ウォークマンA800登場後の動画対応携帯オーディオ市場の動き

間もなく本番? 動画対応携帯オーディオ市場、ポイントはコンテンツ供給か

BCNランキングの売れ筋速報。第5世代iPod発売以来、動画対応携帯オーディオではアップルの独壇場が続いていましたが、ソニーのウォークマンA800シリーズicon投入で、選択肢の幅が広がってきたとして、動画対応モデルを中心に携帯オーディオ市場の動きを探っています。

iconiconA800シリーズは容量別で3~5位を独占し、発売直後にトップ5入りを果たしたほか、シェア別では3月には19.3%と東芝を抜いてソニーが2位に躍り出たそうです。なお、動画再生機能の無い製品のメーカー別販売台数シェア(06/10-07/03)は依然としてアップルが40%台をキープしており、ソニーは20%台の横ばいとか。

また、動画対応モデルが今ひとつ地味な印象を受けるとして、「2割に満たない販売台数シェア」、「コンテンツ面での違い」をあげていました。国内向けの動画配信サイト経由のダウンロードサービスが貧弱(コンテンツが少ない)であることから、「ポイントはコンテンツ供給」とのサブタイトルをつけたのでしょうね。

YouTubeにあがっているようなネタコンテンツはさておき、誰もが見たいと思うような最大公約数的なコンテンツを用意するのは並大抵のことではありません。個々人が一番見たいと思うコンテンツは、やはりその人が持つHDDレコーダーやPCで録画したテレビ番組、というのが現実なのではないでしょうか。そういう意味では、ウォークマンA800シリーズに限って言えば、スゴ録やバイオがしっかりと母艦の役割を果たしてくれることが重要なんだと思います。自分が見たい番組を手間暇かけずにさくっと持ち出せる。そんな仕組みが確立できればもっともっとモバイル機器での動画鑑賞も盛り上がるような気がするのですが…。


【関連ニュース】
Apple TV / iPod / PSP対応! 全自動アニメ録画システム「foltia」
iPod兼Apple TVなH.264ムービーについて考える
リテールコム、自宅PCの音楽を携帯で取得する「Sound Portal」
東芝、映像音楽ソフト事業から完全撤退・子会社を博報堂系に売却
音楽の次は映画――ダウンロードサービスへの移行に備える小売業者