祝、CD製造25周年

CD25周年。累計販売は2,000億枚に-’82年8月17日にPhilipsが製造開始

’79年にPhilipsとソニーが共同で開発に着手したCDですが、’82/8/17にPhilipsがCDの製造を開始してから今日で25周年とか。’83年に市場が本格化し、今までに累計2,000億枚を超えるCDが販売されているとのこと。AV Watchのニュースでは、ソニーのCD開発ストーリーにもリンクが貼られており、CD登場の背景や製品化に至るまでの過程を確認できます。

上着のポケットに入るか入らないかで議論され、12cmでも入ると実証したのがソニーなんですね。実際、我々が普通にCDを買うようになってから、CDを胸ポケットに入れている人を見たことはありませんが、音楽を手軽にハンドリングできるようにしたことは本当に革命だったと思います。カセットテープとは違った意味で、モバイル性能にも優れていますしね。

実際には、CDからカセットテープやMDにダビングしてウォークマン(当時はポータブルオーディオの代名詞でしたからこれで通じたんです)で持ち歩くというのがスタンダードでしたよね。そこまではまさにソニーの天下。その後については、まあ、説明するまでもありませんね。

それはともかくとして、CDの登場が音楽の世界を変えたことは紛れもない事実。良い意味でも悪い意味でも、ソニーが果たした役割は大きかったと思います。ちなみに、出井さんが陣頭指揮を執ったソニーのCDプレイヤー初号期「CDP-101」の発売は1982/10/1です。

忘れちゃいけないのは、音というのは、メディアがなんであろうと、電気的な処理や過程がどうあろうと、最終的には空気を振動させて、人間の鼓膜を通じて脳に届くんですよね。今後、CDに変わるメディアが登場してもそれだけは変わらないということを、記憶しておきたいなと思ったCD25周年記念日でした。

(最近は骨伝導なんて技術もありますが、詳細がよくわからないので軽くスルーの方向で…。にしても、1982年生まれの人が今25歳ですか。80年代生まれの人は物心ついた頃から音楽といえばレコードではなく、CDだったわけですね~。ってことは、21世紀に生まれた子供達なんて、シリコンオーディオが当たり前の世代になるってことか。いやー、驚きです。)


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