有機ELテレビ「XEL-1」に見え隠れする「こだわり」や「割り切り」

【有機ELテレビ分解その10】やはり暗所コントラスト比は高い,各種表示特性を測定

Tech-On!の有機ELテレビ「XEL-1icon」のバラシ記事、第10段。同パネルは黒色表示時は発光材料が光らないため暗所コントラスト比が高いのが特徴で、実際に測定してみたら評判どおりの性能だったそうです。また、コントラスト比以外にも様々な表示特性を測定。その結果から、まだまだ課題の多い有機ELパネルを使いこなそうとする数々の工夫がうかがえたとのこと。それらの詳細は日経エレクトロニクス2007年12月31日号に掲載されるそうです。
【追記】その後、その11も公開されています>【有機ELテレビ分解その11】サブピクセル当たりのTFTは2個か,画素構造を観察

XEL-1のコントラスト性能についてはAV REVIEW 08/1月号の付録のBDソフトでもその威力を十分に把握できました

ソニーの「こだわり」や「割り切り」が見え隠れする有機ELテレビ

iconiconこちらは一連の分解記事を担当した記者の方が書いたコラム。分解し終えて感じたことは、“有機ELパネルに対するソニーの「こだわり」と「割り切り」がはっきりとしている”ということとか。実際、「パネルの完成度は高く,分解に立ち会った技術者が驚くほどのレベル」で「パネル開発に多くのリソースを投入したに違いないと感じ」たそうです。なお、有機ELテレビの大画面化については、ソニー自身が「現時点では未定」とコメントしており、時間が掛かりそうとしていました。

大型化は誰もが期待していると思いますが、個人的には逆の小型化を推し進めてもらいたいです。ケータイはもちろん、ウォークマンなどソニーのモバイル機器への全面的な採用を期待しておりまーす。


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