ソニーがMGMの経営を思うようにコントロールできず、大きな誤算になっていると米ロサンゼルス・タイムズが報じたそうです。MGM作品のDVDシェアが低下していることが共同出資者を怒らせ、ソニーは契約により作品の販売権を失ったとか。さらに、MGMは新会長のもと、テレビ番組配給事業や映画制作事業の再構築などの独自路線を取り出したそうです。ストリンガー氏も買収について「ドジを踏んだ」と認めたとコメントしたとか。
BMGやらMGMやら目の上のたんこぶが多いですね、ソニーは…。
ソニーがMGMの経営を思うようにコントロールできず、大きな誤算になっていると米ロサンゼルス・タイムズが報じたそうです。MGM作品のDVDシェアが低下していることが共同出資者を怒らせ、ソニーは契約により作品の販売権を失ったとか。さらに、MGMは新会長のもと、テレビ番組配給事業や映画制作事業の再構築などの独自路線を取り出したそうです。ストリンガー氏も買収について「ドジを踏んだ」と認めたとコメントしたとか。
BMGやらMGMやら目の上のたんこぶが多いですね、ソニーは…。
ソニーは、2007年3月期の連結純利益が前期比35%減の800億円になる見通しだと発表。従来予想は1300億円。バッテリーリコール問題で回収費用の約510億円を06年7―9月期に計上。PS3の販売価格引き下げなどによる苦戦も響くとか。なお、連結売上高は8兆2300億円と従来予想を据え置き。営業利益は78%減の500億円(従来予想は1300億円)、税引き前利益は76%減の700億円(同1500億円)とそれぞれ下方修正。
本来の技術的な原因やその対策、そもそもバッテリがなぜ燃えるのか、バッテリを燃やさないためにはどんな対策がメーカー側、ユーザー側で行なえるのかなどを論じるよりも、ネタとして使われている。他にもPLAYSTATION 3の欧州での出荷が遅れるという発表に絡んで、青紫レーザーダイオードの量産遅れとバッテリ問題を関連付けたり、VAIOシリーズの新製品の紹介でバッテリ問題を枕詞に使うなどは、一般消費者がネタとして扱うならともかく、大手マスコミの煽り方としてはあまりに品がない。
こちらは、本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。「問題を伝える側の知識、スキル、モラルなどの低さも、騒動を大きくした原因」として、バッテリ問題に関連した報道のあり方に少々行き過ぎという印象をもたれているようです。
そういえば、本日午後にVAIO E-newsの号外が届いたのですが、それはアナタの持っているtype Tはくだんの自主交換プログラムに該当しませんからそのままご使用くださいという案内でした。わかっていたこととはいえ、ちゃんと連絡してくれるので安心できますね。(該当PCをお持ちの方は本当に気の毒です)
【追記】PS3の価格変更によって営業利益が約160億円、PS3の仕様変更が約140億円のマイナス要因。PS3向けデバイスの生産調整による稼働率低下で330億円減少。PSP関連ビジネスが当初計画を下回り、営業利益で約300億円の減益要因。ゲーム機事業全体で営業利益に約600億円のマイナス要因をもたらしていると…。エレキ部門全体で見れば、好景気と円安で当初の計画を約540億円も上回っているのに、その好調をバッテリ問題とPSビジネス関連の不調がちゃらにするどころかマイナスの300億円になってしまったようです>ソニー、業績見通しを下方修正–PC用バッテリ問題よりもゲーム機が大打撃
パーソナルコンピューター VAIO のバッテリーパック自主交換プログラムについて(VAIO | サポートからのお知らせ)
ソニーは、自社製PCであるバイオのバッテリーパックに関する自主交換プログラム実施の詳細を発表しました。対象バッテリーの型名は、「VGP-BPS2B」と「VGP-BPS3A」で、製造番号によっては対象外となる場合があります。また、これらのバッテリーパックを同梱したバイオの製品型名は以下のものになります。なお、VGP-BPS2Bを同梱した製品は日本国内向けには販売 されていないとか。
対象となる VGP-BPS3A を同梱した製品型名
VGN-T92PSY・T92PS・T92S・T72B/L・T72B/T・T52B/L
VGN-T91PSY・T91PS・T91S・T71B/L・T71B/T・T51B/L
また、別売の追加バッテリーパックを購入、または修理交換した場合も交換対象のバッテリーパックを使用している場合があるそうです。バッテリーパック型名/部品番号/製造番号確認の手順はこちら。なお、バッテリーパックの交換受付開始については、11/ 7(火)にバイオホームページで案内するそうです。
【問い合わせ窓口】
VAIOカスタマーリンク・パーソナルコンピューター VAIOバッテリー交換プログラム特設窓口
電話番号:0120-151-133
よりによってモバイラーに売れ筋のtype Tに集中していたとは…。なお、こちらのニュースによると、対象電池は日本国内分が6万個、中国地域が3万個の合計9万個とのことです>ソニー、自社製パソコンの電池を回収――国内6万、中国3万個
【追記】JEITAがソニーのバッテリー不具合問題について原因究明とユーザーへの告知を担う「ノートPCリチウムイオン電池安全利用特別委員会」を発足させたそうです。また、同協会会長は、今回の一連の不具合の原因について、「化学的に安定しない性質を持つリチウムイオン電池を、安定した性質の商品に仕上げるのは電池メーカーの役目。パソコンメーカー側に問題はないと思う。ソニーの問題だと考えるメーカーが多いのではないか」とコメントしています>JEITA、ソニー電池問題で特別委設置「数週間以内に原因究明」
【再追記】その後こんなニュースも>「ソニー製電池の不具合、「金属粉」以外の原因も」、「東芝社長、電池83万個早期交換「ソニー次第」」
バッテリーリコール問題やPS3の価格改定に伴い、ソニーの2007年3月期の連結業績見通しが下方修正する見込みとか。本日17日に取締役会を開き、業績見通しについて協議するとか。協議の結果は10/26の2006年度 第2四半期 業績説明会で発表されるのでしょうね。
にしても800万個って。スタミナが売りのバッテリー(全てじゃないけど)がソニー自身のスタミナを奪うという皮肉。かつて無いほどのソニーバッシング。このままではかなり深刻な事態になりそうですね…。少しずつ減らしてきた負の遺産も元の木阿弥。まさに悪夢の60周年。へたすると経営トップの責任問題にも発展しそうですね…。
東芝はソニー製バッテリー問題で、ソニーに損害賠償を請求する方向で検討に入ったそうです。回収による製品イメージ悪化や販売機会の損失について補償を求める方針とか。あいまいに解決することが多かった大手企業間のトラブルも、今後は賠償請求などの手段が広がる可能性があるとのこと。他社が追従してくるとますます大変な事態に…。
バッテリーリコール問題といえばバイオ自体も無関係じゃなくなってしまいましたね。そんなバイオ絡みのニュースですが、バイオの注文確認をかたるトロイの木馬がスパムとしてばら撒かれているそうです。念のためご注意を…>ソニーVAIOの注文確認装うトロイの木馬
ETRE 06 – Steve Jobs氏はソニーのCEOになりたかった? 出井氏その戦略語る
ソニー最高顧問出井氏のETRE 06の基調講演レポート。先日ITmediaがニュースとして取り上げた「次期社長は若い世代」発言以外の詳細も確認できます。日本の家電業界は死んだのか?という問いに、
「死にかけている」、「1990年以降の変化にいまだついていけない日本の家電メーカーがいくつか存在する」、「家電というコンセプトそのものが古い。企業は、ITをベースにPC、携帯機器などのオペレーションを統合できるよう、自社を変革しなければならない」、(ソニーについては)「すでに転換に大きなコストをかけてきた。楽観している」、「ソニーは将来、もっと水平型の企業になるだろう」
などとコメントしています。本当に死にかけているのは誰なのかを、楽観視することなく見極める必要がありそうですね…。
また、出井氏をしてCEO任命は正しい選択だったとするストリンガー氏が芸術活動への貢献を続けてきたとして、ソニーと一緒にニューヨークのリンカーンセンターから表彰されたそうです>芸術貢献でソニーを表彰・NYのリンカーンセンター