2013年PC春モデルは不調で台数/金額ともに2ケタ減、BCN調べ~PCメーカーはタブレット端末への“覚悟”が必要
BCNが都内で開催した記者向け説明会「なぜタブレットがPC市場を激変させるのか」のレポート。以下、注目したい内容。
- タブレット端末がブレイクした背景は、スマホの画面の大きさの不満への解消、衝動買いのしやすさ、大量CM投下による認知度向上、わかりやすい操作体系、閲覧用途への最適化、アプリの入手のしやすさ。
- 従来型PCの不振理由は、タッチ対応モデル構成比の低下、買い替え需要の低下、アプリ販売経路の複雑さ、新製品登場による割高感、タブレットに押されたことなどが影響。メーカーとコンシューマの思惑にもギャップがある。
- 国内のPCメーカーは、タブレットの波に対して覚悟すべき。タブレットとの共存は避けて通れない道であり、本腰でタブレットにも取り組むか、タブレット中心の周辺機器としてPCの使用を提案するかのどちらかの選択肢を迫られる。
- タブレットも含めたメーカー別販売台数シェアは、アップル、NEC、富士通、ASUS、東芝が堅調に推移。
ソニーは販売台数シェアこそ東芝の次点だけど、平均単価では常に上位をキープしていた。昔と比べたらVAIOの単価も恐ろしく下がったように思うんだけど、それ以上に他メーカーの販売単価が低くなっているということなんだろうなあ…。
WebとメールぐらいしかやらなくてもPCしか選択肢が無かった昔と違って、今はスマホもタブレットもある。起動は速いしバッテリーの保ちも桁違い。防水対応、ワイヤレスオーディオ、NFC、テザリング解禁等、スマホとの親和性や連携のしやすさも目をひく。ホームページを一からコーディングしていた昔と違い、TwitterやFacebookでお手軽情報発信できるしね。XPのサポート終了も今後を占うトピックになりそう…。
そういえば、今日はソニー渾身の(仕切り直しの)タブレット端末「Xperia Tablet Z」Wi-Fi版の発売日でございまね。他社と比べて非常に高価ですが、大手メディアも価格に見合う内容と高い評価を下していますですよ。あとは大ヒットを願うのみ。
え、自分ですか。元手が無いので買えません。中古で買った初代Tablet Sでもうしばらく我慢します…。
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