「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

ソニーがぶどう糖で発電するバイオ電池を開発~ウォークマンの音楽再生でデモ

ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発~パッシブ型バイオ電池で世界最高出力を達成~(Sony Japan)

ソニーは、植物に含まれる栄養源である炭水化物(ぶどう糖)を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、活動エネルギーのかわりに電気エネルギーを取り出して発電するバイオ電池を開発したと発表。今回試作したバイオ電池は、パッシブ型バイオ電池の基礎研究成果として、50mWの世界最高出力を達成。また、この電池を使って、メモリータイプのウォークマンで音楽再生も実現したそうです。

世界最高の出力を実現するにあたり、ぶどう糖を効率的に分解して電気エネルギーを取り出せるよう酵素と電子伝導を助けるための電子伝達物質を活性を維持した状態で高密度に電極(負極)に固定化する技術と、反応に必要な酸素を効率的に取り込めるように電極(正極)内の水分を適度に保つ技術を開発。これらの技術に最適化された電解質を用いることで高出力の発電が可能になったとか。

ぶどう糖は地球上に豊富に存在する再生可能なエネルギー源であり、このぶどう糖で発電するバイオ電池は、環境にやさしい将来のエネルギーデバイスとして期待されているとか。ソニーは、今後も様々な要素技術の研究開発を行い、将来の実用化を目指すとしています。

試作したバイオ電池セル4個をつなげてウォークマンを駆動している様子が動画でも確認できます。

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ご不要になりましたソニー製品を無料で回収いたします

【参考資料】ソニー・エレクトロニクス・インクが、全米リサイクル・プログラムを導入~ コンスーマー・エレクトロニクス商品全てが対象 ~(Sony Japan)
ソニー、米で自社製品を無償リサイクル

ソニーは、9月から米国で同社の家電製品すべてを無償でリサイクルすると発表。米最大手の廃棄物処理会社と提携し、全米75カ所の回収拠点を設けるとか。無償回収の対象はテレビ、パソコン、ビデオカメラ、携帯音楽プレーヤー、携帯電話、ゲーム機など家庭用製品の全品目で、販売期間を問わずすべてが対象となるそうです。

なお、家電すべてを無償リサイクルするのは米でも初の試みで、ソニーとしてはブランドイメージの向上にも役立てたいようです。回収・再利用の費用負担は巨額になると予想されますが、再生したレアメタルや素材の販売などで費用負担を抑えつつ、回収拠点網の整備などに充当するとか。また、他社製品の回収も有償で受け付けるそうです。

今回、米国でソニーがとる行動には、エコ的な観点もさることながら、「不思議の国アメリカ」ならではの事情が影響しているのかもしれませんね…>【不思議の国アメリカ】何でもありの返品制度が築くゴミの山

また、価格につられてソニーのバイオを購入した筆者の方が苦労するこちらのコラムも不思議の国を理解する上で、必読かと。って個人的には全然理解したくないんですけどね…>【不思議の国アメリカ】永久に受け取れない「特売の割引金」

一方で、国際的な原材料価格の上昇や市場の価格競争が激化し、資材コストの削減を狙った購買調達の統合化に乗り出す企業が相次ぐとして、ソニーの取り組みが紹介されています。本体のAV事業と英ソニエリの共通利用部品の調達価格交渉を今年度から順次ソニー本体に一本化。統合調達を合弁会社や製造委託先企業などにも広げる取り組みを開始しているとか>資材コスト削減”レース”…東芝、ソニー

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祝、CD製造25周年

CD25周年。累計販売は2,000億枚に-’82年8月17日にPhilipsが製造開始

’79年にPhilipsとソニーが共同で開発に着手したCDですが、’82/8/17にPhilipsがCDの製造を開始してから今日で25周年とか。’83年に市場が本格化し、今までに累計2,000億枚を超えるCDが販売されているとのこと。AV Watchのニュースでは、ソニーのCD開発ストーリーにもリンクが貼られており、CD登場の背景や製品化に至るまでの過程を確認できます。

上着のポケットに入るか入らないかで議論され、12cmでも入ると実証したのがソニーなんですね。実際、我々が普通にCDを買うようになってから、CDを胸ポケットに入れている人を見たことはありませんが、音楽を手軽にハンドリングできるようにしたことは本当に革命だったと思います。カセットテープとは違った意味で、モバイル性能にも優れていますしね。

実際には、CDからカセットテープやMDにダビングしてウォークマン(当時はポータブルオーディオの代名詞でしたからこれで通じたんです)で持ち歩くというのがスタンダードでしたよね。そこまではまさにソニーの天下。その後については、まあ、説明するまでもありませんね。

それはともかくとして、CDの登場が音楽の世界を変えたことは紛れもない事実。良い意味でも悪い意味でも、ソニーが果たした役割は大きかったと思います。ちなみに、出井さんが陣頭指揮を執ったソニーのCDプレイヤー初号期「CDP-101」の発売は1982/10/1です。

忘れちゃいけないのは、音というのは、メディアがなんであろうと、電気的な処理や過程がどうあろうと、最終的には空気を振動させて、人間の鼓膜を通じて脳に届くんですよね。今後、CDに変わるメディアが登場してもそれだけは変わらないということを、記憶しておきたいなと思ったCD25周年記念日でした。

(最近は骨伝導なんて技術もありますが、詳細がよくわからないので軽くスルーの方向で…。にしても、1982年生まれの人が今25歳ですか。80年代生まれの人は物心ついた頃から音楽といえばレコードではなく、CDだったわけですね~。ってことは、21世紀に生まれた子供達なんて、シリコンオーディオが当たり前の世代になるってことか。いやー、驚きです。)

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ソニーがもしもリチウムイオン電池を販売できなくなったら…

リチウム電池で新安全基準――業界検討、未達成は販売停止

ソニー、三洋、そしてつい先日の松下と、リチウムイオン電池の相次ぐ不具合を受け、4つの業界団体が合同で年内にも安全検査を見直し、国内で販売する全製品を対象に、検査にパスしなければ販売しないよう自主規制する動きが出てきたそうです。経済産業省も「消費生活用製品安全法」で基準に満たない製品の販売を禁止するなど、今後はさらに製造者の社会的責任が強く問われることになるようです。

ノキアの松下製電池は日本はそれほど影響はなさそうですが、全世界規模では4,600万個という天文学的な量。全部が全部ではないにしても回収と交換にかかる費用を考えたら…。う~、ブルブル。どれだけ日本が暑くても冷や汗でクーラーがいらなくなりそうです。そして、ソニーがもしもリチウムイオン電池を販売できなくなったら…。これはもう、本業のエレキが大打撃を受けることは間違いなしですもんね。安心安全につながるモノづくりを、是非、業界と手を携えて実践して欲しいものです。

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2007年上期に技術者に最も注目されたのはソニーの有機ELテレビ

2007年上期に多く読まれた記事,参考になった記事ランキング

日経BP、Tech-On!の産業動向オブザーバが、「2007年上期に多く読まれた記事,参考になった記事ランキング」を発表。最もアクセス数の高かった記事は、ソニーの27型フルHD有機ELテレビに関するもので、それを含めソニー絡みの記事が10件中4件を占めています。また参考になった記事は、これまたソニーの有機ELテレビに関するモノで、ソニー絡みの記事が10件中3件、さらに3件が全て有機ELテレビに関する記事となっていました。

サイトの特性もあるでしょうが、いかにソニーの有機ELテレビが注目されているのかがわかりますよね。そんな中、個人的に注目したのは、最もアクセス数の高かった記事の4位にランクインしたサイバーショット「DSC-G1icon」に関する記事。

【PMA】まさにソニー,「G1」に今回No.1のインパクトを感じた

iconicon当サイトの過去ログを確認してみたところ、記事を見落としていたらしく、完全にスルーしておりました。注目はG1の開発者インタビュー。あくまで個人のアイデアとしながらも、ユーザーにG1のデータベース操作・検索ソフトの開発ツールを提供できればといいなと考えている、公衆無線LANへの接続もあきらめていない、などのコメントがあります。

G1のセールス現状についてはよくわかりませんが、価格面や使い勝手の面で相当なフィードバックが寄せられているはず。価格と機能のバランスを考え、Wi-Fiを今以上に大胆に活用できるサービスが提供できると面白くなりそうですよね。果たして秋の新製品にG2の名前があるのか。今から楽しみです。

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odoでモノの価値観に新風を

ソニー流・新「モノの価値観」

ITmedia +D Styleの特集「プロダクトデザインの”新風”」の第3弾にソニーが登場。6月に行われたイベント「”Sony-made ECO” showcase」で注目を集めた”サステナブル”プロダクト「odo(オド)」が取り上げられています。「サステナブル」というキーワードが、”モノの価値観”にどんな新風を起こせるかという意味で注目したいとのこと。

odoのデザインってどことなくヨーロッパな香りも漂っているような…。また、キネティックエンジン(手動発電)を積極的に楽しんでみることが、環境負荷軽減につながるというのが素晴らしいと思います。こういう活動の成果を非常用ラジオ「ICF-B01icon」の後継などにも生かせると良いですね。

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