6月開催の株主総会を経て正式決定するとか。変更理由は、SCNのプレスリリース「商号の変更に関するお知らせ」のPDFより以下に抜粋。

当社は、次の10 年間を考え、これまでの事業領域に留まることなく、さらなる業容の拡大、飛躍に向け、これまでお客さまに親しんでいただいている「So-net(ソネット)」のサービス名称と商号を一致させ、ネットワークを通じて様々な「夢と感動」「楽しさ」をご提供できるようなメディアになっていくことを目指し、新たに「エンタテインメント」の商号を含めることにいたします。ソネットエンタテインメントは、ソニーグループのDNA である「楽しさ」というキーワードにこだわってサービスを提供してまいります。
当社は「21世紀はエンタテインメント産業の時代」という展望を持ち、今後も、ネットワークを通じたメディアとしてお客様へ、より楽しく、より魅力的なサービスを数多くお届けしたいと考えております。

So-net、Edyで決済可能なVODシステムを公開-手のひらサイズのSTBでH.264。40GB HDD搭載

そういえば、昨日発表されたEdy対応のVODシステムのデモの様子が掲載されていました。HDDが40GBはちょっと心許ないかと思ったのですが、「XMB」の採用を始め、特定のキャリアやISPに依存しないこと、、登録・設定作業なくリモコン操作で利用できるといった特徴はなかなかに魅力的。Mac miniライクな外観のSTBもコンパクトでよさげ。映像配信事業についてはPC向けがにわかに活気づいてきましたが、HD映像となればやはりテレビで見たい。ビジネス化には2~3年かかるとのことですが、色々な意味でソニーらしさを持っているシステムなので期待して見守りたいと思います。

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