PS3は絶望的ではないし新型PSPはヒットが期待できると新さんが語る

PS3は「絶望的」ではない・E3を読む(下)

新清士さんのゲームスクランブル。E3からゲーム業界の動向を読み解く連載のSCE編がやっと公開されました。PS3はHDD搭載が前提であり、この点を最大に生かしたサービスにシフトすることで差別化を進めようという意図が感じられたそうです。ネットワーク上でユーザーがデータをシェアしていくようなエンタメを推進するのであれば、「コンシューマー機という閉じた環境が逆に大きなメリットをもたらし、成功すれば多大な可能性がある」としています。

ちなみに、新型PSPへの新さん個人の感想は、「実際に触ってみると確かに軽く、持った印象は魅力的な商品に仕上がっている」とのこと。SCEにっとってはしばらくは忍耐の時が続くものの、この「新型PSPのヒットが期待でき、独自の方向性が見え始めた今、状況は絶望的ではないと考えている」とのことです。

先週から今週にかけて、国内でも様々な発表やアップデートプログラムの配布が行われ、IT系メディアには平井CEOのインタビューも掲載されているので今さらな感は否めませんが、E3とその後の動きを通じて、とりわけSCEには厳しい新さんに、PS3は絶望的ではないと言わしめたという意味で良かったのではないかと思いました。

PS3といえばBlu-rayということで、Fighter-KOUさんからこんなお便りをいただきました。(毎度毎度感謝っす!)

YOMIURI ONLINEで、米国小売り2位の『ターゲット』が今秋から、次世代ディスク製品の店頭販売については、BD再生機(SONY BDP-S300)のみの販売にしぼり、HD DVDは取り扱わない事にした旨の報道が出ています。>米小売り大手ターゲット、ブルーレイ再生機だけを販売へ
ネット通販では、HD DVD製品も取り扱うようですが、米国については記事にあるようにBD優勢という感じになるんでしょうかねぇ? PS3がもっと売れていれば断言出来たかもしれないけど、これからの売れ行き如何には違いないので、気になるところではあります。

しかし、安くなってきたとはいえ再生機の話だからなぁ。日本の場合は、とにかくどっちが先に録画機の価格を限りなく10万以下に近づけられるかに、きっと勝敗がかかっているのでしょうから…(^^;)

米国ではとにかく売ってもらえるかどうかが大事みたいなので、BD陣営にとってはかなりの追い風になるのでしょうね。マニア以外は再生専用機には手を出さない日本市場では、Fighter-KOUさんがおっしゃるとおり、録再機がカギを握るのは間違いなさそうです。ホントはPS3が売れて一気に市場を確立したかったんでしょうけどね…。ちなみに、日経でもニュースになってまーす>「ブルーレイ」に援軍?米ディスカウント大手が再生機

それと最近、米国独自の返品制度に関する記事をよく見かけます。ソニーはこんな人たちを相手に商売しなくちゃいけないのか…。にしても、ゴミ出し過ぎじゃね、アメリカ人>【不思議の国アメリカ】何でもありの返品制度が築くゴミの山


【関連ニュース】
Wiiの死角はソフトウェア開発リソース
「ハリウッドvs放送通信」に発展した米DVR裁判
【続報】エラー連発の台湾製BDメディア、販売元とソニーの見解は? そして松下電器も……