「ゲーム機」カテゴリーアーカイブ

NGP+PSS戦略の成否の鍵はSCE自身の開発リソース

PSSとNGPの両輪戦略はスマートフォン対抗

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。まだまだ続く、SCEのPSSとNGP、2本立て戦略解説。携帯ゲーム→PSS→NGPの流れで新たな客層が惹きつけられれば成功。PSSをNGP上で走らせる(可能性がある)のもその橋渡しのため。ただ、カジュアルゲーマーはゲームの遊び方が従来のトラディショナルゲームユーザーとは異なるのでそううまくいくかどうかわからないといった見方も。最終的には、NGPとPSSの2つのプラットフォームを、SCEの限られた開発リソースでカバーできるのかどうかが今後の正否を大きく左右するとか。

AV機器のレジューム機能のように、ゲームのセーブ(進行度合い)データが共通化できるなら、端末を選ばず(Android縛りはある)遊べるのでPSSが化ける可能性もあるような気も…。NGPの3G機能についてはデータ通信オンリーになるようだけど、MHP3のようなゲームでアドパを介さず全国のハンター達といつでもどこでも狩りにいけることになるのであれば、それはそれですごいことだと思いまふ。

長期予報! 据え置きゲームの未来の姿は?

こちらはお馴染み野安さんのコラム。テレビを必要としない人が増えているって事で、据え置きゲーム機もそれに伴って変化するだろうとの予測。テレビにも繋げて、パソコンのモニターにも繋げて、テレビがなくても楽しめるプロジェクター内蔵みたいな形になるそうな。というか、コアゲーマー以外、据え置きに興味持たなくなるのでは…。NGPやXperia Play、いずれもHDMI出力できるようだし、今後はHDMIもワイヤレス化するだろうし。AppleのAirPlayのような展開もあるよね…>Apple TVと「AirPlay」を使ってiPhoneの映像・音楽を大画面で楽しむ!

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PlayStation Suite(PSS)の正体は?

プレステ携帯を支えるPlayStation Suiteの戦略

後藤弘茂さんによるSCEのPlayStation Suite(PSS)戦略解説。PSSは、Android OS上で初代PSゲームタイトルとPSS対応タイトルを実行できるようにするフレームワーク。SCEにとっては、「PSP以外のポータブルデバイスに、PlayStationの世界を提供する、初めてのクロスプラットフォーム、クロスデバイスの挑戦」とのこと。

ゲーム向けフォームファクタを持つプラットフォームとしてのNGPとスマートフォンの上に乗ったソフトウェアプラットフォームとしてのPSSと、プラットフォーム戦略を2つに分けることで、スマートフォンの脅威を取り込みつつ対抗。後者はすでに多くのメーカーから大量に出荷販売されているAndroid OS(搭載端末)に対して、プレステの世界観のあるソフトを提供する新たなビジネスモデル。

PSSは、エミュレータ上に過去のソフト資産を提供することと、プログラミングフレームワークの上に新たな携帯機器向けソフトウェア資産を構築する2段階計画。過去のゲームソフトウェア資産を活かしつつ、新たなゲームプラットフォームを確立しようという、野心的な試みが、PSSの正体だと。

2本立ての戦略により、将来スマートフォンがNGPの性能を大きく凌駕するようになった時でも、PSSがスマートフォンの性能を活かすことができるとしながらも、NGPを展開しながらPSSフレームワークの構築を行なうだけの力がSCEにあるかが未知数だし、ゲームパブリッシャがどだれけその戦略に乗ってくるかも疑問とか。

iPhoneやXperiaを使ってて感じますが、ハードのスペック違いだけじゃなくて、ソフトのカスタマイズ内容によって安定した動作が見込めないことが多い。結果的にそれがユーザーレビューの不条理コメントへと繋がっているような。戦略だけじゃなくて、サポート体制も2本立てにする必要に迫られそうな予感…。

ともあれ、今後登場するであろう、Android採用のウォークマンやnav-u、VAIOチームが開発しているらしいタブレットといった、ゲーム機以外のハードでもプレステのコンテンツが手軽に利用できることになるわけで、パブリッシャーに側にとっても大きなチャンスになるのかも。


ちなみに、ファミ通最新号(2011/3/3号)ではプレステプラットフォームが大々的に特集されてました。累計販売本数ランキング、プラットフォームの歴史、ハードを牽引してきたタイトル、PS3/PSP活用術や涼気の最新事情に河野プレジデントとエンターブレイン浜村氏との対談などが網羅された完全保存版になっとります。対談ではNGP関連の話しもたくさん出てきますが、それよりも目に付くのは原点回帰や初心という単語。SCEの社内が初代プレステ時代のような良いムードになっているみたい。

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ウォークマン対応ドックスピーカーシステム「Olasonic TW-D7WM(T)」を試す

みんぽす経由で東和電子のウォークマン用のドックスピーカーシステム「Olasonic TW-D7WM(T)」をお借りできました。「TW-S7」のモノフェローズイベントリポートで「音楽好きなソニーファンなら期待して良い」と書いたブツがまさにコレ。PC専用アクティブスピーカー「TW-S7」との音質比較を交えながらゆるくレポートしたいと思います。

■「TW-D7WM(T)」とは


USB接続の卵型アクティブスピーカー「TW-S7」と、アンプやDACを内蔵しWM-PORTを備えたウォークマン用ドックを組み合わせたモデル。ドックにはUSB入力とステレオミニのアナログ入力も装備。PCと接続してUSBスピーカーとして利用できるほか、ステレオミニで他のプレーヤーなども接続可能。ステレオミニのヘッドフォン出力も装備しており、USB接続のヘッドフォンアンプとして使うこともできます。PCとの接続時にはウォークマンとの同期も可能なほか、USBスピーカー「TW-S7」同様USBバスパワーのみでも動作。

「TW-D7WM(T)」ではドック部分にアンプなどを内蔵したため、スピーカーにグレードの高いパーツを採用。特に中低域の量感のアップに繋がるなどの音質向上やACアダプタの小型化などに寄与。ドック部にラダー型の電子ボリュームも装備するほか、ウォークマンの基本操作も可能なリモコンも付属しています。

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ソニーが音楽版Quriocityを米国で開始~対応Androidタブレット開発中との噂も


デジタル音楽配信サービス “キュリオシティ”ミュージックアンリミテッドを 米国およびオーストラリア、ニュージーランドにて開始

Qriocityの音楽配信サービスが米国と豪州などでスタート。サービス開始時点では約600万曲。米国ではベーシックが月額3.99ドル、プレミアムが月額9.99ドル。メディアプレーヤーで管理している楽曲やプレイリストと同期可能。クラウド上の音楽データベースに存在する楽曲であれば、自身の音楽ライブラリー(iTunesなど)の楽曲をいつでも対応機器で視聴可能。今後について、ソニーのポータブル機器や他社のAndroidベースの機器を含む様々なモバイル機器にも準備が整い次第、拡大していく予定とか。

PSSに引き続き、QriocityもAndroid端末をサポートしていくってことっすね。にしてもソニーのAndroidへのコミットぶりはすさまじい。そんな中、エンガジェにこんな記事が。

ソニーのAndroid 3.0タブレットは " S1 "、9.4型でQriocityやプレイステーション対応

コードネームが”S1″。開発はVAIO部門(ブランドは別名称予定)。画面サイズが9.4インチ。解像度は1280×800。プロセッサはNVIDIA Tegra 2。OSは Android 3.0 (3.x) Honeycomb。雑誌を折り返したような”wrap”デザインが最大の特徴。Qriocityにアクセスする「Q」ボタン搭載にPSS対応。

ホントですか~。何にせよ楽しみ。今年は新ブランドのAndroidタブレットとウォークマンに注目だな、こりゃ。

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ソニエリ本家、プレステ携帯を含むXperiaシリーズ新製品3機種を正式発表


Sony Ericsson、「Xperia PLAY」などスマートフォン3機種を発表
ソニー・エリクソンが「Xperiaファミリー」3機種を発表
Sony Ericsson、Androidスマホ「Xperia neo」「Xperia pro」を発表 - 「Xperia PLAY」も正式発表
プレステ携帯「Xperia PLAY」発表 Android 2.3搭載、「PlayStation Suite」対応
動画で見るプレステ携帯「Xperia PLAY」――「Xperia neo」「Xperia pro」も登場

ソニエリがモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2011」の開催前にスマートフォン3機種を発表。スライド式のボディにPSPライクなコントローラーを備え、PSSを介して配信されるゲームなどをダウンロードして遊ぶことができる「Xperia PLAY」は3月発売予定で価格未定。「Xperia neo」は「Xperia arc」の下位に位置するコンパクトモデル。「Xperia pro」は、スライド式のQWERTYキーボードを採用したモデル。いずれもグローバル市場での販売を予定しており、Xperia PLAYは米Verizon Wirelessが3月から販売。Xperia neoは3月ごろ、Xperia proは6月頃からの販売を予定しているとか。

日本国内での販売については不明。PLAYでゲームプレイ中に電話やメールが入ってきた時の挙動ってどうなんだろう。挙動がどうあれ物欲は全くそそられないんだけど…。ちなみに、PLAYでの連続ゲームプレイ時間は最長5時間35分だそうな。

【追記】Android 2.3のゲーム用入力ボタンサポートはソニエリやSCEの貢献があったとの記述>【MWC】Sony Ericssonが「Xperia PLAY」を正式発表,まずは3月に米国で発売

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PlayStation SuiteがAndorid向けな理由

「Android向けとしたのは台数を追った結果」,PSSについて,SCE平井社長に聞く

PlayStation Suite(PSS)がAndroid向けなのは「台数」にプライオリティを置いたから。Androidでも台数を求めるとスマートフォンで次にタブレット端末。「Sony Internet TV Powered by Google TV」も普及すれば提供はありえるし、普及させるためのキラー・アプリとしてPSSの提供もあり得るかもしれないとか。以下、注目したい内容をメモ。

  • PSSを通じたゲーム提供とAndroidの一般的なゲームとの差は、PSクオリティのゲームがきちん快適に遊べて動作確認が取れる(=SCEとして品質を保証している)点が魅力。
  • PSSは「PlayStation Store」を通じて提供予定だが詳細は未定。ストアがどう位置付けされるかなどについては各通信キャリアと相談。
  • まずは初代PSのゲームを提供するが基本的にPSS向けの新規タイトルを作って欲しいと思っている。全てのゲームがAndroid端末で動作するわけではない。
  • スマートフォン向けゲームにどう対応するのか。その答えがPSS。「勝つ負ける」のではなく「参入する」という姿勢。
  • Android端末に入っている(カジュアル)ゲームを楽しんだことをきっかけに「ゲームの世界」に入ってもらえる可能性がある

でもってそれらの要素を実際にAndoridに取り込んだリファレンスモデルが、「第45回スーパーボウル」のテレビ中継で外観が公開され、13日に正式発表されるソニエリの「Xperia Play」ということっすか。

ソニエリ、スーパーボウルで「XPERIA PLAY」公開、正式発表は13日

専用コントローラー付きなのでカジュアルユーザー向けじゃないような気もするけど。ボタンが無いとPS1のゲーム遊びにくいだろうしね。今後はボタンレスのPSS専用ゲームもたくさん出てくるということなんだろな。にしてもあのCMはどうなんだろ…。逆にPSSのイメージ悪くならないか?

【NGP続報】「3D対応は?」「有機ELパネルの調達先は?」「通話機能は?」,SCE 平井社長に聞く

こちらは同じく平井氏へのNGP絡みインタビュー記事。すっかり見逃していたので今更だけど注目コメントをメモ。

  • 携帯ゲーム機における3Dの必要性や目指すゲームの世界観、コストなどを考慮した上で採用しないと決めた。 別の方法で没入感を高めたい。
  • 有機ELディスプレイをどこからかつ何社から調達するのかは未決。本当に決まっていない。
    「エンターテインメント」に軸を置くと音声機能を付ける必要がないとの結論に至った。今回の形状の通話は難しい。
  • スライド型も含め、様々な形状を検討した結果、「スーパーオーバルデザイン」がバランスが良くゲーム・プレイに適するとの結論に至った。
  • これまでのPSP対応ゲームをはインターネット上からダウンロードすることになる。権利関係で提供できないものがあるがなるべく多くダウンロード版を提供したい。
  • 地域によっては3G回線の通信機能を載せずにWi-Fiだけを搭載するモデルを展開するかもしれない。

ゲーム以外のAV関連の機能についても知りたいなあ。BDレコやPS Storeの映画もHDクオリティで持ち歩けるんですよね、きっと…。

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