リテールコム製バッテリー内蔵Bluetoothスピーカー「BIT-STB2825」を試す(2)

初回のレビューから一週間ほど経過してしまいましたが、リテールコムのBluetoothスピーカー「BIT-STB2825」のレビューの続きをお届けします。

■基本的な使い方&操作

取説では購入後は内蔵バッテリーの充電をするようにとの指示。背面の電源ジャックに付属の充電用USBケーブルを接続して、USB端子付きACアダプター(他の汎用ACアダプターでもOK)充電します。充電中、LEDは赤の点灯になります。

なお、スピーカーの電源が入った状態で(=スピーカーを使用しながら)充電する場合は、LEDが赤と青の交互点滅となります(赤と青が重なって紫の点滅に見えます)。電源オフの状態で充電が完了するとLEDは消灯します(取説には緑色点灯となってますがおそらく間違いでしょう)。

左のスピーカー部が電源スイッチを兼ねています。印刷されている矢印の方向に長押しすると電源が入ります。なお、購入後はここにビニールシートが貼ってあり、アクリルの開口を塞いでいますので速攻はがしましょう。

中央にあるボタンは、左から、音量(-)兼曲戻しボタン、再生・ポーズ兼携帯着信時受信ボタン(長押しでペアリングモード)、音量(+)兼曲送りボタン、マイクの順。これらのボタンでBluetoothオーディオ機器の音楽再生と停止(ポーズ)や曲送り・戻しを遠隔操作可能になります。また、Bluetooth搭載携帯電話に着信があった場合にはSTB2825のマイクを通じて通話が可能になります。

裏(背面)中央にあるLINE IN(外部入力端子)は、ステレオミニケーブルが接続可能。Blueooth機器以外のオーディオ機器の外部スピーカーとしても使えます。

※余談ですが、STB2819は背面の主電源スイッチを入れたままでも、再生ボタンの長押し(タッチ)で電源を切ることが出来ます。反対に同ボタンの長押しで電源を入れることも出来ます。ちなみに、STB2825にはこの機能はありません。

■基本的なペアリング

初回は電源スイッチONでペアリングモードに自動的に突入します。ペアリングモード時、LEDは赤と青の交互点滅となりますので、この状態で送信側のBluetooth機器から「STB-2825」を選択します。PINコードの入力が必要な機器の場合は「0000」を入力します。

相手がBluetooth送信アダプター(ドングル)なら自動的にペアリングしてくれます。手持ちのソニー「WLA-NWB1icon」、同「TMR-BT8iP(日本未発売)」、PCI「BT-DockT」、いずれも問題なくペアリングできました。Bluetooth送信機能内蔵のウォークマンNW-A820シリーズiconももちろんOK。ペアリング時にはSTB2825という名前も表示されます。パスキーは「0000」でした。それ以外のパスキーを採用している製品と組み合わせて使いたい場合はご注意を。

送信機側と接続が確立すると、スピーカーのLEDは青の一定間隔点滅(約一秒に青×3点滅と消灯の繰り返し)になります。あとはオーディオ機器側で音楽再生開始。スピーカーから音が出ればペアリング大成功。

なお、いずれかのBluetooth機器とペアリングしてある状態でSTB2825の電源を入れた場合は、ペアリングモードが省略され、登録済みの機器との接続を試みます。その際、LEDは約3秒に青×1点滅と消灯の繰り返しになります。ちなみに、すでにペアリングしてある機器が見つからない場合は、自動的にペアリングモードに切り替わります。

■STB2825で使えるBluetooth搭載製品とそれぞれで出来ること

てことで、STB2825で連携可能なBluetooth搭載製品と、それぞれで出来ることのまとめ。

・Bluetooth機能搭載のオーディオ機器
ウォークマンA820シリーズ、A820シリーズ以外のWM-PORT搭載ウォークマン+Bluetoothトランスミッター「WLA-NWB1」、iPod+3rd Partyの各種Bluetoothトランスミッター(ドングル)など
・Bluetooth機能搭載の携帯電話
・Bluetooth機能搭載パソコン
※いずれもパスキーが「0000」対応のもの

Bluetooth搭載オーディオ機器で出来ること

・A2DPプロファイルによる音楽ファイルのステレオ再生
・AVRCPプロファイルによるスピーカー側からの遠隔操作
(再生・ポーズボタンで再生と停止、+ボタンの長押しで曲送り、-ボタンの長押しで曲戻しは可能。ボリューム操作とグループ送りは不可)

Bluetooth搭載携帯電話で出来ること

ワンセグチューナーや音楽プレイヤー内蔵の場合はその音声の再生並びに上記オーディオ同様のリモート操作に加え、ハンズフリー通話が可能。この場合、スピーカーユニットから相手側の音声を再生し、スピーカー内蔵マイクを使って通話します。

Bluetooth搭載PCで出来ること

メーカーによって異なりますが、ソニーVAIOの場合は、オーディオソフト経由での音楽再生とソフトの遠隔操作、並びにSkypeなどの音声チャットソフト用マイクとして使用可能。

手持ちのtype T(TX90PS)で試してみましたが、ペアリング後に「Bluetooth設定」のオプションから設定を変更。「その他>AVプレイヤー」でSonicStageやWMPを選択すれば、スピーカー側から再生・停止、曲送り・戻しも可能。ただ、BTマウスも一緒に使っていることやtype T側のアンテナ感度の問題かわかりませんが、自分の環境では音がとぎれとぎれになることが多いです。

余談ですが、SonicStage CPとSonicStage Vを同居させた場合に、STB2825側のリモート操作で起動するのは前者でした。もちろん。どちらのアプリでもスピーカーから音は出ますが、リモート操作はCPからのみ可能。Bluetooth設定からSonicStage Vも選択可能にしてください>ソニーさん。

■マルチ接続について

STB2825側のハンズフリー通話と音楽再生は切り離して使う、いわゆるマルチ接続が可能です。スピーカーをウォークマンやiPodなどのDAPに(A2DP/AVRCP)、マイクを携帯電話に(HFP/HSP)と連携するというパターンです。

手持ちの東芝製au「W54S」との組み合わせでは可能でした。最初にスピーカーとW54TとHFPのみ(<ココ重要)で接続した後に、音楽プレイヤー(+Bluetoothドングル)側とA2DP接続する順番がポイントのようです。

ちなみに使用感は今ひとつ。というか相手側がつらいみたい。STB2825側で相手の声は聞き取りやすいのですが、相手側では残響感+ノイジーで聞こえづらいと言われました。また、スピーカー(マイク)を使う位置にも注意が必要です。マイクが遠いとこちらの声が小さくなるので、マイクを使う場合は自分の顔(口)に近づけた方がよさそうです。

ちなみに、iPhoneの場合はHFPのみが使えるため、STB2825のマイクでハンズフリー通話は可能ですが、音楽再生もしたいという場合はiPhone(iPod)専用のBluetoothドングルが必要になります。当然ペアリングは別々にしてあげる必要があります。アップルがオーディオ関連のプロファイルを解放してくれるとこんな面倒なことをしなくても良いのですが…。

まだまだ長くなりそうなので続きはまた次回。スピーカーの性能や使い勝手について、STB2819やRollyとの比較を交えながらお伝えしたいと思います。

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「リテールコム製バッテリー内蔵Bluetoothスピーカー「BIT-STB2825」を試す(2)」への1件のフィードバック

  1. あ、ホントだ・・・
    「この前のウチのはなんだったの?」ってくらい
    自然に使えてる・・・
    訂正エントリー書かなきゃ!!

    SPAサン、検証どうもですm(__)m

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