PS3のWebブラウザはまだまだ進化する~開発経緯とコンセプトそして今後

「PS3のブラウザは進化し続ける」開発者に聞く独自ブラウザの意義

システムソフトウェア「2.20」で強化されたPS3のWebブラウザですが、その搭載経緯やコンセプト、今後の展開について、SCEのネットワークプラットフォーム開発部のお三方にインタビューしています。スクラッチで開発したのはゲーム連動やUIとしてのブラウザの機能を活用したいからで、PS3以外のソニー製品でも、同じブラウザの技術がすでに使われいるとか。「まいにちいっしょ」や「Folding@home」もブラウザを使った事例だそうです。2.20での高速化はアルゴリズム最適化の影響たしいですが、実際はこれまでのバージョンアップでも地道に高速化やサイト表示の互換性向上を行っているとのこと。今後については、PS3に最適化したコンテンツ強化とそれに向けた働きかけが重要と考えているそうです。

ゲーム内にとけ込むような使い方やウィジェットタイプによる展開も可能とのことで、PC用ブラウザとは違った用途に使っていけるのがPS3ブラウザの強みになりそうですね。PS3のバージョンアップはAV機能ばかりに注目が集まりますが、基本のUIであるところのXMBやネットワークアップデート機能そのものやWebブラウザも常に進化し続けているわけですね。

ちなみに、ネットワークプラットフォーム開発部の高瀬さんはクリエのデベロッパーサポートを始め、オリジナルアプリの開発など、クリエチームの最前線にいた方です。インタビューには出てきませんが、他にもSCEでご活躍中の元クリエ開発陣がいらっしゃるはず。ご苦労様です、皆さん。がんばってくださいね。