創業者が何をしたのかを再考すればソニーが復活する可能性はある


戦わずして転んだソニー、復活の可能性はあるか

さよなら!僕らのソニー」の著者、立石泰則さんへのインタビュー記事。あの著作は大きな影響を与えたようで、改革派幹部から御礼の連絡があったそうな。すごいね。以下、注目したいポイント。

  • 僕や本書の編集担当者、元になった原稿の担当デスクも含めてソニーファンが作った本
  • ソニーの改革派幹部から電話があり、「ありがとうございました」と言われた。「取締役会前に(ストリンガー会長兼社長の退任に向けて)社外取締役(日本人)を説得するとき、全員が立石さんの本を読んでいたので話が早かった」と言われた
  • この本には、これまで誰も書いていないことを盛り込んだ。社外取締役の責任もそうだし、ジェネラル・カウンセラー(法務担当)のニコール・セリグマンのこともそう
  • ソニーらしい製品が生まれていないのは、技術の問題もあるが、大半はマネジメントの問題。ソニーは事業の継続性を考えていない。事業戦略がない会社。人事で事業の担当者が交代すると、それまでやってきた技術を捨てて新しいものにリセットする
  • 復活する可能性はある。それは原点回帰だ。昔に還れというのではなく、井深、盛田がなにをしたのかをもう一度考えて、やるべきだ
  • ジョブズが凄いのは追放された10年間を耐えたことにある。10年間、信念を変えず、心が折れなかったことが凄い

下線は自分が付けたけど、これまでどれだけ続けて欲しいモノ(ビジネス)が市場から消え去った(撤退した)ことか…。決して継続こそが全てではないけど、特にソニーショック以降は戦略製品以外はバッサリ行った感はある。新経営陣が選択と集中を見誤らないように祈る限り。

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