インテル、Atomでモバイルインターネットを推進
インテル、小型端末向けCPU「Atom」の詳細を発表
インテルがIDF上海で発表された「Atom」プロセッサの記者説明会を開催。Atomの詳細やターゲットとする市場を解説したそうです。同プロセッサにより、「優れた性能、Webページやソフトウェアの互換性、および高いワイヤレスの接続性を持ったデバイスがポケットに入るサイズで実現でき、いつでもどこでも“フルのインターネット機能”が利用できるデバイスが生まれる」とか。説明会ではAtom搭載製品として、クラリオンの車載向けMID、富士通のLOOX U後継、パナのTOUGHBOOK、東芝のMIDなどの稼働実機が用意され、いずれも完成品に近いレベルだったとのこと。
UMPCとMIDの概念について、「MIDはどちらかというと“ポケットに入る”もの」で、「UMPCは“ノートPCをさらに小型化した”もの」をイメージすればわかりやすく、「ユーセージの違いから、ディスプレイサイズの違いに表われる」との解説があったようです。となると、Atomこそ使ってませんがmyloはやっぱりMIDで、UMPCのカテゴリーはバイオが担うことになるのかな…。
次世代モバイルデバイスを実現する「Wireless I/O」
IDF上海の報道関係者向けのセッションではデバイスのワイヤレス化『Wireless I/O』の提唱が行われたそうです。ポータブルデバイスのI/Oが無線化されると今までとは違った新しい使い方が始まるとか。なお、Wireless I/Oには60GHzのミリ波帯域の利用が計画されており、ソニーなどがコンソーシアムを作った「WirelessHD」を利用するようです。
【関連ニュース】
・インテル、携帯機器向け超低消費電力CPU「Intel Atomプロセッサー」を発表
・インテル、新プロセッサ「Atom」シリーズ発表
・上海だけじゃない:モバイルインターネット革命が始まる──Centrino Atom搭載MIDが展示
・モバイルプラットフォーム基調講演レポート「CalpellaからNetBook、Intel製SSDまで」
・【IDF上海2008】インテルがPCの新ジャンル「ネットブック」を提示
・【IDF上海2008】ASUSのAtom搭載Eee PCなどを事前公開
・Intel、IDFでAtomプロセッサを正式発表(後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
・周辺デバイスをネットワーク経由で使えばMIDの価値は高まる(本田雅一の「週刊モバイル通信」)
・MIDは携帯電話からユーザーを奪えるか(同上)
・非Windowsでの端末開発環境を整備するIntel(同上)
・孫悟空が手に入れたアトムの百万馬力(山田祥平のRe:config.sys)