ソニーの2006年度通期決算、エレキ増収で売上も過去最高ながらPS3が足引っぱる

2006年度 連結業績のお知らせ(Sony Japan)

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ソニーが2006年度(2007年3月期)の連結決算を発表。詳細はPDFで公開されていますが、コピペできないので日経のニュースで大枠をざっくりと。

ソニーの前期、純利益は2%増の1263億円――今期は3200億円予想

純利益が1263億円(前期比2%増)。前期連結売上高が8兆2956億円(同11%増)で過去最高を更新。営業利益は717億円(同68%減)。前期末配当は一株あたり12.5円、年間では25円。08年3月期の見通しは、連結売上高が8兆7800億円(前期比6%増)、営業利益が4400億円(同6倍)、純利益が3200億円(同2.5倍)。

細かい内容については以下のメディアのニュースに詳しいです。何が好調で何がダメだったかは見出しを見れば明らか。その見出しのタイトルも三者三様で面白いですね~。

ソニー、2006年度通期決算を発表。売上高は過去最高-PS3生産出荷は550万台。エレクトロニクスは大幅増収
ソニー、過去最高の売上高にデジカメが貢献~デジカメ出荷台数は26%増の1,700万台
ソニー、2006年度連結業績を発表。ゲーム部門の売上高は6.1%増。PS3の生産出荷台数は全地域で550万台
「PS3の逆ザヤ、07年度も解消せず」・ソニー決算会見
「PS3の黒字化は、2007年度中は難しい」ソニー大根田氏<ことば>
ソニー、ゲーム事業は今期も赤字に PS3出荷は倍増へ
PS3の累計出荷台数は550万台、ただし実売は360万台–ソニーが明らかに
ソニー、2006年度決算を発表 -エレキ増収増益もPS3がブレーキに
【決算】ソニー,増収もゲーム部門の赤字や金融部門の不振で約68%の減益
“エレキのソニー”復活へ――「BRAVIA」や「サイバーショット」が好調

PS3絡みの見出しが目立ちますが、あの数字を見たらそう書きたくなりますわね~。

ソニー、PC用ディスプレイと標準型デスクトップPCからの撤退完了を発表

それはそうと、PC用ディスプレイとデスクトップバイオが終息するそうです。これまで公表された不採算事業カテゴリに加える形で発表されたとか。ただし、「type R master」、「type X living」、「type L」といった、付加価値が出せ、差別化が図れる製品は継続するとか。

BRAVIAは2007年度通期で黒字化、2007年夏には一眼レフ新機種を投入する

また、今後の展望というか戦略についてはASCII.jpの記事がわかりやすいです。デジタル一眼レフ(α)については「夏以降順次ニューモデルを導入していけると思う」とか。また、ポータブルオーディオ(ウォークマン)については、「中心になるマーケットは日本」というコメントが泣かせます。米国では戦いになっていない状況が続いているものの、AVのトータルのビジョンを提供したいと考えており、時間をかけてこの市場にも戻ってきたいと考えているとか。


がんばれ、ソニー!

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