先日の決算発表とPC撤退を受けた反応が多数あったのでまとめてクリッピング。
VAIOはなぜ存在感をなくしていったのか?──ソニーPC事業売却【前編】
残されたのは“レッツノートが歩んだ道”?──ソニーPC事業売却【後編】
大河原克行さんがソニーのPC事業の低迷理由を分析。新興国へのフォーカスが「事業開始以来、高付加価値を軸としていたPC事業を低価格路線に踏み出させる」ことになり、その新興国市場の需要が急減速して追い打ちに。「グローバル市場での生き残りを賭けて、数を追ったことが裏目に出たといわざるを得ない」とのこと。米国での存在感の無さも浮き彫りに。
MP&C事業のポイントは、「PC」という成熟期~衰退期の産業と、「スマートフォン」という成長期の産業とが混在していること。「従来に比べて「高く売ることも、たくさん売ることも、安く作ることも難しい」。これがソニーのPC事業の現状。VAIOというブランドイメージが十分に威容を保っている今のうちに、売却・撤退を考えるという判断は、“英断”とも言える」とか。
本田雅一さんのクロスオーバーデジタル。「VAIOが好調でブランドを伸ばした時代には、“ちょいといい感じ”が受け入れられていた」「が現在、そうした市場はAppleが引き継いでいる」、「VAIOが目指していたコンセプトをAppleがキャッチアップし、独自に磨き込んだ」といった記述に注目。
「投機的」へ格下げ、ソニーがぶつかった壁 話題の新製品はあるが、屋台骨がない
こちらも本田さん。「ハイレゾオーディオ戦略は、ハワード・ストリンガー会長・中鉢良治社長体制下で2年も塩漬けにされていた企画を平井社長が拾い上げたもの」なのだそうです。昔から企画自体はあったということの裏返しなのだろうが、最近の決算報告ではオーディオビジネスについて、ほとんど触れられることが無いんだよね。それほど微々たる数字なのでしょう。
「新会社は、VAIOから失われていくソニーブランドを独自の方法で補完するのと同時に、ソニー並みのサービスを期待するユーザーの要求にも応えなければならないという、困難な状況に置かれる」との分析に注目。また、「PCという製品カテゴリを失ったことが、ソニーにどのような影響を及ぼすか」という点には同様に注視していきたいです。
ソニーよお前もか!再編進むPC市場、それでも出荷台数は“過去最高”!?
1980年代から30数年をかけてピークを迎えたパソコン市場がいよいよ衰退するフェーズに突入。ソニーだけの話ではなく、再編はこれからも続くと。ちなみに値頃感のあるハイブリッド型が2014年の目玉になるのは一致した意見のようです。
(上)迫る外圧、プライド捨てた 収益改善ヘ「花形」事業にメス
(中)望み託す「4K」…テレビの革命児、再起なるか
(下)遠ざかる理想郷 ソフトとハードの融合なお追い求め
1年後、子会社売却を発表する平井CEOの顔が目に浮かぶ。テレビはすべからく特機扱いにして、セレブや富豪相手に受注ビジネス展開する方が良いのでは…。
平井社長のファッションに注目。2ページ目がなぜかガンホーのニュース。
「VAIO」と「Mac」 OS Xが載ったVAIOがあれば、また違う道があったのかも。
ソニーがやるならNEWS OSが載ったVAIOじゃなきゃ…。
何いってんだ、韓国という論調だけど、「盛田氏がソニーを大会社の地位に引上げた功績は大なる物があるが、未来より今日の利益を考える普通の会社にもしてしまった。ソニーの自負心がいつのまにやら「うぬぼれ」に変った背景には、石原慎太郎氏と[の]共著に満ち溢れている盛田氏のおごり高ぶりの影響もあったに違いない」と身内にも手厳しいです。
「新しいサービスには、新しいロゴを」という提案。タイミングとしては良いかも。今までとは違う会社になるわけだし。
真性不良少年のMacと金髪似非ヤンキーのVAIO どこで道を間違ったのか(追記あり)
VAIO無き時代のソニーは結構Mac使ってた人多かったな。CRTを核とした、ペリフェラルビジネスが儲かっていた時代でもある。
ソニーの没落は“サムスンの呪い”か 合弁で技術流出、生き残る道は…
ずばり、金融でしょう。コンテンツは国内に限ってはアニメかな。
ソニーが基本的に好きな人が語るVAIOの想い出:デスクトップ編
ソニーが基本的に好きな人が語るVAIOの想い出:ノートPC編
VAIOビジネスが儲からなくなった要因のひとつに、ソニーショップの関わり方が影響していなかったのかどうか。その辺の分析も是非お願いしたい。
【追記】その後、発見した以下のコラムも必読。
・新会社がこれから目指す「ソニーだからではなく、VAIOだから」
・ソニーがMicrosoftとIntelに突きつけたレッドカード
・ソニーはスマートフォンへの集中で成長できるか?
・ソニーのテレビ事業分社化と“プレミアム4Kテレビ”の関係