産業革新機構(以下INCJ)、ソニー、東芝及び日立は、INCJを中心として設立及び運営される新会社の下、ソニー、東芝及び日立の子会社等の中小型ディスプレイ事業を統合することについて、正式契約を締結したと発表。
正式契約に基づき、INCJと、ソニー、東芝、日立の4社が出資する新会社「ジャパンディスプレイ」(予定)に、中小型ディスプレイ事業を行うソニー、東芝及び日立それぞれの対象子会社(ソニーモバイルディスプレイ他一社、東芝モバイルディスプレイ、日立ディスプレイズ)の全ての発行済株式等が譲渡され、新会社には、INCJを割当先とする第三者割当増資により2,000億円を投入。関連当局の承認の取得等を条件として、2012年春の事業開始を目指すとか。
新会社では対象子会社の世界最高水準の高付加価値技術を生かし、INCJから投入される成長資金を最大限活用することで新規生産ラインを立ち上げ、高付加価値市場における需要に対応することを目指ほか、対象子会社の生産能力をより有効に活用することでコスト競争力を高め、中小型ディスプレイ事業におけるグローバルリーディングカンパニーとしての地位を強固なものにしていくとか。
「ジャパンディスプレイ」で中小型液晶世界一へ ソニー、東芝、日立ら中小型液晶統合で正式契約
AV Watchの記事には、「ソニーが大型有機ELの研究開発をやっており、その特許ライセンスを受けて中小型の生産開発ができる」との表記も。
ソニーにはもう一度有機で勝負してもらいたいなあ。HMDも好調らしいし。テレビ事業の赤字がなければ企業価値が高まるとか言われないようにがんばれ。
【関連ニュース】
・パナソニック液晶茂原工場をジャパンディスプレイに譲渡 -中小型液晶ディスプレイ生産ラインを新設
・グーグルが描く未来のテレビ 有料ケーブルTV事業にも参入