テレビはソニーのコア事業にあらず。でも続ける。DNAにあるから

昨日日中に発表されたソニーの経営方針。同日夕方、プレス向けに説明会が開催され、質疑応答の内容を含めたニュースが多かったので改めてクリッピング。

ソニー経営目標の実現性に不透明感、「ヒット不在」の打開が課題

テレビ事業は「コア事業」にしない方針を明確にするなどしたが市場の評価は冷ややか。コア事業となる、DI、ゲーム、モバイルそれぞれの数値目標の実効性について不信感。

事業性の判断ポイントが「液晶テレビ事業に当てはまることばかり」との声も聞かれるとか。そこは自分も真っ先に思ったところ。

「ソニーは変わる」。平井新社長が経営方針説明-エレ/TV再生に秘策無し。有機ELは他社協業も

PS3、Vita、PSPで着実な利益を創出しつつネットサービスも拡大を図る。モバイルについては主要モデルの製品開発リードタイムを従来の半分に短縮し魅力的な商品をスピーディに投入。スマホはソニー製品ネットワーク化の“ハブ”。イノベーティブな製品を生み出せていない理由はとの問に、ポイントは市場(ユーザー)のニーズの吸い上げ。世界中の人の好奇心を刺激するサービス、商品を届ける会社になることこそがソニーのゴール。

むー、逆ざや状態のVitaはさすがに無理では。携帯電話はすでに出し過ぎの感あり。かつてのソニーは消費者ニーズの吸い上げなんてしなかったよなあ…。

ソニー・平井一夫新社長の施策を分析――カギは“いままでにないリーダーシップの発揮”にあり【西田宗千佳氏寄稿】

DIとゲームと違い、モバイルはソニーにいま特別な強みはないが、「強みを打ち出せるのでなく“打ち出さねばならない”のがここである」「3つの領域が補完し合い、成長を促すことができるジャンルであることが重要」とか。

ネットインフラこそ未熟だったけど、かつてのCLIEが「3つの領域」をまたぎそうな、結構良いポジションにいたと思うんだけどなあ…。

ソニー、過去最大赤字の「衝撃」

まさか、小田嶋隆さんの「ア・ピース・オブ・警句」でソニーネタがを取り上げられるとは…。自分は信者と言ってはばからない小田嶋さんであっても、「ソニーが昔と同じ輝きを取り戻すのかどうかは、わからない。個人的にはむずかしいと思っている。」とコメント。

自分のように伝道者でいることに疲れてしまった人がこれ以上増えないことを祈るばかり…。

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