昨日の「PFR-V1」レビュー紹介エントリーでちらっと触れた、密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX700SL」のノイズについて、エレムズレイさんから以下のようなお便りを頂戴しました。先のエントリーに追記しようと思ったのですが、あえて別エントリーにさせていただきました。
初めまして、クリクラ時代より楽しく読ませて頂いています。
さてEX700SLですが、ノイズ(ヒスノイズは厳密にはカセットテープ由来のノイズなので、敢えて表現を変えさせて頂きました)がかなり目立つとのこと。私は現物を所有していませんが、ショップにて試聴して参りました。
結論としてこれはEX700SLの性能の高さゆえ起こりうる現象ではないかと思います。聴こえてくるノイズはイヤフォンそのもののノイズではなくて、再生機材のS/N比の悪さに由来するものだったように感じました。実際EX90SLを同じ機材に接続して聴いてみたのですが、こちらでは再生機材側の音量が同じでも聴こえてくる音のボリュームが明らかに小さめでしたから、EX700SLの駆動システムの効率がかなり良いということなのでしょう。
これを回避するためにはS/Nの良い、国産の某高音質プレイヤーなどに乗り換えるくらいしか選択肢がないように思います。ある意味イヤフォンそのものの素性の良さゆえの嬉しい悩みとも言えそうですね。EX700SL、試聴して私は欲しくなりました。
それではこれからも興味深く楽しい記事を期待しています。頑張ってくださいね。
クリクラ時代からのご愛読感謝いたします。また、試聴のためにお手をわずらわせて申し訳ございませんでした。いや、自分も漠然とそうなのかあと思っていたのですが、性能の高さゆえ起こる事なんですねー。自分もその後、手持ちのウォークマンやiPodととっかえひっかえ聞き比べてみたのですが、A808との組み合わせが一番ノイズが大きく感じましたです。反対にCDウォークマン(D-NE830)は非常に少なく感じました。
今回、検証を通じてエレムズレイさんがご指摘のように、再生機器のS/Nに依存することがよくわかりました。また、ヒスノイズという記述の誤りについてもご指摘もありがとうございました。カセット世代だったもんで、サーッ、という音は皆ヒスノイズだと思っていました。またひとつ勉強になりました。本当にありがとうございました>エレムズレイさん。
ということで、EX700SLの高性能を証明することになってしまったノイズですが、これを回避するというか、EX700の持つ能力を最大限引き出すのには、S/Nの良い再生機器が必要とそういうことのようです。いやはや、だからオーディオの世界は奥が深いんですね・・・。そして、ますますEX700が好きになりました。高い買い物だったので大事に大事に使っていこうと思います。
【関連ニュース】
・デジタル時代のノイズリダクション ~ その1:ノイズの種類と、リダクションソフトの種類 ~
ノイズ(Wikipedia)