Sony Readerが本好きに愛される理由~サービスもハードも丁寧にやる


Sony Readerについて、ネットで色々調べていたらダ・ヴィンチ電子ナビの「まつもとあつしの電子書籍最前線」に関係者インタビューを発見。昨年秋公開のコンテンツで全くスルーしてましたが内容が非常に興味深かったので今更だけど重要と思われるトピックを抽出。インタビューされてるのは、SMOJのモバイルエンタテインメントプロダクツマーケティング部の北村氏と同ネットワークサービス部の加藤氏。(アンダーラインはSPAによるもの)

まつもとあつしの電子書籍最前線 ソニー”Reader”が本好きに支持される理由(前編)

・ターゲットは「読書家」。本を日常的に持ち歩き、月に何冊も読まれる方向けの専用機。10人のお客さまがいたら、その3人に支持いただければいい。質よりも、ストアとそこで出会える書籍全体を通じて感じる「居心地」が大事
・いままでPCやガラケーで売れていたものと、違ったジャンルの本が売れる。これまでの客層とは違ったものになるのは、出版社にとって大事なポイント。
・1年が経ち、タイトル数よりも、読んで頂きたい本をどのように一冊一冊をお薦めするのか、どのように”Reader”上で楽しんで頂けるかといった、ブックストアとハードの連携こそが大切だと分かってきた。
・専用機だからこそできること――ストアを持つからこそできることとして、ワンアクションでStoreに行って、本を探して、読むという快適な行為を実現するということにまず取り組んだ。
・本を読みたい時、すぐ本屋さんに行けるということは、重要なポイント。一方で、検索性や一覧性は、電子ペーパーの画面は必ずしも良いわけではない。お客さまには、用途に応じて端末を選んでいただければいい

まつもとあつしの電子書籍最前線 ソニー”Reader”が本好きに支持される理由(後編)

・独自の推薦技術「VoyAgent」を活用して、ストアに訪問いただいたお客様の購入履歴などからそれぞれの嗜好に合った書籍を紹介している。
・エンタメの軸で広く「Voyagent」を使うことを考えると、データベースは我々にも多く活用できるし、逆にお客様にも貢献できる。さまざまなサービスやエンターテイメント領域での、購入履歴、行動履歴を蓄積することがソニーの強みになる。
・3G通信はStoreを利用するだけであれば、実質2年間無料。コンテンツダウンロード型のサービスとしては、日本初。本好きの方が何冊も持ち運べて、さらに本屋ごと持ち運べる、いつでもどこでも本を検索したり購入したりできるところまで到達した。
・社内では「Amazonはやっぱり、認めるべきものだ」という結論。彼らが世界最大。それを認めた上で、日本最上のeブックストアになる。
・ストアに本を並べたときに、読み手と作り手の思いがリンクする環境を作ることが“Reader Store”の在り方。
・丁寧にやっていくということが一番。サービスの“Reader Store”も実直に丁寧に作るし、ハードウェアの“Reader”も丁寧に作るほかない。
・他社では、検索して「お目当ての本がありますよ」というのに対して、“Reader Store”では「こんな本どうですか」とお薦めして新たな発見をしていただきながら読む本をどんどん増やしていく
SNS連携とか、ソーシャルというのは、避けては通れない。アンダーラインやコメントを共有したり、他のユーザーがどういうものを読んでいるか、誰と誰をどう結べばいいのか、SNSを使うのか、IDを使えばいいのか、本屋の中に取り込めばいいのかなどを考えている。『好奇心の本棚』にSNS機能を拡張することを考えている。

Readerオーナーになり、Reader Storeを利用するようになってまだ2ヶ月も経って無いのですが、インタビュー記事や特集、作家さんとのイベントなど、力が入っているのはよく分かります。それもこれも上に書かれている志があるからってことなんすね。見直しました。これからはもっともっと応援する側にまわろう。

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