「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

ソニーの営業利益は実はそれほど悪くない

まめげんまいさんから以下のようなお便りを頂戴しました。(感謝です!)

日経BPさんのサイトにリーマン・ブラザーズのアナリストが分析した主要電機会社の業績分析が載っています。ソニーのことも載ってありますが、営業利益率の部分について、”リストラ費用を松下やシャープなどと同じように”営業外費用”として計上すればソニーの営業利益は実はそれほど悪くない”という指摘が興味深いです。また、ソニーを含めた日本の家電メーカーとサムスンやフィリップスなどの海外メーカーのAV家電やパソコン、携帯電話での利益率の比較も載っています。

お知らせいただいたのは、nikkeibp.jpの「民生電機業界(1):企業規模が競争を制す(アナリストに聞く~この産業の肝)」という解説記事についてです。民生電機メーカー各社の2006年3月期の決算発表分析だそうですが、リストラ費用を営業外費用として計上すれば、ソニーも好業績ということになるんですね。

ちなみに、松下・シャープ・ソニーの3社の業績が際立って良いそうです。また、AV製品とコンシューマ向けデジタル機器を合わせた「コンシューマ・エレクトロニクス」部門の利益率を比べた場合に、日本の大手メーカーの多くは海外メーカーと比較しても負けていないのだとか。

「良いものを作れば数字はあとからついてくる」だろうみたいな、いいかげんな考え方しか持たないパンピーな自分にはよくわかりませんけど、新製品ラッシュが続いた2006年4-6月期の数字にはちょっと期待しています。って、株主でも何でもないんですけどね…。

ソニーに279億円もの追徴課税

ソニー、移転価格税制で追徴課税279億円――異議申し立てへ

ソニーとSCEは、米子会社とのゲーム事業に関する取引を巡って、東京国税局から移転価格税制に基づく更正通知を受けたと発表。ソニーはCDとDVDディスク事業に関しても同様の通知を受けたそうですが、各国の税制に従って適正な納税を実施しているとして、速やかに当局へ異議申し立てする方針を発表。追徴課税の試算は約279億円ですが、連結損益への大きな影響はないとか。

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ストリンガー・中鉢体制1周年~課題はウォークマンの復活

ソニー、新経営体制1周年。ストリンガー会長らが会見「心のV字回復で復活へ。PS3/BDはリスクを負い実りを取る」
ソニーの経営陣が、この1年の改革を振り返る~コネクトの失敗を明確に言及
ソニー、Connet Playerは「失敗」、PS3の将来性には「自信」
「ソフト」「ソフト」「ソフト」,ソニー経営トップがソフト開発力の強化を表明
ソニー中鉢社長、「本気でIT投資に取り組む」と表明
ソニー首脳陣、「復活への手応え」をアピール–課題はソフトウェアプラットフォーム

昨日、久多良木氏絡みのエントリーに追記しましたけど、ストリンガー・中鉢体制1周年で記者団と懇談した模様が各所でリポートされています。

昨日リンクしたニュースはゲームビジネスにフォーカスしていたようで、実際は微妙にニュアンスが違うようですね。にしても、ソフト、ソフトって、そんなものどれだけ前から多くのソニーファンが口酸っぱく言っていたことか。ちなみに、ハード/ソフト開発の融合の具体例についてストリンガー氏が以下のようにコメント。

ビデオのアプリケーションの強化により、PSPをビデオプレーヤーとして活用することを提案。「iPodで音楽で実現したことをビデオのアプリケーションで広げていきたい」と述べたほか、「PLAYSTATION 3については、ホームサーバーやそれを越えた機能を実現するポテンシャルがある。オーディオプレーヤーについても作業中」

PSPの動画プレイヤー化はロケフリやらP-TVですでに展開しているものとは異なるサービスなのかがよくわかりません。PS3にポテンシャルがあるのはよくわかりました。というかもう聞き飽きた。ゲーム以外で何ができるのかを早いところ公にしてください。ちなみに、PS3の価格が高すぎるという声に対して、

最近“ソニーがイノベーティブでない”、と言いながら、これだけイノベーティブな製品を出そうとすると、“高すぎるのではないか?”という。皆さんも振り返って考えてくれ

と中鉢社長がコメントしていますが、至極まっとうな反応だと思いますけどね。PS3がどれだけイノベーティブなのかが全然伝わってこないのだから…。株式投資じゃないんですよ。長い目でとか言うけど、尻つぼみになったPSXビジネスについてはどう説明するのさ。みたいなこと言っても絶対買いますよ、PS3。海のものとも山のものともつかぬイノベーティブに期待を寄せて…。

次世代機の開発も進んでいるようですが、コネプレの失敗、DVDプレイヤーやソニエリ製品への冠提供とEシリーズに代表される低価格化で、ブランド価値が落ちまくっているのがソニーらしさの象徴でもある「ウォークマン」。その「ソニーらしさ」について、ストリンガー氏自らが以下のようにコメント。

これまで培ったソニーらしさというものに囚われてしまってはならない。会社が、将来、成功するための鍵は、これまでの強みを生かしながら、古くなったものを捨てていくことにある

課題に掲げるウォークマンの復活自体が大きな矛盾とならなければ良いのですが…。

それよりも、経営陣が次世代ウォークマン発表でもしも表舞台に立つようなことになるのなら、絶対にして欲しくないことがあります。(もちろん、言わないでもわかっているでしょうが…)

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製・販・技の一体がソニーの勝ちパターン

ソニー、定時株主総会を開催-下期に大型液晶TVのラインアップ強化を明言

ソニーが都内で開催した第89回定時株主総会のレポート。ソニーは、2007年度の連結営業利益率を5%、エレクトロニクス事業の営業利益率4%を目指すとした上で、2006年度を重要な1年であるとして、サイロの解消、事業の選択・集中、独自・持続性のある競争力の創出の3点に取り組み、構造改革も引き続き行なうようです。株主総会の後に行なわれた懇談会で井原副社長が語った内容が興味深いので一部要約してピックアップ。

・ウォークマンやハンディカムの成功例を見ると、いずれも製・販・技が一体となっている。これがソニーの勝ちパターン。BRAVIAの成功も同様であり、テレビ事業にスピードがよみがえってきた
・“BRAVIAには様々な機能を搭載しているが、機能を使いこなす自信がない”という顧客の声が多いと聞く。テレビ、ビデオ、オーディオ機器を含めて操作性の良い製品が求められているのは事実で、近いうちに圧倒的に使いやすい、テレビ、ビデオの操作環境を提供できる
・エレクトロニクス事業に対しては、社員の目が輝いてきた、胸を張って仕事をしているという声が販売店からも聞こえている。BRAVIAが好調でビデオも順調。ウォークマン、デジタルイメージングも足並みを揃え、すべてが好調となった際に、ソニーが復活したというイメージが、みなさんと共有できる

「圧倒的に使いやすい、テレビ、ビデオの操作環境」は大いに期待したいですね。αは立ち上がり、ウォークマンはAシリーズの失敗イメージの払拭、そしてBlu-ray普及のカギをも握るPS3のエンタメコンピュータとしての訴求、そしてそれらの製・販・技の一体化で勝ちにいって欲しいです。

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ソニーグループの売り上げを伸ばすのは優秀な映画コンテンツ?

ソニー最大の国際ヒット作に 「ダ・ヴィンチ」

「ダ・ヴィンチ・コード」の米国を除く世界チケット売上高が4億5300万ドル(約520億円)となり、配給元のSPEが「スパイダーマン」シリーズなどを抜いて、過去最大の国際的ヒット作となったと発表したそうです。コレを受けて、ソニーは同じダン・ブラウン作で主人公ラングドンが初登場する「天使と悪魔」の映画化権を取得したそうです。

「ダ・ヴィンチ・コード」発禁、映画も禁止 エジプト
「ダ・ヴィンチ・コード」、中国で一斉に上映中止

一方で、世界各地で宗教上の理由から上映禁止が相次いでいるようです。

ちなみに、自分、映画まだ見てないんですよ。今月中には観たいと思っているんですけど、その前にコレ買っちゃいました。

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ダ・ヴィンチ・コードのヒットでソニーが映画化権を獲得したという「天使と悪魔」です。まだ全然読んでないのですが、こっちはこっちでヴァチカンが舞台ですから、映画化に関しては物議を醸すのは必至でしょうね…。

なお、「ダ・ヴィンチ・コード」文庫版3冊(上・中・下)とこの「天使と悪魔」3冊(上・中・下)のダン・ブラウンの文庫6冊購入者の中から抽選で100名にウォークマンビーンズが当たるキャンペーンを実施中だそうです。なぜビーンズなのかはわかりませんが、生産完了で安くゲットできたんでしょうか。

W杯がいよいよ開幕~ソニードイツのWebサイトにドイツ代表Ballackが登場

ドイツW杯が始まりましたね。深夜にもかかわらず、開幕戦をご覧になった方も多いのではないでしょうか。さて、その開幕戦に登場したのが開催国のドイツ。自分はあまりスター選手のことはわからないのですが、ドイツ代表でも特に注目されているBallackがソニードイツのWebサイトでも活躍中とのお便りをいただきました。(感謝です!>匿名さん)

Sony Deutschlandのページ
BallackはW杯ドイツ大会で,ドイツ代表のキャプテン.今大会注目度抜群のプレイヤーの1人です.統一ドイツ代表チームとなってから初めての「東ドイツ圏」出身のキャプテンで,東ドイツのプレイスタイルを現代的に体現できるミッドフィルダー.ゴール前のヘッドの強さと,利き足じゃない左足でもパワーとコントロール抜群のシュートが特に有名です.勢いのあるプレイヤーってのは,ほんとにいい顔をしています

Ballackお気に入りのソニー製品が13種類、Flashで紹介されてます。う~ん、確かに画になりますね~。

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ちなみに、昨日の開幕戦は点の取り合いでなかなか見応えがありましたね。残念ながらBallack氏は出場しませんでしたが、次の試合では是非その勇姿をソニーファンの前に見せて欲しいですね。もちろん、月曜の日本戦も期待してます。がんばれ、サムライブルー!