ソニーが一般家庭の1日分の電力が貯められる蓄電システムを公開


ソニー、一般家庭1日分の電力が貯められるリチウムイオン蓄電システム公開 ~“秘伝のタレ”で5,000サイクルの長寿命

ソニーエナジー・デバイスが福島県本宮市の本宮事業所でリチウムイオン電池ビジネス事業説明会を実施し、一般家庭の1日分の電力(約8kWh)が貯められるリチウムイオン電池蓄電システムの試作機などを参考展示。長寿命、高安全性能、急速充電性能が特徴の蓄電モジュール「IJ1001M」を8台連結し合計容量を9.6kWhにしたほか、2台連結の2.4kWhタイプも参考展示し、扇風機とパソコン・モニターを同時に動かすデモなども実施したとか。

ソニー製電池には“秘伝のタレ”と呼ばれる材料・構造上の特徴があり、同じオリビン型リン酸鉄を採用した電池でも他社よりもさらに長寿命。「この差がソニーの“秘伝”の部分、パテント(特許)の部分になる」とのこと。蓄電池を購入する際、メンテナンスや電池の交換費用を含めた“ライフタイムコスト”が重要であることも指摘し、繰り返し使用回数におけるソニーのリチウムイオン電池のメリットを強調。他にも、Xperiaなどでのスマートフォンなどで多く採用されているラミネート型のリチウムイオン電池「ポリマーセル」の特徴について、膨れにくく、機器に合わせてさまざまな形状に作り替えられる点をメリットとしてアピールしたとか。

ソニーはバッテリーに関してはホントに色々あったけど、様々な教訓が生かされ、こういうシステムが形になったのですね。蓄電技術の進歩は生活や暮らしの安心・安全に繋がる重要な要素ってことで今後の応用発展に期待しております。

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