こちらに引き続き、ウォークマンWシリーズ「NWD-W202」の使用感と音質について思うことをメモ。
■装着感とジョギング時の使用感
装着は本当に手軽。表(WMロゴが入ってる方)を下にして、本体を左右に分離し、ワイヤーを後頭部に回して、イヤーピースを装着するだけ。ここからジョグプッシュで音楽再生スタート。正味数秒程度。このスピード感はなかなか他のDAPでは味わえないかも…。
実際ジョギングで使ってみて、風切音やこすれ音が少なく感じました。後頭部のワイヤーや流線型の本体デザインなど、全体的な密着度の高さも影響しているのかも。ちなみに、これで音楽聞きながらおせんべい的なものを食べるのはちょっと危険です。骨伝導効果か、サクサクパリパリ、すごい音が顔中に広がります。ま、W202に限った事じゃないけど。
イヤーピースは個人差があると思いますが、自分はジョギングで使う事が多いのでわざとLサイズに変更しています。Mサイズだとランニング中にイヤーピースがずれて、耳穴との密着感が薄れることが多いので…。
ボリュームは30段階。長押しで高速で上げ下げ可能。個人差はあると思うが半分の15段階目程度で音もれが気になるようになります。イヤーピースをハイブリッドタイプに変えて試してみましたが、密閉度は上がるも音もれ防止には直結しない感じ。W202のハウジングはEX90のそれに近いので、構造的に音もれしやすいのでしょうね。
マグネットが入ってるのは左(L)側。長時間装着による磁気の人体への影響については取説にもWebのQ&Aにも特に記載はありません。なお、ジョギング用途で連続で1時間ほど使っていると、最後の方は耳元が少し痛くなる感じがありましたが、これは磁気や本体重量からではなく、全体的な締め付けからくるものっぽい。まあ、この辺も個人差が出てくるところでしょう。
あと、W202で音楽を聴きながら寝られるかなあと思い布団に入って試してみましたが、仰向けうつぶせはともかく、横を向いて寝るパターンが多く、しかも最悪な寝相の自分にとっては難しいかなあという印象。むしろ、ソファーで寝転がりながらとか、リラックスした雰囲気の使い方に向いてそう。完全防水なら、風呂でも使えたのになー。
■音質、ジョグ操作関連
ATRAC3Plus 256kbpsとMP3 192kbpsのファイルでしか確認していませんが、中域が前に出てくるような感じ。極端に高音や低音がきつくて聞きにくいようなことはないです。本体でイコライズできないから、無難な音作りになったのかわかりませんが、いずれにしてもジョギングのお供には十分な音質で、個人的には聞きやすい音の部類に入ります。(この機種に限った話じゃないけど、今の時代、モスキート音が聞こえないおじさんがオーディオについて偉そうに語っちゃいけないような気が…)
むしろ気になるのが曲(アルバム)単位での音量のばらつき。ボリュームを調整すればすむことですが、シャッフルモード時は自ずと頻度が上がるので対応が面倒。ノーマライズが効かないので仕方がないのですが、iTunesのように転送ソフト側で対応できると良かったかなあとも思いました。
あと、ジョグは便利なんですが、やっぱりアルバム単位の送り・戻しは欲しかったかなあ…。ASCIIのレビューに書いてあるようにシャッフル中心で使う楽しみもあるのですが、明確に聞きたい曲がある場合、曲単位の送り戻しはきついんですよね。まあ、言い出すときりがないんですが、できたらうれしかったなあということで。
(もう少し続きます)