アップルとライバル企業の戦略を調査分析(シード・プランニング・本家)
iPodなどのアップル製品とライバルの市場動向調査が発表-ソニー、MSが5分野で対抗。シード・プランニング調査
アップルのiPhone/iPod/Apple TV/iTunes Store/MacBook Airの5つの製品/サービスを、スマートフォン/ポータブルオーディオプレーヤー/IPTV(VOD)サービス/音楽配信/ノートパソコンに置き換え、その5分野を扱う15企業(ソニー、東芝、パナ、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、イーモバ、ウィルコム、RIM、HTC、ソニエリ、iriver、マイクロソフト、ASUS、レーベルゲート)を対象に市場動向を調査。その結果が公開されています。
・競合製品が最も多いのはポータブルオーディオプレーヤーで13企業。次点はスマートフォンの12企業。5分野すべてで対抗しているのはソニーとマイクロソフトだけ
・日本におけるポータブルオーディオプレーヤー分野はアップルとソニーの2強体制が固定化されつつある
・国内の音楽配信は携帯電話向けが約80%のシェアを占め、今も積極展開中。そのほとんどがソニー系のレーベルゲートと提携しており、アップル包囲網が構築されつつある
・08後半~2009年にかけ全キャリアがスマートフォンの新製品を投入。KDDIやドコモは発売と同時に音楽配信をスタートさせると予想
などが注目トピックでしょうか。切り口が面白いのですが、比較対象の顔ぶれには違和感を感じますね。SCEや任天堂も入ってしかるべきのような気もします。ソニーやMSが5分野すべてで対抗できるといっても、両者もしくは15企業同士の連携によって実現している製品やサービスがほとんどですしね…。アップルの強みは、これらすべての製品・サービスを自社で開発できる力を持っていること。ニュアンスは違うかもしれないけど、アナログ全盛時代のソニーが持ってた強みそのもののような気がします。
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