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ソニ☆モバ 1stシーズン(2005/1-2008/8)まで執筆したエントリーを区別するため、SPA 1stのニックネームを設定しています。

ソニーが全ての製品に一貫性があるネットワークサービスを展開する意味とは

アップルを意識するソニー:中期経営計画からビジネスモデルの相似を読む

先週の記事なんですが、ソニーの中間経営方針について、ソニー本の著書でお馴染みの大河原克行氏が分析してます。後ろ向きの「選択と集中」にスポットが当たっていた2005年当時の戦略に比べ、「今回の中期経営計画は成長戦略へと大きく舵を切っていることがわかる」とか。ただ、薄型テレビ事業とゲーム事業については財務面に不透明な点があり、いずれも早急な黒字化がテーマとのこと。

また、今回の中期計画において注目しておきたいもう一方のポイントに「2010年度までに製品カテゴリーの90%をネットワーク機能内蔵およびワイヤレス対応」をあげています。中鉢社長が語った「一貫性があるネットワークサービスを、ソニーのすべての製品に展開する」というビジネスモデルはアップルがiPodで実現したそれに酷似していると語る大河原氏。

魅力的なソフト(コンテンツ配信)でハードの売り上げ増加につなげるというスタンスは同じでも、ソニーの場合は製品カテゴリーの幅が違うと。さらに、90%の製品がネットワーク対応になればその影響力はさらに拡大すると。しかも、ソニーはグループ内に、音楽、映画、ゲームなどのコンテンツを持っていると。そして、今回のネットワーク戦略は、ソニー製品同士をつなげることになり、それがソニー製品による囲い込みにもつながるとか。

ハードのプロモに使うのはともかく、グループ所有のコンテンツだけで配信ビジネスが成立するとは思えません。アップルは自身でコンテンツを持たない第三者だからこそ、レーベルの垣根を越えた楽曲提供が可能とも言えるのではないでしょうか。あらゆるハードでワンソースマルチユース可能なコンテンツの総合デパート(ゲームソフトはちょっとニュアンス変わりますが…)。そんなものをソニーが作ってくれるなら話は別なんですけど。

最近はオープン化やマッシュアップというキーワードを目にすることも多くなりました。ネットワーク対応と自社製品による囲い込みもそれらがベースにあって機能するように思います。任天堂のWiiも「売り切るビジネスからつながるビジネスへの転換」を果たしたことが重要なポイントみたいです…>脱インダストリーのマーケティング:任天堂のWiiは袋小路から脱け出した商品――イノベーションの方法論

【追記】本日付で人事が発表されましたね。偉い人たちのことはともかく、フォトニックデバイス&モジュール事業本部、モバイルディスプレイ事業本部、メモリースティック事業センターが統合され、電子デバイス事業本部が新設されるそうですよ。真っ先に頭に浮かぶのはフォトスタンドですが、モバイルでメモステと来れば、MID的なものも期待してしまいます…>人事 機構改革(Sony Japan)

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リテールコムのBluetoothポータブルスピーカー「BIT-STB2819」を試す(2)

なには無くともペアリングということで、ウォークマンA829とのヘアリングを試してみます。手順は簡単。STB2819の主電源を入れると自動的にペアリングモードになりますので、ウォークマンA829側からBluetoothメニューのペアリングを選択。機器検索で「STB2819」が現れるのでそれを選択。パスキー入力で「0000」を入力すればペアリング完了。

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参考までに、スピーカーの一連の動作は天面中央上側のLEDで確認できます。ペアリングモード時は青と赤の点滅、Bluetooth接続時は青の点滅、ライン入力時は青の点灯、です。個人的に、Bluetooth接続時の青の点滅が少々目にうるさいように思いました。次作があるのであれば、是非ともA829ライクに緩やかな点滅にしてください>リテールコム社様。

STB2819はAVRCP対応なのでA829の再生・ポーズ、曲送り・曲戻しのみスピーカー側からコントロール可能です。再生とポーズは天面中央下側のボタンを軽くタッチするだけ。その左右にあるスピーカーアイコンボタンに、スピーカーボリュームと曲送り・曲戻しを兼ねた機能が割り当てられています。軽くタッチでボリューム、長押し(数秒)で曲送り/戻しとなってます。なお、これらの操作時に天面中央上側のLEDが一瞬だけ赤く点灯します。また、スピーカー側からのフォルダ送り・戻しと、A829側からのスピーカーボリューム操作はできないようです。

それと、天面中央下側のボタンの長押しでスピーカーの電源を落とせます。反対に、電源オフの状態で同ボタンを長押しすると電源をオンにできます。どうやら、主電源はペアリング時にのみ使うっぽいです。ちなみに、電源オフ時には「ポピッ」、オフ時に「ピポッ」とアラームが鳴ります。

ということで、音源となるBluetooth機器とのペアリングが済んでしまえば、後の運用はとってもラクチン。A829のクイック接続を有効にした場合は特にラク。スピーカーの電源を入れたら、A829のBluetoothボタンを押すだけですから…。

肝心の音質についてですが、個人的に最も驚いたのがこのスピーカーから出てくる音なんです。音の良さみたいなものは、人それぞれで、主観的なものなのであくまで個人的な評価ですが、小さなボディからは想像できない音量もさることながら、出てくる音全体のバランスが良いと感じました。フルレンジ、2ワットのスピーカーが2つだけですが、筒状の筐体がウーファー代わりになるのでしょうね。サイズの割に低音も豊かです。

また、Rolly同様、側面のスピーカーが横向きで、バッフル効果が期待できることも大きいのでしょう。置き場所によって音の表情が変わるんです。手でもって浮かせてみたり、壁をしょわせたりみたりするだけでも変わります。机の上でSTB2819と正対して、Rollyのアームよろしく、自分の手を両端のスピーカーに添えてみると、後方へ逃げる音が前に出てきて定位がくっきり。こうした効果を意図的に作るために工作してみるのも面白そう。今度、DIYショップに足を運んでみようっと。

それと驚きなのがバッテリーの保ち。スピーカーが手元に届いた日、つまり6/20からeneloopを入れて、毎日何時間も使ってきましたが、本日、6/29にようやくバッテリーが切れました。かなり使い込んでいるeneloopを使用してこの結果ですから、バッテリーの保ちは優秀と判断して良いのではないでしょうか。ちなみに、バッテリー切れの警告は、LEDの「青、青、青、赤」という点滅ローテーションと、そのローテーション2回に1回の割合で鳴る「ポーン」というアラーム。そのまま放置しておいたらスピーカーの電源が落ちました。

実は取説にもリテールコムのWebにも乾電池駆動時の目安が掲載されていないのですよ。このスピーカーのリリースをお知らせいただいたご担当の方にメールで質問してみたところ、「中程度の音量、且つアルカリ電池使用の状況下で約20時間の連続再生時間となっております」との回答をいただきました。なるほど、20時間の連続再生なら、一日数時間使ってもこまめに電源落とせば長持ちするのも当然っすね。

電源絡みでこのスピーカーが優れものだと思う点は他にもあります。Rolly同様、USBケーブルのみでPCなどから電源を確保できるんです。Bluetooth内蔵ノートPCとの相性が抜群。電池無しでPC内の音楽などを再生できます。スピーカーユニットが左右にあるので、ノートPCの真裏にスピーカーを置ける点にも注目したいところ。ノートPC本体による音の干渉はありますが、逆にそれが面白い音場を作ってくれたりするんですよね。LEDの点滅が視界に入らないのも良いです。

iconiconRollyが比較対象として正しいのかは疑問ですが、Bluetoothスピーカーとしての側面だけで語るなら、個人的にはコストパフォーマンスの高さを含め、STB2819に軍配を上げます。AVRCPで出来ることはRollyの方が上ですが、出てくる音のバランスはSTB2819が上かなあと。Rollyは低音が苦手な分、音に硬さを感じるんですよね。STB2819は低音が鳴るので音全体がマイルドになる分、聞きやすくなるのかもしれません。

それから、ウォークマン以外のBluetooth機器との接続についてですが、iPod+ソニーのBTドングル(!)、au「W54T」、バイオ「type T」どれも問題なし。SCMS-T対応なのでW54Tのワンセグ音声も再生できます。

また、ライン入力も試しましたが、音質はBluetooth接続時と比べて大差ないです。でもライン入力は便利ですね。CDウォークマンやラジオ、素のiPod、PSPなどのゲーム機、有機ELテレビ、なんでも繋げます。あると無いとでは大違い。

しかも、軽量小型なので持ち運びがとにかくラク。手持ちのポータブルスピーカーと比較してみましたが、電池込みの重量ならびに羽を広げたRollyとサイズもどっこいどっこい。体積ではオンキヨーWAVIOの約半分。宅内だけでなく、出先へも気軽に持ち歩けるスペックなのがうれしいっす。

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褒めてばかりではなんですので、個人的に改善して欲しいと思う点や要望などを最後に箇条書きで。

  • Web、取説含め、全体的に情報不足
  • LEDの明滅にもう一工夫を
  • 電池カバーをもっと取り外しやすく(固定ネジが頑丈すぎ)
  • 充電式ニッケル水素電池の充電機能追加(USBケーブル接続時)
  • AVRCPのグループ送り/戻し、ボリューム操作への対応(=操作系のブラッシュアップ)
  • 携帯電話のハンズフリーへの対応(W54Tとペアリングしたら「HFP」も表示された!)
  • カラバリ展開(ブラック1色のみだと女性への訴求が厳しいかも)

ということで、長々と書いてきましたが、総論としてはとにかく大満足。Bluetoothオーディオ機器に興味のある方なら是非とも一台確保して欲しいと思いました。今でこそ6,980円になってしまいましたが、それでも十分コストパフォーマンス高いと思いますよ!

Bluetooth対応ポータブルスピーカー A2DP・AVRCP・ワンセグ音声SCMS-T・ソニー”NW-A820シリーズ”対応 Wireless Speaker BIT-STB2819(Amazon)

最後の最後ですが、この製品のリリースをお知らせくださっただけでなく、自分のつまらない質問に丁寧に回答くださったリテールコム社のご担当者さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

リテールコムのBluetoothポータブルスピーカー「BIT-STB2819」を試す(1)

5/27のエントリーで紹介し、6/20のエントリーでは何はなくとも「買い」と絶賛したリテールコムのBluetoothポータブルスピーカー「BIT-STB2819」。手元に到着してから一週間ほど経過しましたが、電源を入れない日はありません。それほどお気に入りになったということなんでしょうね。ということで、大変遅くなりましたが同機についての個人的なインプレをお届けしたいと思います。

Bluetooth対応ポータブルスピーカー A2DP・AVRCP・ワンセグ音声SCMS-T・ソニー”NW-A820シリーズ”対応 Wireless Speaker BIT-STB2819(Amazon)

音響にこだわった設計を考慮しつつ、コンパクトでスタイリッシュなデザインと、軽量で持ち運びに優れた高性能Bluetooth対応スピーカーが特徴の同機。注目は同機販売の目的が「Bluetoothのスピーカー利用の普及と認知」にあり、そのために余剰なコスト・利幅を最大限に削ることで5,980円というリーズナブルな価格で提供されたこと(5,980円は初回の限定500台で現在は6.980円となってます)。

Bluetooth関連製品は比較的高価という印象がある中、この価格での提供はすごいです。ソニーのBluetooth製品では、Bluetoothスピーカーのラインナップを見ても1万円を切るものはありませんし、ヘッドホンにしてもこれよりも安いものはありません。ウォークマン専用のトランスミッター(NWB1)の実売と近いですかね。

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前置きはこの辺にして、実機を見てみることにしましょう。低価格でも高音質が売りの同機だけにパッケージも簡素…かと思いきや、意外にしっかりしてます。紙製ながらもパッケージデザインにもちゃんとこだわってます。中身はスピーカー本体とACアダプタ、USBケーブル(ノーマル←→miniB)、取説のみ。

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本体は四角柱のシンプルデザイン。サイズは幅160 ㎜ x 奥行48mm x 高さ48mm。側面にはフルレンジ2Wのスピーカーを2個搭載。対応電源はACアダプタと単3乾電池×4本の2つ。本体重量は約180gですので、単3乾電池駆動時は約300g程度になりますが、それでも十分軽いです。背面にはACアダプタ用のUSB端子(miniB)、ラインイン端子、主電源が用意されています。

上面には、操作に必要な各種ボタンがありますが、これがLED仕込みのタッチ式。なかなかのこだわりです。底面のカバーを外すと乾電池スロットにアクセスできます。カバーはネジで固定されるのでかなり強力です。また、底面にはちゃんととゴム足が4つ用意されてます。

ちなみに、ACアダプタは専用と明記されてますが、ポータブルオーディオ用のACアダプタ同様、USBケーブルを使うタイプ。出力は5V。使用時に「ジー」という音がするのが少々気になりますが、汎用性を考えたら付属するだけでもお得といえそうです。

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スピーカー単体の画像だとサイズが実感できないと思いますが、ウォークマンやiPodと一緒の画像を見ていただければ、そのコンパクトさが多少は伝わりますかね…。てなことで、製品概要はそこそこに、次回はBluetoothスピーカーとしての実力を診断してみます。

HD画質での映像投稿・視聴・共有が可能な“eyeVio”HD Proが6/30にスタート

動画共有サービス“eyeVio:アイビオ”HD画質での映像投稿・視聴・共有が可能な“eyeVio” HD Proを6月30日に開始(Sony Japan)

ソニーが、動画共有サービス「eyeVio」で、HD画質での投稿・視聴・共有ができる“eyeVio” HD Proを6/30より開始すると発表。これにより、ユーザーは、投稿動画を一定水準以上の処理速度と通信環境のもと、PC上でHD画質の視聴が可能。ブラビアユニット「BRX-NT1」や、PS3を使用することで、テレビでの視聴も可能。HDファイル投稿には『HD Proお申し込みページ』で、アカウントの申し込み(1ファイルにつき500MBまで)が必要で、申し込み後は最大5人まで“eyeVio” HD Proへの招待が可能とか。ちなみに、配信形式はMPEG-4 AVC/H.264、解像度は1,280×720ドット、ビットレートは6Mbpsだそうです。

2008年度~2010年度のソニーグループの中期経営方針で、ネットワークサービスはPS3から始まるとされていましたが、eyeVioが先鋒を担いだような形に…。高スペックが要求されるPCより、PS3とテレビの組合せのほうがストレス無く、かつ大画面で視聴できますね。結果的に、“eyeVio” HD Proのサービスインはネットワークにも強いユニバーサルプレイヤーとしてPS3を訴求できることに繋がるわけか…。

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バイオノートがIntel製の新チップで一新予定?~13.1インチの超小型版の噂も

ソニーVAIOの新モデル、再販業者のサイトなどから明るみに

ソニーが、同社ノートPCのラインアップをIntel製の新チップで一新する予定であるとの噂が浮上。一部の再販業者のサイトにソニーのドキュメントが掲載され明るみに出たようです。小さい物好きには、13.1インチ液晶、HDMI、Intel Core 2 Duo P8400、ATI Mobility Radeon HD 3470グラフィックスチップ搭載という超小型モデルが気になりますね。

国内では7/16に「VAIO Experience Meetingicon」なるイベントが催されることも発表され、ソニスタが100名限定で募集を告知するなど、その場において、もしくは当日に、新製品発表が行われそうな気配も濃厚です。7つの1兆円事業のうちのひとつに位置づけられたバイオビジネス。節目の10年を過ぎ、大きな転換期をむかえつつあるのは確か…なのか?

頼みますよ、ウルトラモバイル。じゃないと他社に浮気するぞ、もう…(<はなっからそのつもりのくせに)。

2010年までにソニー製品の90%がネットワーク内蔵とワイヤレス対応に

ソニーグループ 中期経営方針 (2008年度~2010年度)~ ネットワーク対応のコンスーマーエレクトロニクスとエンタテインメントを提供するグローバルなリーディングカンパニーを目指して ~(Sony Japan)

ソニーグループが2008年度~2010年度の中期経営方針を発表。ネットワーク対応のコンスーマーエレクトロニクスとエンタテインメントを提供するグローバルなリーディングカンパニーを目指し新経営施策を実行。コアビジネスの更なる強化、ネットワーク関連施策の推進、ならびに急成長する国際市場でのビジネス拡大を重要施策と位置づけ、更なる成長と利益創出の実現を目指すとか。中期目標は以下の通り。

  • 既に売上高1兆円を越える4事業(液晶テレビ、デジタルイメージング、ゲーム、携帯電話)に加え、PC、ブルーレイディスク関連商品、コンポーネント・半導体の各事業を1兆円規模のビジネスに拡大し、グループ内に7つの1兆円事業を創出
  • 2010年度までに製品カテゴリーの90%をネットワーク機能内蔵およびワイヤレス対応へ
  • 2008年夏のPS Network上でのビデオ配信サービス開始を皮切りに、2010年度までに主要製品に展開
  • BRICSs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)での年間売上高を2010年度末までに倍増の2兆円に拡大

各施策の概要についてはリリースにも書かれていますが、AV Watchの発表会レポートが一番わかりやすいですね。

「ソニーは変化し続ける」。映像配信強化など新経営計画-PS3で今夏ビデオ配信。BD、VAIOなど「1兆円ビジネス」

05年に掲げた3年の中期経営方針の成果が出たとして、「エレキ復活」と「部門間の連携(Sony United)」を強調してます。今後については、ネットワーク強化に注目でしょうか。「2010年までにソニーの製品カテゴリの90%をネットワーク/ワイヤレス対応に」、「2010年度までに主要製品にビデオ配信サービスを展開」との目標が設定されてます。ソニーは、「PSPやPS3、BRAVIA、ビデオウォークマン、VAIO、携帯電話と、あらゆる製品を用意しており、新しいエンターテインメントを実現できるユニークなポジションにいる」と強調。今後はダイレクトにコンテンツを届ける取り組みを加速させるとか。

中鉢社長が「PS3からネットワークサービスが始まるが、将来はテレビやBD、モバイルでも楽しめるように商品開発を進める」と、SCE平井社長がPS3のビデオ配信について「今後はダウンロードコンテンツのPSPへの転送/視聴などにも対応予定」と語るなど、Blu-rayを中心としたリッチなHDコンテンツと平行して、モバイルへもしっかりコミットしていくという意気込みが語られたことが個人的にはうれしいです。(いよいよウォークマンもワイヤレス対応かーっ!)

中鉢社長が語る新しい「ソニーらしさ」の定義にも注目。

ソニーらしさについては、社内でもいろいろな議論がある。私は基本的に、技術が埋め込まれていないといけないと考える。研ぎ澄まされた技術の上のクールな外装、サービスが必要。それだけでなく、開発した社員が生き生きしている、輝いていることが重要。つまり誇りがある、社会に認められていないと、“ソニーらしい”とはいわれない。これまでは単体で感動を生むような製品を世に出し、賞賛を浴びた。しかし、これからは、それぞれがつながって、感動を与えていくということになるのではないか

ソニー製品同士がつながるのは当たり前。むしろなんでそれが今まで出来なかったんだという話ですが、サイロ崩壊でようやくその下地が整ったということなんでしょう。ネットワーク時代は、製品やサービスだけでなく、ソニー関係者一人一人の心のつながり、そして、ユーザーとのつながりも重要になってくるのでしょうね。あとは有言実行あるのみです。

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