今週のカウント、もといプライスダウンTVは…

「テレビの価格下落スピードは速すぎる」–米ソニー幹部が発言

米ソニーのStan Glasgowプレジデントは、テレビの価格下落スピードが速すぎることが、「家電メーカーの体力を奪い、未来の技術への投資を困難にするため、業界全体に打撃を与える」、「消費者は格安製品を探す中で品質の問題に直面する可能性がある」と発言。CNET側は倹約的な消費者の中に同社の懸念に共感する人を発見することは難しいと一蹴してます。

’06年の薄型テレビ市場規模は前年比48%増の670万台

iconicon日本では、「製造原価率の低減や価格競争などの影響で金額の伸びが台数ほど大きくない」とした一方で、「大画面へのニーズが高付加価値モデルの販売を押し上げる可能性がある」との見方もあるようです。また、日本の薄型テレビの本格普及はまだまだこれからとか。そういえば、シャープがフルHDパネル搭載の32型を発表しましたね。ウサギ小屋ニッポンならではの商品展開か…>シャープ、液晶TV「AQUOS」に初の32型フルHDモデル-Gシリーズに追加。コントラスト2,000:1。実売28万円

薄型テレビ&地デジで「見たい番組が変化する」–ソニーマーケ調査

少し前にニュースになったものですが、ソニーマーケティングが「地上デジタル放送とテレビに関する調査」を実施。薄型テレビの購入要因で最も多かったのは「画面のより良い色や画質の向上(60%)」で、購入により5割以上の人が「画質」に対する変化を感じているとか。

ソニー稲沢テックに見る、モノ作りの復権

小寺さんがBRAVIAの製造工場であるソニーイーエムシーエスの「稲沢テック」を訪問。モノづくり復権にかけるソニーの今をレポートしてくださっています。「ソニーが現在直面している問題は、ソニーになろうとしたメーカーがこれから直面する問題なのである」というコメントが印象的です。

この数週間だけでも液晶テレビの値下げが相次いでますね。低価格薄型テレビで攻勢を仕掛けるユニデンやバイデザインなどがハイビジョンチューナー内蔵モデルを投入してくるなど、ますます競争は熾烈になってます。もう、泣き言言ってる場合じゃないですよ>米ソニーの偉い人。


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