SCEJ純正3Dディスプレイ vs ソニー純正3Dヘッドマウントディスプレイ


2つの3D立体視対応製品をチェック! PS3の3DもPSPもこれ1台! 「3Dディスプレイ」&「3Dメガネ」と3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」でのゲームプレイを試してみた

SCE純正の「3Dディスプレイ」と「3Dメガネ」、ソニーの3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」をゲームプレイの観点からGame Watchがレビュー。個人的に気になる内容をピックアップ。

■「3Dディスプレイ」&「3Dメガネ」
・スタンド部分は取り外してディスプレイ部分だけを独立させられるがVESAマウントには非対応
・ワールドワイド展開される製品であり、日本独自の傾向が強いD端子よりも、コンポーネント端子を採用
・「PS3をつないで使う」ことを前提にしていて、入力遅延が少ないことを重視。遅延の原因を極力省くことで、2D表示時は1.65フレーム、3D表示時は2.5フレームに
・3Dメガネをかけたときのクロストークの少なさはかなりのもので、ほとんど感じられなかった。輝度と彩度は落ちるものの、それ以外は2D映像時と変わらないぐらいに見えた
・3Dの見え方は非常に滑らか。特に手前に飛び出してくる効果がはっきりと感じられるのは強み
・「サイマル・ビュー」時のゲームプレイも明るさの部分以外では、通常のプレイと決定的な違いは感じられないほど快適
・「PSP Zoom」はSCEJ自らがPSPのフル画面表示を周辺機器でサポートしたという点でも、興味深い
・PSP Zoomの処理は、黒枠をクリッピングして画面から追い出し、スケーラーで画面いっぱいに映るよう拡大。アップコン処理は入っていない
・3DディスプレイをPS3側が認識するのに自動設定をするのが必須であり、さらには「サイマル・ビュー」対応のディスプレイとして認識する点でも必須
・CECH-2000シリーズ以降のPS3とは電源連動が可能。「高速起動モード」設定をオンにしていれば、電源を入れてから約1秒で画面が表示される
・音声はPCM 2chに対応。少々寂しい印象があるものの、音質はかなり良かった。


■3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」
・仮想画面サイズ750インチという迫力は相当なもの。距離感も適度にあり、例えるなら映画館の中央付近の席で観ている感覚
・環境によって問題になるのが“ディスプレイの自動設定が必須なところ”。1080pまでの解像度に自動でチェックが入り1080pで出力され、スルー出力先のテレビが1080“i”までしか対応していない場合、パススルー出力では表示できない。
・最も気になったのはヘッドフォン周り。多少音に厚みが不足がちで、がさつきのある乾いた音。ヘッドフォンを支えている可動部分も華奢な印象
・現状、これだけクッキリとした明るい画面で楽しめる3D映像は他の方式にはなく、“家庭で楽しめる自然な3D立体視映像”としては最高峰のレベル
・3Dの見え方はメガネ方式のものと比較すると多少おとなしめだが、「HMZ-T1」の3D表示の良さは2D表示と違いのない画面
・ゲームをプレイする上で1番の問題は“疲労と酔い”。2~3時間を越えたあたりから疲労や痛み
・ジャンルによるが、べったりゲームプレイは難しい。ただ、テレビでのゲームプレイ環境では得られないさらに濃密な体験ができるという意味では飛び抜けた製品

それだけでしか得られない特別な体験を味わえるる製品が「HMZ-T1」。1台で3D映像もPSPまでも全てカバーするオールラウンダーな製品が「3Dディスプレイ」。ニーズも異なるし、どちらにも良さがあるので「両方欲しい」というのが本音とのこと。

実は我が家にも3Dディスプレイが届くことになっているのだ(すでに発送通知は来てる)。PS3はもちろんVAIO Z2やBDレコのモニターとしても使う予定。明日は触り倒すぞ~。

【関連ニュース】
パーソナルモニターに使えるアナログTV