先日、本屋をブラブラしていて目に止まったのが「ミュージック・マガジン 08/7号」。目を惹いたのはメロディ・ガルドーのイラストじゃなくて、特集のコピー「CDは、どこへ行く」。音楽のデータ化が加速。今後のパッケージメディアはどうなるのか。そして、音楽文化そのものはどうなるのかを、レコード会社、アーティスト、ショップの視点から探るというもの。レコード会社代表として、ソニー・ミュージック ディストリビューションの古澤社長へのインタビューも載ってます。音楽の入手経路に関する同誌のライターさんや評論家さんへのアンケート結果も興味深いです。
パッケージは個人的には無くなって欲しくはないです。若い頃は貧乏で(今もだけど)レコードが買えなくて、大人になってからその反動が出て、気がつけばもう2,000枚近いCDが…。ただ、自分自身は所有欲を満たせて大満足なんですが、同居人から見たらそうじゃないわけです。自室で収納しきれないCDが山のようにリビングのラックに入ってまして、はっきり言って邪魔であると…。しかも、コレクターたる本人はどのCDがどこにあるのかわからないというていたらく。いまだにリッピングしてないCDも山ほどあります。
自室の天井まであるCDラックにも1000枚近くがぎっしりでほとんど収納できる余地無し。今でこそ紙ジャケが増えましたが、大半はプラケース。その総重量たるや相当なものです。天井にビス留めして突っ張ってあるけど、大地震が来たらおそらく大変なことになります。(先日の大地震では何やらマンガ本の下敷きになって亡くなってしまった人がいるそうですね…)
Sony Japanのスペシャルコンテンツ「廃CDがデジタルカメラになるって本当ですか?」を読むと、エコ的な観点から、パッケージメディアのあり方そのものを考えさせられます。確かに音楽は好きだけど、このまま自分がCDパッケージを買い続けたら、我が家の空間はどうなってしまうのだろう。CDで寝る場所も確保できなくなるなんてしゃれにもならんし…。(CDもそうだけど、大量にある緑色の箱もいい加減何とかせい!と言われているのは内緒です)
CDも所詮は圧縮音源。ミュージック・マガジンの特集ではナイン・インチ・ネイルズの高音質データ配信が引き合いに出されていますが、ミュージシャンにとっても音楽を届けるメディアとして必ずしもCDがベストでは無いと言う話もあります。とはいいつつも、ラジオのFENから流れてくるのも、着うたも立派な音楽。聞く人にとってみたら同じものであることには変わりないですよね。
色々考えると、聴く権利だけを購入して、手持ちの再生機に最適なデータを入手できるというスタイルがベストなのかな。あ、でもそうなるとジャケットやらライナーが読めないなあ。そういう紙ベースのものだけがリアルショップで買えるというのはどうだ。でもCDならプレイヤーさえあれば買ったその場で聞けるしなあ…。考えれば考えるほど、どうすれば良いのかわからなくなります。
ただ一つ言えることは、我が家にとっては、「CDは、どこへ行く」よりも、「(今後も増えるであろう)CDを、どこにしまう」という問題を先に議論しないといけないということ。とにかく、プラケースを何とかしないと…。確か山田祥平さんがRe:config.sysで整理方法を披露していましたよね。その辺を参考にしてCDを整理してみることから始めてみますかね…。