「SCE」カテゴリーアーカイブ

PSP、いったぜ初日に130,000台

ワンセグ対応の新型PSP、初日に13万台販売

新型PSP(PSP-2000)の初日の販売台数は13万台だったそうです。SCEによると、今週末までには初代PSPを発売した週の実績165,000台を超える勢いとか。ワンセグチューナーなどの周辺機器も好調で、軽量化と新機能追加で、新規顧客だけでなく買い替え需要も取り込んだのがヒットの要因とか。

頭が麻痺して、この手の商品で13万台が多いか少ないかもうよくわかりませんが、日経が「ヒットとなった」と報道するぐらいなんだからすごいことなんでしょう。とりあえず、パチパチパチ。一昨日の自分の記事に背中を押されたというRolly静観派(まだいうか)のFighter-KOUさんからは、

PSP新型の販売状況を新宿の某店に『ただ見に行っただけ』だったはずなのに、会社に戻るその手に本体とかワンセグとか一式が…. OTL 
CMでも盛んに言ってましたが、確かに軽いですね。ここまでリアルに感じられるとは驚きです。

とのご報告をいただいております。自分もSDCレポがやっと一段落して、夕べからいじくり倒しておりますが、いや、ホント軽くなりましたよね。同居人に持たせたら一言目がやっぱ「かるっ!」でしたから。細かい感想はまた後日アップしますけど、これが技術の進歩ってヤツなんですね。すごいよなあ。ソフトも、モンハンポータブル2ndのGやみんGOLポータブル2も出るようですし、個人的にはそっち方面も楽しみであります。

プレステといえば、久しぶりに久多良木さんの言動がニュースになってますね。

久夛良木氏語る「2chでたたかれる」「少し先を行き過ぎたかも」

今のPS3を取り巻く現状については、「ハードルを高く上げないと時代が進まない。PSもPS2も最初は同じように批判された。価格が下がってソフトが揃えば売れる」とコメント。氏が陣頭指揮を執ったCellも生産設備の東芝売却計画報道が駆けめぐってますが、これに対し氏は、「少し先を行き過ぎたかもしれない」が「日本の電機メーカーは進化が止まっている印象がある。パソコンの世界も同じ」といらだちを見せたとか。

日に日に進化するPS3を見て、久夛良木氏の言いたいこともよくわかるんですよね。まあ、でも結局それだけではモノは売れないってことを自ずと証明することにもなってしまいましたからねー。Cell生産を手放すことで、ソニーの「進化が止まる」なら考え物かもしれないけど、ソニー本体もSCEも、ニュアンスは違うけど、ひとまずソフトにコミットすると決めたんだから、もうあとは突っ走るだけでしょう。結局、長い目で見てくれって話には変わりはないのでしょうけど。一応、Cell搭載家電には期待してるんですけど、出してくれますかねー。

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PSPはインタラクティブなエンタメに積極的に対応し新たなゲーム性を追及

「TGSフォーラム2007」基調講演の概要
PSP®専用コンテンツのダウンロードサービスとしてPCで利用可能な「PLAYSTATION®Store」サービス開始のご案内
6軸検出システムに加え、新たに振動機能を搭載したPLAYSTATION®3専用ワイヤレスコントローラ(DUALSHOCK®3)日本国内 2007年11月発売予定
(以上、全てPS.comからのお知らせ)

SCE平井CEOによるゲームショウ基調講演の内容が明らかになりました。久多良木CEO時代を反省したのか、それとも指摘があってなのかわかりませんが、SCE自らがPS.comでお知らせとしてその内容を発表しています。細かい話は置いておくとして、今後のプレステビジネスで成長戦略の重要な役割を果たすとしてPSPをクローズアップしていますね。

携帯型エンタテイメントシステムとしては圧倒的にパワフルな半導体と高画質な大画面液晶を搭載したPSPは、インタラクティブエンタテインメントに積極的に対応していく。PSP本体の基本機能に加え、リモートプレイ機能が持つ、場所やメディアからの解放という優位性を活用することにより、新たなゲーム性を追及する。PSPを操る複数のプレイヤーが、PS3で演算されるスポーツ、RPG、シューティングなどの様々なフィールドにおいて、ゲームをインタラクティブに楽しめる世界を創造していく。

また、PS3については開発環境の強化ならびにソフトウェア・周辺機器の充実を、新たに振動機動を搭載したDUALSHOCK3(嬉しい!)の投入や、PLAYSTATION Networkを核としたネットワークビジネスの拡充を掲げています。

今後、具体的にPSPで何ができるかについては、AV Watchのレポートがわかりやすいです。

SCE、PS3用の振動機能搭載コントローラーを発表-PSPからPS3ゲーム、電源ON/OFF可能。Homeは延期

・PSPからのPS3の電源ON/OFF
・PS3対応ゲームソフトをPSPから遠隔プレイ
・PS3用の液晶サブ画面付きのコントローラーとしてPSPを利用

と、こんなところ。リモートの電源オンオフはロケフリでは当たり前、コントローラーとして使うのはとっくの昔に任天堂がやってることではあるのですが、とにもかくにも、大きな前進であることには間違いないでしょうね。

ここ数年はPS3にかかりっきりだった印象が強かったのです、SCEがこうしてPSPにコミットしてくれるのは素直に嬉しいです。個人的にはすでに次世代へと目が行ってますが、それを手にするためにも、まずは新型PSPに売れてもらわなくては。

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欧州のPSPがすごいことに

オプションで地デジレコーダー化するPS3もすごいけど、PSP単体でできることもすごいことになってきています。

SCEE、PSP向けのビデオダウンロードサービス「Go!」-欧州初。英Skyがスポーツ、映画、アニメなど提供

SCEEが欧州初となるPSPでの公式ビデオダウンロード配信サービス「Go!」を英国とアイルランドで2008年早期にスタート。英British Sky Broadcasting (Sky)、協力のもと、スポーツや映画、音楽、アニメなどSkyが持つコンテンツを配信。映像は無線LAN経由でPSPへ直接ダウンロード可能なほか、PCでダウンロードしてからの転送にも対応。

BT、PSP 向けワイヤレス通信サービス パッケージ「GO!MESSENGER」を発表

こちらはPSPで利用できるワイヤレス通信サービス パッケージ「Go!Messenger」。英BTとSCEEが共同開発したワイヤレス通信サービスのパッケージで、PSPで高品質なビデオ通話、音声通話、およびインスタントメッセージ(IM)などの通信機能を利用できるというもの。PCを利用したBTソフトフォン製品への無料の通話、メッセージの通信、通常の固定電話および携帯電話への有料通話も可能とか。まずは、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアで販売促進を行い、その後、SCEEの定義する世界市場まで拡大する予定とか。

PSP向けGPSパッケージ「Go!Explorer」発表

こちらは同じくSCEEが発表したPSP向けのGPSパッケージ「Go!Explorer」。GPS受信機とUMDソフトで構成され、PLAYSTATION Network経由で地図データの更新、追加ダウンロードが可能とか。運転時にも歩行時にも利用可能だそうです。

うらやましいPSPの新サービス ビデオメッセンジャー

こちらには新型PSPの欧州限定カラーモデルの情報が。『スパイダーマン』レッドと『シンプソン』イエローの2種で、いずれもUMDソフトが同梱された特別パックとか。しかも日本よりも早い9/5発売。価格は199ユーロ。スパイダーマンはともかく、日本には赤に反応する人が多いっすからね…。

SCEJ、新型PSP「PSP-2000」対応ポーチを発売。「PSP『プレイステーション・ポータブル』用ポーチ」

かたや日本ではPSP専用ポーチ新製品のアナウンス…。ギャップが激しすぎてがっくり来てしまいますが、国内の新型PSP発売日となる9/20はTGS2007開催初日。朝一の基調講演にはSCE CEOの平井氏が登壇します。新さんのコラムにもPSPに関して大きな発表があると予想されるとありますので、今回発表された欧州向けのサービスが、全てでないにしても、国内向けサービスとして発表されることを期待したいですね。>今年の秋はゲームイベント目白押し・経産省も参入で現場は混乱?

【追記】アマゾンで新型PSP専用ワンセグチューナーの受注が再開してます。(8/24 12:30現在)

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SCEはソフト重視の原点回帰へ~PSPは第2次成長期に

SCEJ、「PLAYSTATION PREMIERE 2007」開催。平井氏「PSPは第2次成長期。PS3は年末に向けて再びローンチする勢いでやっていく」
PLAYSTATION PREMIEREが開催。新型PSPやPS3ソフト、「Home」を紹介
ソフト重視路線の原点回帰へ――「PLAYSTATION PREMIERE 2007」前編
PSPは第二次成長期という認識で、PS3は再びロンチする意気込みで――「PLAYSTATION PREMIERE 2007」後編

プレスや関係者を対象に開催されたPS関連の最新情報を公開するクローズドイベント「PLAYSTATION PREMIERE 2007」のレポート。新型PSPの発表の模様だけでなく、日本市場におけるSCEのゲームビジネスへの取り組みや、「Home」を含むPS3向けタイトルの開発の現状を主要なサードパーティーも招きつつプレゼンしたようです。

そのプレゼンではカプコンの稲船敬二氏が、「残念ながら“PS3が爆発している”状況には至っていない。(PS3は)まだ“来てないかな”というところがあるが、各社のプレゼンを見て『もうそろそろ来た!』も実現するんじゃないか」と、サードパーティーの本音をさらりと披露。

「PLAYSTATION AWARDS 2007」の発表では平井氏が冒頭に、PSの歴史はソフトメーカー、コンテンツクリエイターの方々と共に歩んでここまでこられたビジネスでありプラットフォームであるとして、原点回帰の精神と、今まで以上に彼らと対話の場を設け、それらを元に新たなプラットフォームの戦略を考えていきたいとコメント>SCEJ、「PLAYSTATION AWARDS 2007」を発表。プラチナプライズは「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd」

司会進行を務めたSCEの佐伯氏もイベントの締めくくりに、「PSはSCEの1メーカーの枠を超えて、関係各社やユーザーとともに築きあげたプラットフォーム」、「PSPは第2次成長期という認識で取り組み、PS3は年末に向けて再度ローンチする勢いでマーケットに繰り出していきたい」とコメント。

SCEの並々ならぬ決意を感じますね。ちなみに、佐伯氏のコメントにはちゃんと「ユーザー」も入ってます。良かった、良かった…。ちなみに、MGS4の実機デモは世界初とか。早くプレイしたいなあ…。MHP2のアワード受賞は文句なしでしょう。自分のようにPC版のMHFが諸事情でプレイできない人も多いと思われるので是非是非PS3版もお願いします!(あと「大神」の続編も…)>カプコンさん。

ということで、ゲームショウ初日に発売になるPSP新型、さらに、ショウ開催までに開発が進行すると思われるPS3タイトル群のパワーで今秋からPS陣営が盛り上がりそうですね。ぶっちゃけ、新型PSPのインパクトはさほど強くないのですが、PS3が普及すれば思い切った展開も出来ることでしょう。色々な意味で期待してます!

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新型PSPは久夛良木氏が直接ディレクションした最後のプレステ

SCE 平井一夫新社長インタビュー 「久夛良木体制」から変わるもの、変わらないもの

AV Watc、西田宗千佳さんのRandomTrackingにSCE平井CEOへのインタビューが掲載されました。新型PSPの詳細と開発背景、PS3の今と今後、そして、平井氏が考えるPSビジネスの全体像=SCEのビジネスの現状と今後についてが非常に克明に語られています。

これは必読。語られる内容は特に言及がない限りは北米での状況をベースにしているとの但し書きこそありますが、その内容は日本人の私たちにも十二分にアピールしていると思われます。以下、個人的に注目した内容をピックアップ。

新型PSPについて
・とにかく驚くほど軽い。「モックアップのようだ」という感想は、嘘偽りのない、素直な気持ちである。薄さもかなり違うのだが、やはりインパクトでは、軽さに軍配が上がる
・「ビデオ出力」については、出力品質がかなり高く、鮮明な画像である
・PSP-2000は、久夛良木氏が「直接ディレクションした製品」だという。久夛良木氏の作った「最後のプレイステーション」は、PS3でなくPSP-2000、ということになるようだ

PS3について
・本体の値段も大事だと思うが、まずは「ソフトがどうなの」ということに注視していきたい
・やはり、まずは「ゲームありき」だと思う(広義には「インタラクティブ・エンターテインメント」)
・次に大事なのは積極的なハードウェアのコストダウン
・サブにあるメッセージとして、(ゲーム以外の)他の機能の部分を総合的に見ていただいて判断いただけたらと思う
・結局はコンビネーション。ダウンロードとパッケージをバランス良くマネジメントする必要はある
・ファーストパーティー(SCE)の使命は、プラットフォームが進むべき方向とマッチングしたソフトを出し、それに加え、ちょっとクリエイティブな可能性を推していく、ということだと思っている
・(西田氏のまとめですが)久夛良木氏の時代、PS3は「エンターテインメント・コンピュータ」でありつつ、その指向はさらに純粋なコンピュータに近かったが、平井氏の語るPS3像は、オリジナルのプレイステーション(PS1)の持っていた、「最高のインタラクティブ・コンテンツ再生機」というビジョンである

新型PSPは久夛良木氏が直接ディレクションした最後の製品なのか~。次世代PSPは新生SCEで開発することになるってことですね。とはいえ、しばらくはPS3の普及が最優先でしょうし、PS3の進化が次世代PSPのあり方というか方向性を決定づけることになるのでしょうね…。

新型PSPといえば、EternalHarvestさんから以下のようなお便りを頂戴しました。

いつも、サイト見させてもらっています。同じSONYファンとしてすばらしいサイトだと思います。ファンだからこそいいところも悪いところも認め、記事にできるわけですからね。

本題に入りますが、次世代PSPで外部出力が対応になったのは、ロケフリ端末を普及させるためだったんですね。PSPを常に携帯して、ホテルのTVにPSPをつないで無線LANでロケフリやPS3ロケフリをできるわけですから。しかし、僕としては、次世代PSPにBluetoothが搭載されなかったことに驚きなんです。PS3のコントローラが使えるわけですし、SONYならやってくれると期待していたのですが。PS1もプレイできるようになって、PS3ロケフリとかも実現してPSPのボタンの少なさに不便さを感じる機会が増えているので、なんとか対応してほしいですね。昨日早速SCEのサポートにUSB拡張でもいいからBluetoothに対応するよう言ってきました。SONYには頑張ってほしいですね。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。ソニーファンにも色々な方がいらっしゃるので、内容によっては不快に感じていらっしゃる人も多いとは思うのですが、それを気にしていたら何も書けなくなっちゃうので、自分が思うことや感じたことを素直に書かせてもらってます。という前置きはさておき、

新型PSPのロケフリですが、AVケーブルを持ち歩く必要もあって、シチュエーションが限られるというか、そこまでして使いたいかみたいなツッコミも出てきそうですよね。ビデオアウトも、ゲームの場合はプログレッシブ対応のD2以上の入力に対応したテレビにD端子またはコンポーネント端子ケーブルで接続しなければならないんですよね。我が家がそうですが、自宅のテレビの端子がすでに埋まっているケースも多そうですからね。とはいえ、できるのとできないのとでは大違い。使えるシーンが増えるという意味では素直に歓迎したいです。

Bluetoothは繋ぐ相手のこともあって、時期尚早と判断したんですかね。音声だけならわけないですが、映像を飛ばすには役不足ですし…。繋ぐ相手もヘッドホンやスピーカー、マイク付きヘッドセット、Bluetoothケータイぐらいですし、とりたてて新しい提案も出来ないとなれば、コストアップにつながる要素はとりあえず排除する方向へ、ってことだったんでしょうかね。もちろん、EternalHarvestさん同様に個人的にも音声だけでもいいから対応してくれるとうれしかったのですが…。ということで、ミニUSB対応の小型のBTモジュール期待したいですよね。

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SCE全体が自らの成功体験の間違いに気がつかなければならない

久多良木氏退任では解決できない「成功体験」の恐ろしさ【コラム】

NHKのクローズアップ現代出演でも話題になったゲームジャーナリスト、新清士氏による久夛良木氏のSCE取締役退任にまつわるコラム。久多良木氏がいなくなってもSCEの競争力が回復するというわけではないとして、

成功体験は組織全体が学習してしまうものだからである。組織全体が、自らの成功体験の間違いに気がつかなければならない。

とピシャリ。ウォークマンの成功体験も全く同様の事態を引き起こしていたように思いますが、それも少しずつ変わりつつありますよね。

ただ、ゲーム開発の現場は、マルチプラットフォームの波が押し寄せ、以前とは比べものにならないぐらいの大きな変化を遂げているんですよね。その辺のことについてはAll AboutのPSチャンネルで加藤さんのガイド記事が参考になります。

PS3を襲うマルチプラットフォームの波
欧米主体のPS3戦略は敗れる!?
PS3よ!WiiとXbox360に埋もれるな!

新さんのコラムでPSPの「モンハンポータブル2nd」の100万本ヒットを引き合いに出し、「決してSCEが置かれている状況が絶望的ではない」としていますが、その開発元のカプコンの好業績は同社のマルチプラットフォーム戦略が功を奏していることはあきらか。MH3がPS3で出てくれればという気持ちもあるものの、Windows版のモンハンサービスも間もなくスタートするということは、Xbox360への移植も視野に入っていると考えられるわけで、PS陣営的には決して楽観視できないのではないでしょうかね…。

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