リテールコム製バッテリー内蔵Bluetoothスピーカー「BIT-STB2825」を試す(3)

2回に渡ってお届けしてきたBluetoothスピーカー「BIT-STB2825」のレビュー。またまた間が空いてしまいましたが、最後は個人的な感想をお届けしたいと思います。

■内蔵バッテリーについて

内蔵のリチウムイオン電池、結構持ちます。自分で実測はしていないのですが、「げ~む三昧」さんがリテールコムへ問い合わせしており、「再生:6時間、通話:12時間、連続待ち受け時間:140時間」、という返事をもらっているそうです。しかも、実測で15時間との話もあります。すげー。いずれにしても半日程度は余裕で保つってことですね。

参考までにバッテリ切れのサインは、LEDの赤と青の交互点滅にポーという警告音のローテーション。数分後、ピポの音を最後に電源が勝手に落ちます。その後も使い続けたいなら付属のUSB電源ケーブルを使いましょう。バッテリーを充電しながらスピーカー再生も可能です。

バッテリー内蔵ということでモバイルで不安を感じるかもしれませんが、USB対応の電源ケーブルがコンパクトですし、外部バッテリなど一緒に持ち歩けば、かなり柔軟に運用できると思います。

不安材料をあげるとすれば内蔵バッテリの寿命とUSBケーブルの紛失。修理、交換、お取り寄せ、どんな対応になるのかは他にも聞きたいことがあるので、後日まとめてリテールコムに質問してみようと思います。結果は後日当エントリーに追記するなり別エントリーするなりします。

■スピーカーの再生能力について

低音再生能力は、まあ、この手のスピーカーはどうしようもないですね。STB2819と比べても明らかに劣ります。STB2825は本体の材質やその形状によるのか、むしろ高音の方が前面に出てきます。

改善策としては、意識してソニーRollyのようにバッフル効果を狙う置き方をすることでしょうか。ある程度面積のある(少なくともスピーカーよりは広い)床&壁をしょわせるだけでも音場や低音の鳴りが変わります。

あと、スピーカーの音量をめいっぱい上げると露骨に音が割れます。スピーカーはSTB2819と同仕様なのに。スピーカーコーン破損防止につけられた透明塩ビに共鳴してる気もするのですが、小心者なので外して検証まではしてません…(汗)。

■Bluetooth信号の感度について

Bluetooth信号の受信性能については、感覚的なモノですが2819と比べるとセンシティブ(弱い)かも。筐体がアルミ製というのも多少は影響しているのかもしれません。

ちなみに、人から聞いた話なんですが、Bluetooth信号の最も障害になるのは水分が多い人体なんだだそうです。Bluetoothレシーバーなどを使っていて、とぎれとぎれになることが多いのも、トランスミッターとの間に自分のカラダがあるからなんですね。原因が自分にあるなんて思いもよらなかったので、初めて聞いた時は驚きでした。

■まとめ

言いたいこと言ってますが、これだけコンパクトで、しかも7,000円前後という価格。これらを総合して考慮すると、十分合格点だと思います。バッテリ駆動によるモバイル性能も見逃せません。てなことで、2819も2825も個性的で面白いスピーカーです。実際、知人などにこのスピーカーで音楽を聴かせると、デザインやコンパクトさへの驚きもさることながら音が良いとの評価が必ず返ってきます。

なんらかのBluetoothオーディオをお持ちのすべての人には、どちらかひとつ、もしくは両方、是非とも使っていただきたいというのが正直な感想。価格的にも手軽にワイヤレスオーディオを楽しむのにうってつけだと思うのですが、いかんせん情報が少なすぎ。つたないですが、こうした自分のレビューが、購入のためのひとつの検討材料になれば幸いです。

【Amazon製品情報へのリンク】
BIT-STB2825B(ブラック)
BIT-STB2825R(レッド)
BIT-STB2825S(シルバー)