ソニーは、2007年3月期の連結純利益が前期比35%減の800億円になる見通しだと発表。従来予想は1300億円。バッテリーリコール問題で回収費用の約510億円を06年7―9月期に計上。PS3の販売価格引き下げなどによる苦戦も響くとか。なお、連結売上高は8兆2300億円と従来予想を据え置き。営業利益は78%減の500億円(従来予想は1300億円)、税引き前利益は76%減の700億円(同1500億円)とそれぞれ下方修正。
本来の技術的な原因やその対策、そもそもバッテリがなぜ燃えるのか、バッテリを燃やさないためにはどんな対策がメーカー側、ユーザー側で行なえるのかなどを論じるよりも、ネタとして使われている。他にもPLAYSTATION 3の欧州での出荷が遅れるという発表に絡んで、青紫レーザーダイオードの量産遅れとバッテリ問題を関連付けたり、VAIOシリーズの新製品の紹介でバッテリ問題を枕詞に使うなどは、一般消費者がネタとして扱うならともかく、大手マスコミの煽り方としてはあまりに品がない。
こちらは、本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。「問題を伝える側の知識、スキル、モラルなどの低さも、騒動を大きくした原因」として、バッテリ問題に関連した報道のあり方に少々行き過ぎという印象をもたれているようです。
そういえば、本日午後にVAIO E-newsの号外が届いたのですが、それはアナタの持っているtype Tはくだんの自主交換プログラムに該当しませんからそのままご使用くださいという案内でした。わかっていたこととはいえ、ちゃんと連絡してくれるので安心できますね。(該当PCをお持ちの方は本当に気の毒です)
【追記】PS3の価格変更によって営業利益が約160億円、PS3の仕様変更が約140億円のマイナス要因。PS3向けデバイスの生産調整による稼働率低下で330億円減少。PSP関連ビジネスが当初計画を下回り、営業利益で約300億円の減益要因。ゲーム機事業全体で営業利益に約600億円のマイナス要因をもたらしていると…。エレキ部門全体で見れば、好景気と円安で当初の計画を約540億円も上回っているのに、その好調をバッテリ問題とPSビジネス関連の不調がちゃらにするどころかマイナスの300億円になってしまったようです>ソニー、業績見通しを下方修正–PC用バッテリ問題よりもゲーム機が大打撃
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