30年を経て明らかにされたトム・ショルツの職人芸

不手際が目立ち合併解消の噂さえあるソニーBMGを尻目に、数々の名盤をリマスターで再発、良い仕事を連発するSony Music Directから、ロックのあの名盤が紙ジャケで再発されました!

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もちろんシンセサイザーは使用していないよ!(By トム・ショルツ)

そう、MIT出身でエンジニアとしての評価も高いトム・ショルツをフロントマンに据えたボストンの1st「幻想飛行」と2nd「ドント・ルック・バック」の2枚が30年の時を経て、2006年リマスター盤として生まれ変わったのです。

実は一昨日までそんなこととはつゆ知らず、あわてて注文したのですが、昨日はネズミの国にいたので受け取れず、土曜日の今日手元に届きました。針を落として、もとい、CDのプレイボタンを押し、流れてくるアコースティックギターのイントロ。ウォームディストーションのハーモナイズギターの後にくるお馴染みのリフ。何百か聞いたかわからないけど、よりダイナミックにそしてクリーンに、サラウンド感も増したボストンサウンドが耳に飛び込んできます。これはもう新緑ですってば。

1stにはトム・ショルツ自身によるライナーノーツ『自宅の地下室で小遣い稼ぎをする方法』が収録されており、ボストンがデビューするまでの秘話があからさまに語られています。驚いたのはボーカルとドラム以外はほとんどトム自身の手による演奏だったということ。しかも、それを当時のプロデューサーと結託して秘密裏に行い、事実上バンドがダミーだったことが明らかにされているのです。唯一5人が揃ってレコーディングした曲があり、その5人が最終的にボストンのメンバーとしてクレジットされることとなったそうですが、それにしてもびっくり。

それと、グランジの立役者で非業の死を遂げたカート・コバーンのニルバーナがボストンの影響を大きく受けたという話もあってまたまた驚き。デビュー曲にして人気を決定づけたあの「Smells Like Teen Spirit」を聞けばわかるって書いてあるのですが、言われてみるとあのリフといいサウンドメイキングといい、確かにトムのギターサウンドに近いものがありますね。

大大ヒットのアルバムタイトル曲から始まる2ndの音もリマスターで抜群に良くなってました。しかしながら、トム本人はこのオープニングの「ドント・ルック・バック」の完成度が気に入らないらしく、何年もの間聞かなかったんだそうです。これも驚き。

ということで、自分と同世代のそこのアナタ、一生もんの永久保存版ですよ~!

SPAさん、いつもROMさせていただいています。90年の御殿山ソニー村の話、楽しく読ませていただきました。思うに、世代が近いのを感じています(団塊の世代とジュニアの間くらい?)。自分も、オーディオはソニー、トリニトロンのソニーに加え、90年代初頭にAppleにはまってPowerBookからパソコンにはまりました。これからも楽しい独り言を期待するとともにがんばってください。ネズミの国ではくれぐれもお疲れにならないように。

まずはお便り感謝です!colemanlibertyさん。そうですね、世代は近いでしょうね。今回の音楽の話などでもおわかりいただけるのではないかと。自分もコンピュータは90年代初頭のMacintosh LCからですし…。

思い返せば、我々って五無主義とか新人類言われた世代なんですよね。この歳になると、「我々から見たら今の若い人は宇宙人ですよ」みたいなセリフも、永遠に語り継がれていくものなんだなあって感じますよね。気がつけばもう人生の折り返し地点です。お互いがんばりましょう!

(あ、ネズミの国の件は、また別エントリーで紹介予定です。いや~、やっぱ子供って元気ですね…)