PS3はゲーム機~まずは“台数”、次は“ソフト”、最後が“価格”

「新型PS3の秘密」と「これからのPS3」-SCE平井社長に聞く39,980円の理由

西田宗千佳さんが、新型PS3やこれからのPS3ビジネスについてSCE平井社長にインタビューしています。平井氏曰く、「PS3に必要なのはまずは“台数”です。そのためになにが必要かといえば、価格ではなく“ソフト”。そしてソフトが揃ったら“価格”」とのこと。西田さん曰く、新型と旧型が併売されるのは、“久夛良木氏がCEOだった時代の「PS3には色々なコンフィグレーションが存在する」というプランを、少々形を変えて実現したもの、といえる”とか。

また、機能のアップデートについてはゲーム関連を優先するだけで、AV機能のアップデートが無くなるわけではないようなニュアンスです。ちなみに、本日(11/8)公開予定の新ファームウエアでは、音楽・写真のプレイリスト機能、PSPの「リモートプレイ」が外部のネットワーク経由で自宅にあるPS3の電源のオンオフが可能になるそうです。海外ではすでに公開済みなんですねー>SCEE、PS3の最新ファームウェアVer.2.0を公開

また、Cell生産設備の東芝への売却については、半導体開発を東芝にゆだねることでコスト効率を高めるというのが施策の狙いとしながらも、ソニーが半導体自社開発を手放したことがどのような結果を招くかはPS3のさらに「次世代」を語る時代まで保留した方が良さそうと西田さんはまとめておられます。そういえば昨日こんな報道もありましたね。ソニーが製造技術の基礎研究からも離脱するそうです>ソニー、次世代半導体の研究離脱――IBMと東芝は継続

今まではハードとソフトがニワトリと玉子のような関係でしたが、そんな単純な図式で語れないのが今のPS3なんでしょうかね。そうえいば、自分もみんGOL5以降、PS3ソフト買ってないです。ちなみに、今まで買ったPS3ソフトの本数は3本、そのうちの1本はすでに手元になくたった2本です。あ、でも有料ダウンロードソフトを何本か買っているから、実際はもっと多いのか。とりあえず、今月発売の「Heavenly Sword」は買うつもりですが、それ以外ではこれだー!ってソフトが無いんですよね。とりあえず、来年のMGS4までは辛抱かなあ・・・。SCEのJapan Studioも頑張らないとですよー!

ps3_sippai.jpgPS3といえば、先日「プレステ3はなぜ失敗したのか?」という本を買いました。晋遊舎とかいう出版社のブラック新書でアングラな匂い漂う本なんですが、これがコンビニで売られてたんですよ。もう思わずEdyで買っちゃいました。まだパラパラと流し見しただけなので感想は書けませんけど、PS3とHDDウォークマンは双子の失敗なんて記述もあって興味をそそられます。関係者もファンな方も機会があったら目を通してみては?


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