ネット時代にソニーが目指す世界とは~鈴木国正業務執行役員インタビュー

「所有感」こそが、VAIOらしさ

ソニーVAIO事業本部本部長、鈴木国正業務執行役員へのインタビュー。出典が日経パソコン7/27号ということで内容は少々古いですが、注目すべき内容は多々あります。

・どんな国でも、ネットワークにつながる機器としてユーザーが最初に選ぶのは、パソコンである可能性が高い(その好例がネットブック)
・今後はスマートフォンなど他の情報機器との連係や融合について真剣に考えていかなければいけない。ユーザーはネットにつながる情報機器を複数台所有し機器を使い分けている。これらの機器を違和感なく操作できる、連係できるようにすることが今後とても重要
・ソニーは「所有感(Pride of Ownership)」にも強いこだわりを持っている。ネットブックを作るにしても、何かしらのトッピングをして、ソニーらしい味付けをする
・ソニ製品は、単体でネットにつながるだけでなく、分かりやすい共通の仕組みをもって、横につながることもできる。これを、共通のユーザー体験という意味で「UX」と呼んでいる。ソニーだからこそ、他のメーカーとはちょっと違う体験ができる、という製品群に仕上げたい
・ソニーはハードだけでなく、パーソナル向けのコンテンツも持っている。映像を撮って編集する環境は、一般ユーザー用も、プロ用も整えている。音楽、ビデオコンテンツ、映画、ゲームもある。それぞれの世界の“空気”を知っているのも強みだ

個人的にはスマートフォンとの連係や融合やネットに繋がる機器の使い分けというところにほのかに期待。後半はかなり大風呂敷を広げた感がありますが、ストリンガー氏が言ってることでもありますし、そこを突っ込んでも仕方ないっすかね。

こちらはかつてソニーでVAIOの立ち上げを指揮した、現グーグルジャパン社長の辻野晃一郎氏へのインタビュー。「日本のハードウエアのテクノロジーがあってこそ、グーグルが花開いている」とか~>ヤフーを意識すると顧客を見失う 日本のハード技術あってこそ、グーグルが花開く

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